『111』 飛翔するアヤヒ
「えっと………戦うとしたら、灰色のスキルは使えそうにもないから………炎を使うしかないみたいだね」
『人間ごときが……ワシと同じ目線で戦えると思うなぁぁぁ!!』
_____ドォンッ!!ズシャァァァァ!!_____
「水鉄砲………本当なら、炎にとっては天敵だけど………それくらいの水なら全然掻き消せる!!」
_____ズバンッ!!バシュゥゥゥ!!_____
『クッ…………!!ならば、直接攻撃するまでだ……!!』
「おっ………!!やっぱ動きが速いっ………!!むぅぅん………!!」
_____ガキンッ!!ブォン!!_____
ふぅ~、ウザったいくらいに攻撃のテンポが早い。口から水鉄砲出した後の次の動作が早すぎるんだよ。これもこれで反則だと思いますけど?
おじいちゃんの引っ掻く攻撃を両手の剣をクロスさせて防ぐと、それを弾いて灰色のスキルをコントロールして、腕を弾かれて隙が出来ているおじいちゃんに剣で連続攻撃をしかけた。
けど、一撃も当てることが出来ないまま瞬間移動でかわされてしまった。逆に、攻撃を仕掛けた後の隙を突かれて尻尾の攻撃を食らってしまった。幸い、背中の灰色のスキルのところに当たってくれたお陰でダメージは少なかった。
まぁ、その代わりに飛べなくなっちゃって地面に落ちちゃったんだけど。
足の裏に纏っていたスキルで何とか着地した。そして、上を見上げる。おじいちゃんも急降下してきて私に突っ込もうとしてきた。後ろに飛んでギリギリのところでかわす。
ちょっと頬を羽の部分が当たって切れた。そして、おじいちゃんの急降下の勢いで辺りに豪快に水飛沫が霧のように白くなって飛び散った。水飛沫が晴れた先には、相変わらずブチ切れている様子で睨み付けてくるおじいちゃんの姿があった。
『グルゥゥゥ…………ガァァァ……………』
(本当に、何でそんなにキレているのか分からないくらい怒っているよね………頭の血管切れそ………)
ようやく、地面に降りてきてくれた。でも、また飛ぶかもしれないなぁ………何とかして、もう空を飛べなくなるようにしてあげたいんだけど。
飛べなくするようにするんだったら、あの腕の羽をボロボロにすれば良いんだけど、それをどうやってやろうかなっていうのが難しいところなんですよね。
「ヘタに攻撃したところで、絶対にかわされる自信しか無い………もうこうなったら、あの2人に頑張ってもらお_____」
_____バチバチ!!バチンッ!!_____
『ぐぉぉ……………っ!?ごはぁ……………』
「電気!?てことは………ラークさん!?」
「漏電には十分お気を付けてくださぁぁい!!いけっ!!ユーリ!!」
「クソジジイ!!翼はもらうぜぇぇぇ!!!!」
_____ヒュォォォン!!ドシュッ!!ドシュッ!!______
『あいたたた………!!おのれぇぇ…………!!』
「あいたたたって、急に訳分かんねぇリアクションすんじゃねぇよ…………」
「ラークさん!!ユーリさん!!ちょっとどいて!!」
「んぉ?って……!!何か突っ込んでくるぅ!?」
「アヤヒの表情………いつにも増して凄い顔してんのな。まさに鬼の形相ってか?」
「はぁぁぁぁぁ!!顔面シュゥゥゥトォォォ!!!!」
_____キィィィィン!!ズドォォォン!!_____
『ぐべぁ……!!』
「か~ら~の~!!」
____チャキン!!____
『な、何だ………!?』
「”終末神星連煌撃”ッッッ!!!!」
『ぎぇぇあぁぁぁぁぁぁ!!!!』
「はぁぁぁぁぁ!!!!」
ラークさんとユーリさんの助けもあって、何とか私の必殺技(現時点での)を決めることが出来た。32連撃を食らったおじいちゃんは、流石にさっきまでのような動きが出来なくなった。
それどころか、普通に動くことすら出来ないほどのダメージを負わすことが出来た。でも、致命傷っていうわけじゃない。致命傷にはならないように少しは抑えて攻撃したんだけどね。
後、色々なことをしてからの32連撃だったから、私の体も割と疲れていて、思うように動かなくなってきている。ちょっと、張り切り過ぎちゃったかもね………ハハッ。




