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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
第一章 転生少女とカリスマ開花。(小学一年生)
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第4話 白き衣をまとう少女

元の物語を残したまま、リメイク始めました。

まだ(新)第1話から読めていない方は、174ページからお読みください。

「ご馳走さまでした」


小さな手のひらを合わせ、私は皆より一足先に朝食を終える。一緒にご馳走さましたかったと少し恨めしそうな視線を向けてくる妹たちに謝りながら、自分の部屋……というか私たちの子供部屋へと向かう。

今日はこれから小学校の入学式だ。まだ時間に余裕があるとは言えいつものようにのんびりしている訳にはいかない。忘れ物がないか確認したり、制服へと着替えなければ。


「それにしても小学校から制服とは……流石は小中高の一貫校と言うべきか」


両手で広げた制服は珍しい白を基調としたワンピース。頭を通し、袖を通してみると、スカートの丈は膝より少し下になります。そして襟の裏を通すように赤く細いリボンを回して、丁度胸元で蝶々の形へと結ぶ。普通の小学生は両親にやってもらわないと身支度出来なさそうですが、私は薄っすら前世パワーでお茶の子さいさいです!

仕上げに同じく白のベレー帽を被れば……わふー! 西洋の学生っぽさがある、お洒落かつ可愛い制服の出来上がり。帽子は少し大きめで、ちょっとだけ斜めになるように被るのがベストです!


「よし、出来た。今日も可愛いぞ私!」


鏡を覗き込むと、雪のような長い髪が服と相性バッチリでした。それにメグちゃんや花ちゃんにも負けない愛らしい顔付きが……


「……いや、天使には負ける。天使には勝てない」


二人とも一個下なので、来年には同じ学校へと入ってくることでしょう。その時には私と同じ制服姿で……ぐへへ、想像しただけで涎が垂れるね!


「さて、荷物の確認は……っと」


赤いランドセルを開いて中にある物を一度取り出します。そして指差しをしながらまた戻していく。とはいえ入学初日は授業がある訳でもないので、そんなに物を持っていく必要はありません。精々筆箱と上靴くらいだったはず。


「こんなもんだよね。それじゃあリビングに戻って、登校時間まで天使との戯れタイムだ!」


もう二人とも食べ終わっている頃でしょう。あまり時間を掛けていると向こうから突撃しかねないので、ランドセルを背負って部屋を出ます。思わずスキップになりながら階段を降りれば、そこには目を輝かせた天使の姿が。いっつも輝いてるな、彼女たちの瞳は。


「お姉ちゃん! 可愛い、すごく可愛い!」

「ふっふっふっ、ありがとう。でもメグちゃんの方が可愛いよ」


両手を胸元でぎゅっと握りながら私を中心にぐるっと一周回って、妹は興奮したように両手を広げてお腹へと抱き着いてきました。よせやい、私も興奮しちゃうじゃないか!


「制服いいなー、私も早くお姉ちゃんとお揃いしたーい」

「私もだよメグちゃーん! 来年は一緒に登校しようねっ」


うんっと大きく頷くようにして頭を擦り付けてくる。何この子可愛い天使か、いや天使だった。そうして姉妹でイチャイチャしていると、次は背後からパタパタと近付く足音が。


「おっ、花ちゃんも混ざりたくなっ――」

「――お母さんもぎゅーってしてあげるわ~」

「お母さんなの!?」


私より頭何個も背が高い母親に、メグちゃん諸共抱き締められました。服越しでも分かる柔らかな感触。胸も大きいから幸せ……いつか私も大きくなれるのでしょうか。前世のことを考えれば邪魔にも思えますが、女の子としてはやはり憧れてしまいます。

前後から伝わる心地良さに恍惚な表情を浮かべていると、お腹から楽しそうな声が。


「むー、お母さん苦しー!」

「あらあら、ごめんなさいね。千佳も恵もすっごく可愛かったからつい……てへっ」


てへっ、とか普通お母さんがやってるのを見たら冷めると思うけど……似合うじゃないかこんにゃろう! 妹だけでなく母親の可憐さにも精神的ダメージを受けながら、名残惜しくも開放されると……待ってましたとばかりにまた一つ小さな影が。


「ねぇねー! つぎ花のばーん!」

「おっと、花ちゃんも来たか。私の制服姿はどうかな?」

「すっごいかわいー!」


お前の方が可愛いよ。飛び込むようにジャンプしてきた彼女を踏ん張って抱き留めると、メグちゃんと同じように胸元へ自身の香りを擦り付けてくる。まるで人懐っこい動物みたいだなあと思いながら優しく髪を撫でると、それに気付いたメグちゃんも近付いてきて頭を差し出す。


「花ちゃんズルいっ。お姉ちゃん、私もー!」

「ねぇね、もう片方のお手々で撫でてあげて~」


よーし、お姉ちゃんのスーパーナデナデ攻撃で虜にしてやるぞー! と気合を入れてわしゃわしゃと二人の髪を撫でていきます。それだけでまた二人の顔は蕩け、わーっと幸せそうな悲鳴をあげました。


「……悪いな、千佳。入学式だっていうのに付き合わせて。花の相手をするのは大変だろ?」


そう言いながら近付いて来たのは花ちゃんママ。やれやれと片手で自身のうなじを押さえながら、二人を撫でる私の頭へと手を乗せて少し乱暴に撫でてくれます。


「全然平気だよ、メグちゃんも花ちゃんも可愛いからね!」

「私からしたらお前が一番可愛いがな……本当に6歳児とは思えないくらい気も回せるし、お前くらいの時にこれだけ我儘言われたら嫌になると思うんだが」


……ちょ、ちょっとキュンとしちゃうじゃないか。乱雑なお姉さんから自然に一番可愛いなんて言われるのは、意外とダメージが大きい。天使に囲まれてなかったらその場で告白してたかもしれないぞ……!


「可愛い我儘ならどんと来いだよ! お母さんたちもして欲しいことがあったら何でも言ってね」

「出来た子だなあ……」


よせやい、照れるじゃないか。言っておくと本心は下心満載だぞ! 柔らかい感触を味わうのも子供って親に褒められるんだったら何でもやる気出しちゃうんだぞ!


「なあ美佳(みか)、この子貰って帰ってもいいか?」

「駄目に決まってるでしょ! 千佳は私の子よ、(さく)にだって渡さないわ!」


美佳というのは、私とメグちゃんのお母さんの名前です。そして咲というカッコいい名前は花ちゃんママ。

私たちと話す時は名前を使わないのですが、親同士の会話ではお互い下の名で呼び合っているようで。高校生の時に知り合ったらしく、当時のことはお母さんから沢山教えてもらいました。今は黒髪ポニーテールな咲さんは、昔金髪に染めたヤンキーだったそうで――


「――千佳、また変なこと考えてないか? なあ、隠し事とかは無しだぞ?」

「何でもありません! 何も聞いてません!」


ジト目で見てくる花ちゃんママから顔を背けながら、私は思う。小学校初日の朝は、長い。



千佳と恵の母親は、リメイク前と同じ「美佳」。(名前の漢字は変えたはず)

花の母親は、新規で「咲」としました。


また次回もよろしくお願いいたします。

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