『109』 3人、マジの共闘
私達は自分の剣にそれぞれスキルを纏った。
ラークさんは両方の剣に雷を纏って豪快にバチバチさせていた。一方、ユーリさんのスキルは、黒っぽいグチャグチャ~ってしたものが纏われていた。何か、あまり見映えは良くないスキルだね。
何のスキルなんだろう?あまり近付くと、何か呪われそうな気がする。
「ユーリさん、そのスキルは何ですか?」
「あぁ、これか?俺のスキルは”闇”だ。ダークネスだ、ダークネス」
「それにしても…………なかなか気持ち悪い色のスキルですね」
「おいおいおいおい、気持ち悪いとは酷いんじゃないか?確かに、自分でも気持ち悪ぃカラーリングだっていうのは重々承知してるけど」
『死ねぇぇぇぇい!!!!』
_____キュィィィン!!バァァァァン!!_____
ユーリさんと話していたら、おじいちゃんが口から水を勢いよく出してきた。消防車の放水のヤツとは比べものにならないくらいの水の量と勢いがあった。
ラークさんとユーリさんは左右に分かれてかわして、私は瞬間移動で飛んでかわした。そして、それでおじいちゃんの死角に入って炎の斬撃を飛ばした。
でも、それは尻尾で簡単に掻き消されて、それと同時に目の前からパッと消えた。ドラゴンさんと同じく、瞬間移動を使えるみたいだね。でも、あのスラッとした体でやられても特に驚くことはない。
問題は何処から攻撃を仕掛けてくるかだね。瞬間移動を連続で使って空中にずっと居るようにしていると、たまたま崖に張り付いているようにして構えているおじいちゃんの姿を見つけた。
見つけた、と思ったときには目の前に顔があって、気付いたら地面に叩き付けられていた。流石にあれは反応できなかった。何で攻撃されたのかも分からなかったし…………
地面に叩き付けられる瞬間に、灰色のスキルが勝手に発動して、ぶつかるときの衝撃をある程度無くしてくれたので、地面との衝突のダメージは無かった。
まぁ、おじいちゃんの攻撃のダメージはそこそこ効いているけどね。普通に痛かったし。後、右腕のところの服が切れているみたいで、そこから血がジワジワと滲んでいた。
もしかして殴られたのかな?切れているのは爪か何かが当たって切れちゃったんだろうね。切り傷自体はそこまで深くはないし、腕を動かすにも問題は無い。少し痛むってだけだから。
「だ、大丈夫か…………?思いっ切り地面に叩き付けられてたけど」
「まぁ、うん。何とかなっているから問題ないよ」
『なかなかしぶといのぉ…………普通の人間なら肉片となって散っているところだぞ』
「失礼だなぁ~、それじゃ私がまるで人間じゃないみたいな言い方じゃん。私は普通の女の子ですよ?」
「嫌、それは無理があるぞ」
「えっ?何でよ?」
_____ブォン!!ドスッ!!_____
「ぶふぉ………!!おごぉ………っ!!つぁ…………」
「ユーリさん!?」
「いったい………今の本当に痛かったよぉ………」
『次はお主だ!!小娘が!!ワシの牙で噛み砕いてやろうぞ!!』
_____ガチンッ!!ギギギギギ…………_____
「うぐぐぐぐぐ……………!!腕取れそう………!!」
「『せぁぁぁぁぁ!!!!』」
____バチバチッ!!ヒュイン!!ズバンッ!!_____
『ぬぅぅ………!!』
「あっ!!ラークさん!!ユーリさん!!ナイスッ!!」
「大丈夫かっ!?」
「ふぅ~、アヤテトが美味しく頂かれるところだったな」
噛み付き攻撃を何とか両方の剣で上と下の顎をおさえる形でギリギリ防いでいたところを、ラークさんとユーリさんが助けてくれた。本当にありがとうございます!!
2人の連携攻撃を食らって、少し苦しそうにしているおじいちゃんだけど、本当に少しだけだったみたいで、すぐに元気になってしまった。
ここまで元気なおじいちゃん、そうそう居るもんじゃないよ。体切られてピンピンしているなんて、どんだけパワフルおじいちゃんなのかな………?普段から何食べて生きているんだろ。




