間違いました。
連続投稿もこれで終わりです。
また放置で申し訳ないです。
さて・・・すみませんでしたっ!!
そう言って離れたいのに離れません。
ちょっとっ放してマジでっ!!人間は鼻呼吸だけでは生きていけませんから・・。
自分からしといてなんですが、最初は触れるだけの唇がいつの間にか相手に食われてます。
くちゅりと音がした瞬間にあいつの口が開いて私の唇食べられました。
そして何時の間にか伸びてきた手が私の頭を押さえてます。
「んっ・・・う・・・」
そんなにおいしいのか、このグロス。
後であげる、あげますから放してーーーーーー。
目の前の肩をタップすると僅かに放れた隙に息を吸う。
「はぁ、はぁ、ちょったたか」
やばい思考が回ってないです。真っ白を通り越して思考が迷子だけどなんとか目の前の好敵手をみれば、その目がいつもと違う気がした。
「なぁ、俺が今なに考えてるかわかる?」
「ふぇ!?いいいいいいいいえ」
「いが多い。ほんとお前って鈍感っ!!」
そう言ってこちらの車の窓に手をついた。あぁ、これが最近流行りの壁ドンですね、好敵手。
やるなぁっ!!って違う・・・普通の思考もどってきてーーーー。
「ちょったた・・たんんまっ!!」
怖いよ好敵手。なんでそんな怖い顔するのよ、私がなんかした?
いやしました、すみません。
間違いました。すみません、全力で間違いましたから土下座で許してください。
「お前さぁ、本当は俺をからかってないか?」
「・・・?」
あの意味がわからないです、好敵手。しかも近い、マジで近いです。
互いの息がかかる位置にある顔と手。
これってあのやくざさんがよくやるメンチを切られているのでしょうか?
「りお・・・」
耳元で呼ばれましても、聞こえますが?
やばい、何かヤバいスイッチを押したらしい・・・、もう一度近づく顔に私は・・・。
ぺちこんっ!!
「いっ!!」
さて何が起こったでしょうか?
ーーーーー
「あんたが悪いっ!!」
「なんでーーーーーーー、」
1月の半ば、後期末テストの補講テストを受ける子たちの間、単位を確認するために大学に居る私は、友人5人に責め立てられる事となる。
なんでっ!!
なんで私がいけないのっ!!
私のたった一度のセカンドキッスは、大きな間違いで大変な事態を引き起こす事態になっていたのです。
「小悪魔だと思ってたら、とんだ魔性かっ!!」
「違うからっ!!ちょっとした間違いです、しいて言えばちょっと負けず嫌いなだけの人間だからっ」
「梨桜ちゃんが悪い」
「ほんとひどいよ、梨桜。ほんとこれはもうマジで」
「誰も私を庇ってくれない・・・ここは地獄か」
そう嘆いた私を誰一人として慰めてくれないどころか、非難の言葉が襲う。
なんとか言い分を告げて、助けを請うのは、数日後、私はあの日以来の決戦に挑まなければならないのだ。
「お願いします。私にお知恵をお貸しくださいませっ!!」
「うるさい、リア充っ!食われて来いっ!!」
「ちょっ・・・・あのねアレに食われたら、私もう負けなんだよ?」
「いい加減に年貢納めておいで・・・骨は拾わないから」
味方がいない、誰一人として、孤軍奮闘で四面楚歌。
「だから私はっ!!あいつとはライバルなのっ!!」
さて・・・何が起きたかお話しよう。
私が悪いじゃない・・・あいつは、好敵手です。




