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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第二章 後輩、同級生、先輩。(小学二年生)
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湖月ちゃんと映画日和

 映画館のスペースも特別感があっていいけど、何よりシアターの中の雰囲気には他では味わえない高揚感があると思う。

 ワクワクとドキドキで、ここから既に映画観賞は始まっているのだ!


 チケットを係員さんに切ってもらい、大きく『3』と描かれた扉を開ける。

 チケットを買う際に確認するとシアターの真ん中辺りは全て埋まっていたので、少しだけ前の席を横並びで取った。

 前側だけど列の真ん中なので、観る分には問題ない。

 ただ少し首が痛くなるのが、辛いところか。


「楽しみやな~!」

「うん、そうだね」


 座った順番は奥から私、湖月ちゃん、お父さん。

 普通の家庭だと親子が隣り合わせで座ると思うけど、ところがどっこい湖月お嬢様の両隣をボディーガードで固めました。

 湖月ちゃんも隣に知らない人がいたら楽しみ辛いだろうからね!

 あ、私はそんなに気になりません。熱中しますので。


「おっ、そろそろ始まるんやな!」

「湖月ちゃん、声小さくしてね」

「ごめんやで」

「今からはスポンサーの宣伝と、映画の予告編だね」

「一個目は結婚式場やな。ええな~うちもこんな教会で結婚式挙げたいな~」

「そ、そうだね。大丈夫、私が挙げてあげるからね」

「? どゆこと?」

「いえ、何でもないです」


 おっと欲望が漏れ出てしまった。

 花嫁と花嫁の結婚式もいいと思うよ私は。

 乙女な湖月ちゃんとコソコソ喋りながら宣伝を観ていると、次は映画予告が流れ始める。


「どれも面白そうだね」

「せやな~。あ、あの映画続きやるんや」

「確か皆で観たやつだよね、地上波でやってたのを録画して」

「せやで! 皆で観に行きたいな~」

「そうだね」


 迫力重視だったり、ミステリーな要素を押し出したり、様々な工夫がされた予告が流れていく。

 映画館で観るとどれも面白そうに観えるので、やっぱり映画は大画面と大きな音量で観る方がいいね!


「あ、注意事項だ」

「この踊りがおもろいねんな~」

「変な踊りだよね」

「まぁ、ゲームでの千佳ちゃんの踊りも面白かったで?」

「お願いします、忘れてください」

「へっへっへっ、タダではいかんな~」

「湖月ちゃんも逞しくなったね……何をお望みで?」

「ナデナデ一回や」

「一回でいいの?」

「……三回や」


 とイチャついている内に映画鑑賞の注意事項が終わったので、私たちは喋るのをやめた。

 皆も上映中は喋らないようにね!




「すごかったなぁ! まさかあのヒーローが出てくるなんて!」

「以前は敵だったキャラクターが味方になって出てくる、最高に熱い展開だったね!」


 映画の後は一息のティータイム。

 と洒落込みたかったのですが、さすがにお父さんのポケットマネーが可愛そうなので現在は車の後部座席に乗って家へ帰っております。

 湖月ちゃんは湖月ちゃんママが私の家まで迎えに来てくれるそうなので、仕事終わりの時間までは一緒にいられます。


「いや~ホンマにありがとうな、今日は楽しかったわ!」

「礼を言うならお父さんに言ってあげて?」

「ありがとうございます~! 千佳ちゃんのお父様!」

「私からも、ありがとーお父さん」


 私たちからのお礼の言葉に、笑ってどういたしましてと返してくれるお父さん。

 帰ったらお母さんに今日の分のポケットマネーを補充してもらえるように言っておくからね。

 でもあまり持たせるとすぐにパーティーゲームを買ってくるから、程ほどにね?


「千佳ちゃん!」

「どうしたの湖月ちゃん?」

「帰ったら何して遊ぶ?」

「そうだねーメグちゃんたちも帰ってるから、皆でテレビゲームしよっか?」

「ええな! 今日は負けへんで!」

「ふふ、十年早いね!」


 車の中でもイチャつきながら、湖月ちゃんの頭を撫でる。

 ゲームセンターの借りもあるけど、私は何回でも撫でてあげるからね湖月ちゃん。

 そうして湖月ちゃんとの大切な思い出が、また一つ生まれるのでした。

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