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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『114』 ようやく見つけたけど………

 私は目を覚ました。寝ぼけていて視界がぼんやりとしている。目を何回か擦ってみて、ぼんやりとしている視界をハッキリ見えるようにした。

 おんぶしてもらっていることを忘れて、思わず両手で目を擦ってしまったため、シエルさんの背中から落ちそうになった。けど、紳士シエルさんは私を落ちないように上手く受け止めてくれた。


 「すみません!!」と慌てて謝ったけど、笑顔で「ごめんね、ちゃんと見てあげられなくて」と逆に謝られた。この人、マジで良い人過ぎる。太陽みたいな人だよ。嫌、太陽よりも眩しくてキラキラ輝いていると思う。


 もう落ちないようにするために、シエルさんの体にガッチリ掴まって辺りを見渡してみる。皆が足を止めて、とある場所をジッと見つめているみたいだった。


 私もその方向を見てみる。

 その方向には滝がある。その滝の終わりには川が出来ていて、その川原のところに私達が居る。皆、何も言わずに滝の方を見ているから、さっきまで寝ていた私には何が何だか分からないでいた。


 分かることと言ったら、未だに石の台が見つかっていないっていうことだけだね。


 うん?もしかして、この滝と石の台が何か関係しているのかな?それでベテランさんの指示か何かでこの場所に居るってことなのかな?



「べ、ベテランさん!!石の台が見つかりそうなんですか!?」


「あ、あぁ………アヤヒちゃん。起きたんだね。うん、その石の台のことについてなんだけど………見つけたことには見つけたんだよ」


「そうなんですか?じゃあ、行きましょうよ?」


「嫌、それが無理なんだ。正確には非常に難しいと言った方が良いかもしれないね」


「つまり、どういうこと?」





 



 _____ヒュゥゥゥン………ザバァァァン!!ギギギ………_____








「えっ…………嘘っ………」


「うん、こういうこと。だから、難しいんだよ」


「何か、俺とユーリが適当に言ったことが当たっちまったみたいで………まことにすみません。お詫び申し上げます」



 …………意味が分からなかった。


 何で、何で、石の台が歩いているの?滝から何か落ちてきたと思ったら、見覚えのある石の台が川の中を歩き回っている。まるで、私達のことを煽るかのように飛んだり跳ねたりしている。

 

 私が寝る前にラークさんとユーリさんが言っていたこと、本当に当たっちゃったみたい。何で2人の大ボケかよりによってリアルになっちゃうのかな。

 なっちゃ駄目なヤツでしょ。石の台が四足歩行で動いているとか、シンプルに気持ち悪いし。ムカデよりは全然マシだけど、気持ち悪いことには変わりはないから。


 どおりで皆様、固まっているわけだ。ラークさんとユーリさんは凄い申し訳なさそうにしているし。

 ふ、2人がそんなに落ち込むことじゃないと思うよ?だって、2人の石の台が動くっていう発言は、フラグにすらならない馬鹿みたいな事だもん。誰も「まぁた馬鹿みたいな事言ってらぁ~」って感じで流していたもん。


 だからさ、2人とも………元気出しなよ。2人は何も悪くないんですから。悪いのは、そんな馬鹿みたいなことをリアルにしてしまったお城のシステムなんですから。





 

 _____ザブンッザブンッ、ドスンッ!!ズドンッズドンッ____






「あっ、向かい側の川原に上がりましたね?って、何で石の台が日光浴しているんですか?」


「そういう気分なんだろ、多分」


「これまた、随分と面白いことが起きちゃってるね」


「全然、笑えないですけどね…………」

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