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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第三章 千佳ちゃんファンクラブ、襲来。(小学三年生)
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お出掛けとお説教

 今日は休日。

 九時までゆっくりと寝た後、隣りでまだぐっすり寝ているメグちゃんを見て癒されます。

 夜が少し暑かったのかメグちゃんは少し身じろぎをしていたみたいで、掛け布団を蹴ってパジャマからはお臍を出しています。

 これじゃあ風邪を引いちゃうと思い、起こさないように上着を整えてあげます。


「んん、おねぇ、ちゃぁ」

「……!」

「すぅ」

「……ふぅ」


 寝言だったみたいです、よかった。




「お姉ちゃん、今日は暇?」

「午前中はねー」


 確か今日は愛ちゃんと湖月ちゃんと近くの公園で遊んで、その公園に来ているらしいアイス屋さんを食べようという話になっていたはずです。


「あ、そっか。お昼からは愛ちゃんと湖月ちゃんと遊びに行くんだっけ?」


 おお、メグちゃんよく覚えてるね。

 もしかして一緒に行きたいのかな?


「そうだよ。メグちゃんも来る?」

「ううっ、だ、大丈夫! 今日は予定があるから!」


 そ、そんなに強く否定するのね……。

 花ちゃんと遊ぶのかな?

 ……お姉ちゃん、花ちゃんに負けちゃったのかな?


「じゃあ午前中は一杯遊ぼうよ! お姉ちゃん!」

「……! そうだね、一杯遊ぼっか!」


 花ちゃんに嫉妬なんてしちゃ駄目だよね!

 メグちゃんに気を使わせるなんて、お姉ちゃん失格だよ!

 おし、午前中はメグちゃんと沢山遊ぶぞ、オー!




「いってきまーす!」

「気を付けてねメグちゃん」


 私の居ない所で怪我したらと思うと、もうお姉ちゃん居ても立ってもいられなくなっちゃうからね!


「うん、お姉ちゃん!」


 手を振って家から離れていくメグちゃんを見送って、私も直ぐに準備に取り掛かります。

 今日はどんな服で行こうかな、と思って部屋に戻るとそこには満面の笑みを浮かべたお母さんが。


「あ、いや」

「じゃあお着替えしましょうか、千佳ちゃん」

「いやあああああ」


 その後、お母さんの手によって私は下着姿にされ、水色のチュニック? とか言う服と、その上に白いスプリングコートを身に着けました。

 自分で着替えればいいって? ははっ。


 ……子供はね、親の前では無力なんだよ。




「行って来ます」

「行ってらっしゃい」


 お母さんに見送られながら、私も出発します。

 花ちゃんの家の前を通って公園へと向かっていると、歩道の脇に茶色の猫さんが。

 こちらを見つめてくるそのつぶらな瞳は、なんて可憐なのでしょうか!

 集合時間にかなり余裕を持って出発したので、少し寄り道をしても大丈夫なはずです。


「にゃーにゃー」

「……?」

「にゃーにゃー」

「……」

「にゃ、にゃー」

「……にゃ」

「!! にゃにゃ!」


 私、猫とお喋りできたかもしれません。

 後で愛ちゃんと湖月ちゃんに自慢しよっと!




 そうして途中でちょうちょさんと遊んだりしながら、愛ちゃんと湖月ちゃんに合流しました。

 少し時間は早いですが混む前にアイス屋に向かうことに。


「この時期にアイスの移動販売ってすごいよね、今日は暖かいからいいけど」

「せやな~。でもファンクラブの先輩たちも美味しいって言っとったから、楽しみや!」

「そうだね。美味しかったらまたメグちゃんたちも連れて来たいし」

「本当に千佳ちゃんは妹想いのお姉ちゃんだね」

「えへへ」

「皆も一緒に来れればよかったんやけどな~。莉里ちゃんと桃ちゃんは家族でお出掛けやし」

「メグちゃんは花ちゃんと遊んでるみたいだよ? 朝も誘ったんだけどねー」

「珍しいね、メグちゃんが千佳ちゃんのお誘いを断るなんて」

「せやな」


 そんな話をしながら、私は苺のアイスを食べます。


「んー! 美味しいね!」

「そうだね。先輩たちに感謝しないと」

「ちょっと千佳ちゃんと愛ちゃんのも食べさせてや~」

「いいよー」

「じゃあ、はい。あーん」

「あ、あーん」

「湖月ちゃんずるい! 愛も千佳ちゃんの食べたいよ!」

「分かったよ。ほら、あーん」

「あーん!」


 最近、愛ちゃんは恥じらいが無くなってきました。

 一年生の頃のういういしさも懐かしいですが、慣れた愛ちゃんは私に対して積極的に動いてくれるので、それはそれでありかな?


「あれー? 千佳ちゃんたちじゃーん」

「五年生の藤田先輩、こんにちは」

「な、名前、覚えてくれてるの!?」

「勿論、ファンクラブの皆の名前くらいは覚えてますよ」

「流石千佳ちゃんだねー」


 突然現れた藤田先輩と数名のファンクラブメンバー。

 ふむ、学年の違う人もいるみたいだし、何か臭うね。


「ちょっとごめんね湖月ちゃん」

「おっなんやなんや」


 先輩は湖月ちゃんの席を持ち上げて、私の正面から右側へと動かしました。

 何の意味が? 思わず湖月ちゃんもぽかんとしています。


「あ、用事あるんだった! それじゃあねー」

「え、あ、はい。さようなら」

「なんやったんや……」


 その時、私の視界にキラリと光るものが映りました。

 気になって目を凝らしてみると、草むらの中に見覚えのある女の子が二人います。

 ……こちらにカメラと双眼鏡を構えて。


「はぁ、二人の仕業か」

「ん? どゆこと?」

「ごめん、ちょっと行ってくるね」

「う、うん」


 戸惑う二人を置いて、草むらへと近付きます。

 真正面から近付いても逃げる気配が無いのは、まだ私が気付いていることを分かっていないのでしょうか。


「なーにーをーしーてーるーのーかーなー?」


 お母さん直伝の、怒りを秘めた笑顔で二人の元へ。

 たらりと汗を流す二人を連行して、愛ちゃんと湖月ちゃんが待つ場所へと戻ります。


「おや、メグちゃんに花ちゃんやん」

「ああー、そういうことなんだね」


 そうしてメグちゃんと花ちゃんが行った、ファンクラブの人たちを写真を撮りたいがために使うということを叱りました。

 人の気持ちも知らずに育つと、いい大人にならないからね。

 そうして泣きながら謝る二人を撫でながら、私はこう言うのです。


「それじゃ、一緒に遊ぼっか?」


 怒っても、最後には甘くて優しいお姉ちゃんでいたいので!

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