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星を追う者たち  作者: 矢口
第九章 激戦区一丁目一番地
203/222

201:再会

“何かが、おかしい!”とマリアンが気付いたのは、マーシアの量子収斂(しゅうれん)と魔力発動のタイムラグが次第に大きくなって来た為である。


 内部に隠ってからは、このまま意識をマーシアに同化させ、全く別の自我を生み出して過去の自分を消し去る事までも考えていた。

 その場合でもマーシアの中には過去の自分の感情が残る事になる。

 今現在のマリアンという人格が消えるにしても、それは子どもの頃の自分が成長するにつれ新たな人格が育つようなものだ。

 特に問題は無い。

 そう、それこそが最も無理のないマーシアとの融合であり、互いにとって最も良い結末だと思っていた。


 マーシアは戦闘の中の狂気を捨て去る寸前まで変わりながらも、その増大する力を更にコントロールする事まで覚えたのだ。

 何より兄との関係性も良好だ。


 やや良好過ぎて、そこが問題な程だが、まあそれも仕方なく感じる。

 マーシアが巧に持つ“過ぎた好意”の基盤にあるのは自分が今以上に幼い頃に考えていた事に原因があるとしか思えないからだ。


 マリアンは小学校に入るまで真実、こう思っていた。

 いつかはお兄ちゃんの『お嫁さん』になれる、と……

 これは杏ちゃんが悪いと思う。

 自分が『男の子』だと気付くのに大分時間が掛かったのは絶対に杏ちゃんのせいなのだ!


 さて、それはともかく、又も表に出なくてはならないと思うと気が重い。

 今度、お兄ちゃんに会ったら、閉じこもるにもかなりの勇気が必要だろう。

 大体、今まで引きこもっていた理由が理由だ。

 いや、別にそれが主な理由ではないが、それでもこれを知られたなら、この惑星(カグラ)ごと消し去りたくなる程、恥ずかしい。


 とは言え、やはり、このままと云う訳にもいかない。

 仮に自分の考えが正しければ、あのコペルさんという人、今すぐにでも現れ、マーシアに敵対しかねない。

 その場合は今の彼女単体では勝てない。


 いや、自分がいても未だに勝てる相手では無いが、少なくとも牽制ぐらいは出来ると思う。

 ともかく、この空間異常に対抗しなくては話も始まらないのだが、これを引き起こしたのは例の『軍師』だろうか?


 まさか、コペルさん自身が引き起こしたとは考えたくないのだが……



      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇  



「くそったれがぁ!」

 同じ戦場の違う持ち場で、数名が全く同じ台詞を吐く!


 指揮所では赤井が、選抜射手隊の指揮を執る城之内と配下の狙撃員達が、防衛線内に跳び込んだ三体の鉄兵士の一体をようやく打ち倒した相田が。

 そして、選抜射手(マークスマン)の射線を避けながら、前方から止めどなく押し寄せる鉄兵士を相手としていた小西とマーシアが!


 全くの乱戦、混戦である。


 上空のAH(コブラ)隊はあらかたの翼飛竜を片付けた。

 となれば、次いでは地上をどの様にかしたい。


 AH-2Sは対戦車ヘリである。

 元より地上における装甲兵器を相手とするために生まれてきた存在だ。

 ならば、この世界に於いては森から湧き出る鉄兵士こそが、彼等が撃破するに最も相応しい相手と言える。


 高位魔獣の影響から無線が途切れ途切れの為、小西の乗機がマーシアのほぼ真上にまで近付く。

『なあ、マーシアちゃん! まだ、森に打ち込んじゃいかんのか!』


 一機の損害を出しながらも、竜を全て退けた事でAHの武装には余裕が生まれた。

 ならばここでハイドラPBXの威力を見せつけたい。

 何より当初四十体と見ていた鉄兵士だが、半数を叩きつぶしたにも関わらず損耗した数にほぼ等しい数が次々に森から飛び出して来る。

 操作魔術師隊が健在である以上、鉄兵士を幾ら倒しても在庫がある限り意味は無い事に彼等は気付かない。


 普通ならば、魔力の流れにマーシアが気付いただろう。

 だが、空間の量子異常はその能力の発揮を許してくれない。


 このままでは際限が無いのではないか、との恐怖心すら兵士達に生まれつつあった。

 だからこそ小西は、一気に片を付ける地上爆撃を進言したのだ。

 勿論、如何に八機のAH(コブラ)とて八キロ四方の森を全て焼き尽くすのは不可能だ。

 だが、せめて平野部を全面に渡って数十メートル後退させるだけで敵の発見を速め、狙撃員達の負担を大きく減ずる事が出来る。


 むやみやたらに打ち込む訳では無い。

 しかし、マーシアの許可は下りない。


「馬鹿を抜かせ、小西!

 今、森の中では柊少尉が単騎で敵の高位魔獣を相手にしている。

 万が一にも貴様等の攻撃が味方を巻き添えにして見ろ、その時は私も自由人の流儀でやらせて貰うぞ!」


 巧にかすり傷でも付けたなら、その場で墜とすと言い切られては、返す言葉もない。

 何より、マーシアはこの防衛戦を放置して、森に跳び込んでも良い。

 だが、巧がそれを望まない事を知っているからこそ、この場に立っているのだ。


 また、自分を守る、と言ってくれた兵士達を見捨てる訳にも行かない。


 彼女の言葉と行動には整合性がある。

 指揮系統が違う、と切り捨てて良い言葉では無かった。


 と、次の瞬間。

 遠い雷鳴と共に森の中央が一瞬真っ赤に燃え上がる。

 間を置かずして、天を貫くが如くに上空に向けて伸びる一筋の白い線。

 上空の水蒸気が渦を巻き、見えぬはずの熱線をはっきりと浮かび上がらせたのだ。


『……少尉なのか?』

『ど、どっちだ!?』

『どっちが勝った!?』

『荷電粒子砲か?』

『馬鹿野郎! レーザーガンに決まってるだろうが!』


 混戦の最中に途切れ途切れながらも、無線を飛び交う声、声、声、

 誰もが直感していた。

 今のイオンラインこそが決着の一撃なのだと!




(間違い無いよ、お兄ちゃんが勝った!)

 不意に脳裏に響く声に、危うく動きを止めそうになるマーシア。


“マリアン! 帰ってきたのか!”


(ごめんね……。長い事留守にしててさ)


 申し訳無い、と云う心底からの感情を交えた思念が伝わる。

 思いも寄らぬ半身との再会を懐かしむ思いと兄の安否に関わる安堵が重なり、戦魔王にもあるまじき事に、感情に震えを交えそうになる。


“いや、帰って来てくれたなら、それだけで良いんだ、マリアン。

 それはともかく、今の言葉は本当なんだろうな!”


(あ、酷い! 僕が帰ってきたのは“ともかく”扱いですか~)


“久々に会ったと思ったら、少し性格が変わってないか?”


(ははっ……、 “それはともかく” お兄ちゃんは勝ったよ)


“間違い無いのか!”

 

(当然、間違い無いよ!

 だってあれが荷電粒子砲なら強烈な磁場を持ってるんだから、粒子それ自体が必ず発光する筈だもん!

 自分だって何度も撃ってるのに、覚えてないの?)


 マリアンの言葉にマーシアは自分がどれ程、我を忘れていたかに思い当たり、慌て気味になる。

“お、お前が消えてから、あれは使って無かったから、な。 うん。

 まあ、なんにせよ。 良かった!“


 そう言って一息吐いたマーシアだが、反面マリアンは浮かぬ感情を送ってくる。


(ねえ、マーシア)


“どうした?”


(おかしいと思わない?)


“何が、だ?”


(竜は消えた。高位魔獣も倒された。なら、無線は?)


 問われて、ハッとなる。

 確かに無線のノイズに変わりがない。

 明確に聞こえて来るのは、殆ど上空に待機する小西の独り言ぐらいなものだ。

 防衛線、本部共に未だ途切れ途切れの受信状態であり、巧との無線など完全に不通である。

 そして、何より量子収斂の難しさも変わっていない。


“まさか、未だ別口がいるのか?”


(うん、多分ね。 唯、どんな奴かは分からない。

 でも、このままだと巨人なり鉄兵士なりとの闘いは続くと思うんだ)


 マリアンの言葉に慌てて無線を防衛線へと向ける。

 同時に数百メートルを一気に移動すると、潜んでいた鉄兵士一体を片付けた。


 未だ戦線は混乱中だが、相田との通信は辛うじて繋がる。

 防衛陣地にかなり近付いた事で、実際は数十メートルと離れていない場所に相田はいるのかも知れない。


「相田少尉! 森林内の柊少尉と連絡は付かないのか?」


『ミズ・グラディウス。今、調整中だ!

 まて、その口調だと、まるで?』


「ああ、そうだ! 柊少尉の勝ちだ!」

 自らの功績を誇るかのように、マーシアは強く言葉を添える。


 そこに赤井の声が割り込んだ。

『此方でも柊のバイタルパターンが取れた。確かに“生存”にある。

 ならば、AHも遠慮は要らん。

 彼の帰還が確認され次第、AH部隊は地上へのロケット弾攻撃を許可する!』

 そう勢いづいた赤井だが、続いてはマーシアへも気遣いを見せる。

『なあ、ミズ・グラディウス。

 柊が生きているのは確かだが、それでも万が一と云う事もある。

 どうだろう、彼を迎えに行っては貰えないだろうか?』


 赤井の言葉は嬉しい。

 だが、マーシアは目の前に居ない中隊指揮官へ向けては首を横に振らざるを得ない。

「中尉、そうしたいのは山々だが、そうも行かん!

 相田少尉、あれが見えるか? どうやら新手のようだ!」


 そう、再び二十体ほどの鉄兵士が、全く違う方向からバラバラに突入してきたのである。

 巧が戻るまで後暫く、この戦場の片は付きそうに無かった。



      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇  



 マーシアとの通信を終えた赤井は今後の事態へと考えを移す。


 竜はその殆どを墜とした。

 生き残ったものも、大小五十は下るまいが、飛行限界が来た今暫くの間、戦闘力を恐れる事もない。

 何より相田が捕らえた敵士官を初めとして、竜部隊の指揮系統をかなり削り取ったのは確かなのだ。

 明日以降に飛行可能になったにせよ、今回ほどには動けないだろう。

 また、鉄兵士はともかく鉄巨人の増援も無いと考えて良さそうだ。

 あの巨大さならば、竜が下がった今、少しくらいでもAHのレーダーに反応してもおかしくは無い。

 だが、それらしき影はまるで見えないという。


 今後を見据えて自分を中心とした中隊は、この場(シーアン)に残る。

 一方、柊・小西を中心とした陸戦一小隊、及び航空一小隊はハルプロムなりシルガラなりに応援に向かわせる必要がある。

 単なる応援ではない。

 此方(こちら)に再度の大軍が現れた場合を見越して、大佐との連絡中継を確実にするためにも事を急がなければならないのだ。


 だが、迂闊に現存戦力を削る訳にもいかない。

 今でも一杯々々なのだ。


 さて、どうする?


 そう考えた時、伝令の伍長が指揮所へと駆け込んできた。


「中尉! 城内からの伝令です」

「城内?」

「はあ、つまり城塞市執政官であるリカルド・カーン殿が面談を求めております」


 その言葉を聞いた赤井のこめかみには、いつの間にか血管が浮き出る。

 現在の前線状況を知らぬのか、と怒号を放ってもおかしくない顔付きになった。

 日頃はヘラヘラとした相好を崩さず、中々怒りを見せぬ男である為、この様な表情を見せられると部下としては実に心臓に悪い。

 慌てて言葉を継いだ。


「いえ、シーアン兵の言葉ですが、面談とはあくまで建前で、実際は救援を求めている様です」

「救援だと? まさか、また反乱でも喰らったのか!?

 何処までの能無しなんだ……」

 怒りを抑えているからこそ、今の赤井はより恐ろしく感じられてしまう。

 結局、伍長は駆け込んできたシーアン兵を直接引き合わせる事を選んだ。


 最初からそうすべきであったと後悔しつつ。



      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇  



 二人の護衛を引き連れて、赤井がカーンの執務室の扉を開く。

 クリールに破壊されたドアは表面こそ傷が付いたままであったものの、ドアとしての用途が働く程度には復旧されていた。

 赤井が室内に入って最初に目を引き付けられたのは、執務席に腰掛けたまま所在無さ気に腕を組んだままのカーンではなく、その視線の先で(くつろ)ぎながらカップを手にするひとりの男である。


“剛胆を絵に描いて額縁に入れ、壁に掛けた”と評される赤井ではあるが、その男を見て思わず息を呑む。

 別段、その男が巨漢であった訳でも、化け物地味た容貌であった訳でも無い。

 ごくごく普通の男だ。


 そう、普通すぎるのだ。

 これが地球でならば、という前置きが付くのだが。


 とは云え、服装を含めて男にはそれなりに特徴もある。

 いや、見る内にやはり「普通」も当てはまるかどうか怪しくなってきたと言う方が正しいだろうか。

 赤井を見て立ち上がった男は痩せぎすで、目測の身長は一九〇センチを超える。

 帽子を取って軽く会釈して来た。

 珍しい帽子だ。地球でなら二十世紀前半に流行ったデザイン。

 確かチャーチルが同じものを愛用していた様に思う。

 帽子の下の頭髪は明るい金色であり、モデルのカタログも色あせるほどに綺麗になでつけられている。

 茶緑(クラナッハ)のスーツを身に付けているかと思ったが、実際はベストとパンツだけであり、上からは何処かの研究室職員の様に白衣を羽織った不思議な出で立ちである。

 一見しては、唯“ひょろ長い奴”という印象だが、そこにいるだけでも充分な存在感があった。


 明るい緑色(バラキート・グリーン)のアンダーリム眼鏡(グラス)の下の目は常に笑っている様だが下品さは感じない。

 また、赤井が日頃から自分の殺気を削ぐために演出している軽々しい笑みでもない。

 一言で言うならば“強者の余裕”である。


 その目だけでも、“こいつが嫌いになれる”と確信する赤井であった。


 次第に頭が痛くなって来るのを赤井は感じる。

 何故、自分は最初にこの男を見て、一瞬でも「普通」などと思ったのだろうか?

 何処からどう見ても不審な人物としか言いようが無いではないか。


 この世界に“こんな格好をした人間がいる”それだけでおかしいのだ。


「何者かな?」

 赤井の冷たい声にも特に怯む素振りを見せず、男の表情は更ににこやかになる。

 自然な動作で赤井達へと近づき、やはり自然に右手を差し出してきた。


「初めまして赤井来栖(くるす)中尉。コペルニクス、と申します」



      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇  



(あっ、お兄ちゃん、こっちに向かってる)


“ほう、気付いたか”


(あの子と一緒のようだね)


“ほう、気付いたか……”


 マーシアの返事は二度とも同じ言葉だが、口調と意味合いが違う様だ。

 思わず首を竦めたくなるマリアンである。


 現在、マーシアは防衛陣地内で鉄兵士の殲滅に当たっている。

 最後に跳び込んできた二十体の鉄兵士は、一般兵の撤退を援護する為のものであった様だ。

 平野部にも村落跡地にも今、生身の敵の姿は無く平穏を取り戻している。


 だが、変わって防衛陣地内は混乱の真っ最中である。

 マーシアが陣地に辿り着いた時には側面から突入した新手まで加わり、七体の鉄兵士は広く分散して幅八十メートルの防衛線内側を縦横に暴れ廻っている。

 こうなるとマーシアも一体、一体と潰していくしかない。


 陣地内部に跳び込むと、まずは分を数える間もなく二体を倒した。

 しかし、量子収斂は更に難しくなり、シエネでの一撃のような訳には行かない。

 苦戦とまでは言えないが、楽な闘いでもなかった。


 今、一体を倒すと、すぐに次を捜す。

 左手に見つけた。


 その途端、目標にしていた鉄兵士が吹き飛ぶ。

 M82(バレット)の一撃が鉄兵士の胸部を(つらぬ)いたのだ。

 流石の対物狙撃(アンチ・マテリアル)ライフルである。


 これを見て、「やった!」との声と共に、すぐ側で身を潜めていたひとりのシーアン兵が立ち上がる。


「馬鹿!」

 慌てて、その場に跳び込むマーシア。

 鉄兵士は直ぐさまに起き上がり、迂闊な兵士に向けて右腕を振り上げたのだ。


 間一髪である。

 マーシアの一撃は後方から人形の左足を切り飛ばすと、鉄兵士は一回転して再度、地に叩き付けられた。

「馬鹿野郎! 足をもぎ取るか、バラバラにでもせん限りはこいつに近付くな!」

 再度ハルベルトを振り切って鉄兵士を分断すると同時に、シーアン兵を思い切り怒鳴り付ける。

 まさか、シナンガル人の命を思ん計って怒声を上げる日が来るなど、夢にも思わなかったマーシアであった。


 M82バレットの威力は確かに凄まじい。

 だが、本来は一キロ前後の距離を狙うはずの武器を五〇メートル圏内で使う以上、様々に制約が生まれる。

 対物狙撃銃としては驚くほどの軽量である一三キログラム弱の本体ではあるが、固定用二脚(バイポッド)は素早い方向転換の邪魔をする。

 挙げ句、周りは味方だらけともなれば、鉄鋼爆裂弾であるMk221など決して使えない。

 いや、この数十メートルの範囲内では、通常弾ですらも相手を貫通して後方の味方を殺しただけで終わってしまい、今のように鉄兵士が再度立ち上がって来る事すら有り得るのだ。

 貴重な成功の一撃と、それに続くマーシアの援護は命拾いしたシーアン兵にとって一生分の幸運だったとも言えた。


 結局、殆どの兵士達は大口径ハンドガンへと武装を切り替え、最後に残った三体の鉄兵士をひとつ、又ひとつ、と潰していく。

 最後の一体が消えたのと森からオーファンが飛び出してきたのは、ほぼ同時の事であった。


 こうして、ようやく戦闘は終わった。

 だが、マーシアは未だ西の森を見据えた侭である。

 彼女の闘いは未だ終わっていない。

 量子収斂の異常を放置したままに、此の闘いを終える訳にはいかなかったのだ。


 姿の見えぬ敵。


 今、マーシアとマリアンの全ての感覚は、その存在の捜索に当てられていた。





サブタイトルは、藤子・F・不二雄先生の「一千年後の再会」へのオマージュです。


このところ更新が大変に遅れている事をお詫びします。

職場復帰となると、流石に時間が幾らあっても足りないな、と感じます。

時間を上手く使えない事は情けない事ですが、御容赦下さい。


次回の一話のみですが、刑事三人組の活動に目を向けるためシエネに戻ります。

マーシアと巧によるハルプロム・シルガラ方面防衛戦はその後、と云う事になります。

また、ヴェレーネとも合流させないといけないのですが、更にその前にルナールの処遇も決めなくてはなりません。

まだまだ事態が錯綜している中の話ですが、次回以降も宜しくお願いします。

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