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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
第一章 転生少女とカリスマ開花。(小学一年生)
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第20話 休日のお出かけと、甘味の出会い

愛ちゃんとのお家遊びを終えてから一夜明けて。

私、諸弓千佳は休日のお昼時を優雅に過ごしてました。


「緑茶を飲みつつ、リビングのソファでのんびり読書。幸せだなあ」

「すぅ、すぅ……」


文庫本を閉じれば、膝の上に頭を乗せて眠る妹の姿が見える。

優しく撫でてみるとうにゅうにゅ言いながら幸せに微笑んでいて。


「むむむ、可愛すぎて抱きしめたいけど……流石にそこまでしちゃったら起こしちゃうよね」


お姉ちゃんは我慢できる子だからね、大事な家族の眠りを妨げることはしないのだ!

いや、朝は心を鬼にして起こすけどさ。


「本当によく寝てるなあ……」


そこまで体格差がないからちょっと足が辛いけど、幸せそうな寝顔を見られるなら我慢できます。

天使のお昼寝は、私が守ってみせる!


「千佳ー! 恵ー! お買い物に行きましょー?」

「むにゃ……?」

「ああっ、至高の時間がっ!」


守りきれなかった……キッチンから聞こえてきたお母さんの声により、メグちゃんは体を起こします。

そしてきょろきょろと現状を把握してから、寝惚けたまま私ににへらと微笑んで。


「おはよー、お姉ちゃんぅ」

「おはよう天使……いや、メグちゃん」


可愛い、結婚したい、同居して甘やかしたい。いやもうやってるか。


「あら、恵はお昼寝してたのね。お母さんとお姉ちゃんとお買い物行く?」

「っ! 行くー!!」


途中で起こされたもののお昼寝は充分だったらしく、お買い物という言葉で一気にテンションが跳ね上がりました。

今日は花ちゃん一家が用事で出掛けているので退屈してたのかな?

守ることもできず、その退屈に気付けない姉なんて……姉失格だ!


「お姉ちゃんどうしたの? お胸痛いの?」

「いや、ちょっと自身のカッコ悪さに反省してただけだよ」

「お姉ちゃんはカッコいいよ?」


はい、天使。自己肯定感うなぎ登り。

次こそは例え親だろうが守りきってみせるから、また可愛い寝顔を見せてね!


「それじゃあ二人とも行きましょ……って千佳、恵が好きなのは分かるけど、抱きしめてないでお買い物行くわよ〜?」

「がるるるる」

「もしかして……反抗期かしら!」


駄目だ、威嚇がまったく効いてない。

お母さんは頬に手を当ててあらあらと嬉しそうだし、腕の中のメグちゃんは嬉しそうに私の体を抱き締めてくる。

ああ、これが妹の抱き心地……とうっとりしたまま10分。私たちのお出かけは遅れていくのでした。


「——流されるままについて来たけど、今日は何を買うの?」

「晩ご飯の食材が足りなかったのよ〜。あとこの前テレビを見て恵がパフェを食べたいって言ってたでしょ?」

「パフェ!? やったー!」


私の手を握りながら、高くスキップして喜びを表現するメグちゃん。

とっても可愛いけれど私の肩が外れそうです。


「じゃあ、先にファミレスとか?」

「いえ、最近商店街に新しい喫茶店ができたらしいのよ〜。そこのパフェが美味しいってご近所さんから聞いたわ」


ほほう、メグちゃんと花ちゃんがお家の中で遊ぶことが多いこともあって、そこにべったりな私も基本はインドア派です。

こうしてお母さんたちと買い物に出ることは偶にあるけれど……気付かなかったな。


「話によると昨日オープンしたらしいわ♪」

「ご近所さんのフットワークが想像の数倍軽い」


初日から行動が早すぎませんかね。

オープンしてお店に行くのは分かるけど、当日にお母さんへと情報が伝わってくるなんて、井戸端会議もついに光回線になったの?


「パッフェー! パフェパフェー! ほら、お姉ちゃんもっ」

「ええ!? こ、こほん……ぱっふぇー! ぱふぇぱふぇー!」


メグちゃんの即興ソングに巻き込まれ、多少人通りのある道で私も歌う。

恥ずかしいけど、天使のお願いを聞き届けられない方が姉として恥ずかしい!

すると追い打ちをかけるように、すれ違う女性たちの視線が私を射抜いた。


「あら、可愛らしい姉妹ね」

「諸弓さんとこの千佳ちゃんと恵ちゃんよ。見てるだけで幸せになっちゃうそう」

「くっ、鼻血が……」


恥ずかしい! 精神年齢が高いせいで意識して子供らしい振る舞いをするの、顔から火が出そうなくらい恥ずかしい……!!

あと最後のお姉さん、病院に行くか警察に行くかしてください。


「ふふっ、千佳も恵も可愛いわ〜。でもあまり騒がしくしちゃ駄目よ? 街は皆のものなんだからね」

「「はーい」」


お母さんの言葉で何とか歌は終わりを迎えた。

早くパフェを食わねば……私の精神的な体力が赤点滅しちゃいそうだ。


「ほら、あのお店よ。とっても可愛い和服のウェイトレスさんがいるらしいわ。リクエストしたらピアノも引いてくれるのよ」

「お姉ちゃんの方が可愛いよ!」

「ほへー。和服のウェイトレスって、喫茶店というよりは甘味処って感じなのかな? それにピアノってどこかで聞いたような……まあいっか」

「お姉ちゃんの今日の服だって可愛いよ!」


ありがとう。でもどこで張り合ってるんだ君は。


「早速入りましょうか。千佳、恵、静かにね?」

「「はーい」」


さっきよりも更に小声でお母さんに返事をして、私たちは喫茶店の扉を潜りました。

そしてそこには——


「いらっしゃいませ〜。お客さんは何名様や〜? って千佳ちゃん!?」

「……湖月ちゃん?」


和服にエプロンを付けたような制服を見に付けた私の友達、梅田湖月ちゃんがいたのでした。


【ひとこと説明】

梅田湖月 現在:6歳

商店街で新しくオープンした喫茶店の看板娘。

頑張って標準語で接客しようとしているが、すぐに関西弁が出てしまう。

制服のイメージはごちうさの千夜。


リメイク前にはなかった新設定です。

(何だったら昨日まで考えてもいなかった設定です)

次回は湖月ちゃんママが出て、それで第1章で出すキャラは打ち止め予定。

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