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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 低殺傷兵器  作者: 橋本 直
第四十八章 誠は『漢』になったのか?

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第192話 鉄拳制裁

「変態止まれ!」


 幼女の叫び声が響くと同時にかえでの頭が何者かに蹴り飛ばされた。


 現れたのは『特殊な部隊の風紀委員』ことクバルカ・ラン中佐だった。


「クバルカ中佐……僕……僕……」


 誠は半泣きでコートを着込んでかえでを仁王立ちでにらみつけるランに縋りついて泣き始めた。


「おい、日野。アタシはいつこいつが『漢』になったらレイプして良いと言った?アタシが見る限りこれはレイプだ。オメエが変態なのは知ってるが、アタシの部下から犯罪者を出す訳にはいかねーんだ!」


 ランはいつもの睨むような目つきをさらに鋭くしてかえでとリンをにらみつけた。


「クバルカ中佐……誤解ですよ。僕達は愛し合っている。双方の合意があるのは僕の花弁から流れる蜜と誠君の股間が証明しているんじゃないですか?」


 かえでは全裸のまま豊満な胸を揺らしながらベッドから起き上がった。


「こいつの股間の問題は『若さ』って奴だ。それにこいつはまだ真の『漢』になったわけじゃねー!真の『漢』は怯えて切り札を切るような真似はしねーもんだ!当然、オメーに許してやった手をつなぐ、キスをするの権利はチャラだな」


 ランは非情にかえでに向けてそう言い放った。


「そんな!僕は誠君無しでこれからの人生をどう生きていけばいいというのですか!分かりました!死にます!誠君無しでは僕は生きていけません!」


 かえではそう言うと仮設の医務室の隣に脱ぎ捨ててあった制服の隣に置かれた刀に手を伸ばした。


「日野!冗談も分からねーのか!手をつなぐのは許してやる。確かに神前が真の『漢』に近づいたのは事実だ。だから、貴様には他の女共よりも優先的に『デート』をする権利をやろう!それで生きる希望も湧いて来るだろ?」


 さすがに自分が言いすぎたことを察したランはかえでに向けて譲歩案を提示した。


 すぐさまかえでは笑顔を向けてそのまま誠達に向けて歩み寄ってきた。


「そう言うことですか……分かりました。誠君……君とはすばらしい一日を過ごせると確信しているんだ……今から楽しみだね」


 かえでは全裸のまま誠の抱き着いてきた。


「かえでさん。どうでもいいけど服を着てください。それと股間を隠してください」


 誠はかえでの胸とてらてらと光るかえでの内ももを見ながらそう言って静かに目を逸らした。



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