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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第三章 千佳ちゃんファンクラブ、襲来。(小学三年生)
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私、ウサギの洗礼を受ける

 快晴の空、暖かな朝の時間に私と愛ちゃんは校舎裏にある動物小屋へとやってきました。

 私たちの学校で飼っている動物はウサギさんで、白や茶色、そして黒色と様々な毛色を持った七匹のウサギさんが伸び伸びと暮らしています。

 今日は動物当番であるもう一人の男子がお休みということで、私が手伝いを名乗り出ました。


「皆元気かな?」

「早くお外に出してあげないと」


 脱出や事故を防ぐためか動物小屋の周囲は二メートル弱の金網で囲まれており、地面は草の茂った土になっています。

 その中心に大人の背丈くらいの小屋が立っており、動物当番の人の仕事はウサギたちを朝開放して自由にさせること、そしてお昼の餌やりになります。

 おっと、授業があと十五分ほどで開始するので少し急ぎめに動きましょう。


「じゃあ愛ちゃん鍵開けてもらえる?」

「任せて千佳ちゃん。……んしょっ」


 金網と金属のフレームでできた扉を開けると、そこはまるで動物園のような自然が広がります。

 別に網の中に入らなくても見通せるのですが、実際に入ってみると外とは違うものを感じますね。

 まるで自分もウサギの仲間になったような気分です。


「おっ、皆ちゃんと起きてるね」

「そわそわしてるみたいだし、早く開放してあげなきゃ」

「そうだね」


 入ってきた外の扉が閉まっていることを確認して、愛ちゃんが動物小屋の鍵を開けました。

 すると我先にと、ウサギたちが小屋の外へと駆け出します。

 ……私目掛けて!


「うわっと、皆元気だねー」

「ふふ、相変わらず千佳ちゃんは動物にも好かれるね」

「なんでだろうね? 美味しい匂いでもするのかな? あっこら舐めちゃ駄目だよ」

「そうかもね。ふふっ」


 あまりの勢いに、私は後ろの草の上へと倒れこみました。

 そしてウサギたちは私の身体に乗るようにして、手や顔を舐めてきます。

 鼻の吐息や舐める感触がとてもくすぐったいです。


「うー、制服が毛だらけになっちゃうよー」

「制服も白色だし、千佳ちゃんもウサギさんみたいだよ」

「どいてよー、って言ってるそばから膝に乗ってくるし」

「ぷっ、あはははは。クラスでも動物小屋でも人気者だね!」

「笑い事じゃないよー。制服お母さんに洗ってもらわないと……。って愛ちゃん、見てないで助けてよ!」

「えー。もうちょっと見てたいかも」

「授業始まっちゃうよ!」

「仕方ないなぁ。ほらウサギさん、千佳ちゃんから離れてね」


 七匹のウサギに揉みくちゃにされた私に、ウサギを退かしてくれた愛ちゃんが手を差し出してくれます。


「ほら千佳ちゃん。捕まって」

「うぅ、ありがとうね愛ちゃん」


 愛ちゃんの手を借りて立った私は草とウサギの毛だらけ、顔や手はウサギたちの涎で汚れてしまいました。

 教室に戻る前にお手洗いに行かないと……。


「千佳ちゃん大丈夫?」

「うん。なんとかね」

「じゃあ教室戻ろっか」

「あ、お手洗い寄るね」

「……そんな時間ないかも」

「……え」


 空しくも私たちの頭上をチャイムの音が過ぎ去っていきます。

 私は愛ちゃんと顔を見合わせて、急いで教室へと向かうことになりました。

 しっかりと戸締りをして、ウサギさんたちに言葉を掛けてから。


「それじゃあお昼にねー」

「わ、私お昼は外側で見ることにするよ」

「駄目だよ! 動物当番をやるって言ったのは千佳ちゃんだよ!」

「うぅ、愛ちゃんが厳しい」

「動物当番は千佳ちゃんより先輩だからね!」


 愛ちゃんはお姉さん振って、私へとその小悪魔な微笑みで言いました。

 そして私の手を取って走り出します。


「うわっ、千佳ちゃんベトベトしてるっ!」

「私のせいじゃないからね!? ウサギさんたちのせいだからね!?」


 次の日、何処から情報を仕入れたのかは分かりませんがリンファ先輩からウェットティッシュを戴きました。

 忘れ物しちゃ駄目だよーって言うリンファ先輩は、思わずリンファママと呼んでしまいそうです。

 ……いや、だから私のせいじゃないんだってば!

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