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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第五章 ライバルとアイドル(小学四年生編)
169/195

結果発表をするよ!

「どうもこんにちは。諸弓千佳です!」


 私は体育館に作られた謎のステージの上で、マイクを片手に建っています。

 演劇部とか、私のお話には関係しないのですが……読者の皆さんの為にどれだけメタメタしくても、一肌脱ぎましょう!


「えーと、なになに。まずは1番好きなキャラクター部門の発表です」


 私はマイクを持っていない方の手で結果の書かれたメモを覗き込みます。

 おおっ!


「『1番目に好きなキャラクターは? 部門』、第1位は私、諸弓千佳でーす!」


 全41票中、24票を獲得しました。主人公だもん!


「この部門では第2位に三枝桃ちゃん。7票も入ってるよ、桃ちゃん!」


 頬を赤く染めて少し照れている桃ちゃんが、ステージに上がりました。

 そんな彼女の口元へと、マイクを差し出して――。


「折角なので、何か一言どーぞ!」

「えっ!? えっと、その、私も千佳先輩が一番好きです!」

「いきなり何を言い出してるの!?」


 緊張しているのでしょうか。うん、きっとそうに違いない。

 目をぎゅっと瞑っている桃ちゃんをステージから下し、気を取り直します。


「さて、第3位は皆原祐里香ちゃんでした。では次の部門は――」

「って、ちょっと待ちなさいよ!? おかしいでしょ!?」


 怒りに強く足音を立てながら、祐里香ちゃんがステージへとやってきました。

 そして私に人差し指を向けて、仁王立ち。


「祐里香ちゃん、人に指をさしちゃダメだよ」

「あ、ごめんなさい」


私が注意すると、祐里香ちゃんはしょんぼりと腕を下しました。


「それじゃあ席に戻っててね?」

「え、ええ。邪魔してごめんなさい……ってそうじゃなくて! 今回の章から出た、経験の浅いキャラだからってその扱いはおかしいでしょ! 異議ありよ!」

「ごめんね祐里香ちゃん、でも台本に書いてあるんだ」

「……この場合、私は誰に異議を伝えればいいのかしら?」

「それは……どうしようね?」


 再びしょんぼりとした祐里香ちゃんは、静かに席へと戻って行きました。

 あ、ステージの前にはファンクラブの皆が座っています。どうやらファンクラブが企画したみたいだけど……いつの間に人気投票なんてしていたのやら。


「というわけで、お次は『2番目に好きなキャラクターは? 部門』です! なんとなんと! 第1位は~!」

「第1位は、お姉ちゃんです!」

「メグちゃん!? 私の台詞取らないで!?」

「お姉ちゃんは休んでていいよ! あとは私に任せてね」

「いや、話し出して全然時間経ってないんだけど……まぁ、メグちゃんが頑張ってる瞬間をシャッターに収めるのもお姉ちゃんの役目だよね! 後は任せた!」


 鞄に仕舞っておいたカメラを取り出して、ステージに笑顔で立つメグちゃんへとレンズを向けました。

 うむ、やっぱり私の天使は可愛いよ~!


「お姉ちゃん、先に第1位としての一言だけ言ってほしいな~?」

「あ、ごめんねメグちゃん。えっと……さっきの部門でも第1位を貰ったけど、みんな投票してくれてありがとう! これからも頑張るよ!」

「そうだお姉ちゃん。次の部門でも1位だから、ついでに一言おねがい」

「それ言っていいやつなの!?」


 メグちゃんから突然のキラーパス! ちょっとメグちゃんの台本を見せてもらった所、どうやら予定通りのようです。


「えっと『3番目に好きなキャラクターは? 部門』でも私が第1位のようです……。みんな私に票を入れすぎじゃない? でも、ありがとうございます!」

「流石はお姉ちゃんだよ! それじゃあ部門を戻しまして、『2番目に好きなキャラクターは? 部門』の第2位はわたし、お姉ちゃんの妹、諸弓恵です!」

「ひゅー! 可愛いよメグちゃん! こっちに目線お願いしまーす!」

「やったよ、お姉ちゃん!」


 こちらへとウインクしてくるメグちゃん。シャッターチャンスだ!


「お姉ちゃんと一緒にランクインできてすごく嬉しいです! ありがとー!」

「こちらこそありがとう! メグちゃんさいこー! ん?」


 アイドルのライブのように声を掛ける私の肩を誰かが叩きました。

 振り返ってみると、そこには溜め息を吐いている湖月ちゃんが。


「千佳ちゃん、ちょっと落ち着こな? ほら、席に座って」

「でも、席に座っちゃうと写真が……」

「それなら大丈夫やで。千佳ちゃん撮影班から数人、メグちゃんを撮るように回したから」

「ちょっと待って? 変な班の名前が聞こえたんだけど」

「千佳ちゃん撮影班のことか? ファンクラブの子たちで結成した班で、千佳ちゃんをいつも舐め回すように撮ってるで」

「気持ち悪いね!?」

「あ、大丈夫やで。もちろんのこと、全員女の子やから!」

「だからと言って大丈夫な訳ではないよね!?」


 相変わらず、私のプライバシーは何処かへ忘れてきてしまったようです。

 帰ってきて……私の大切なプライバシー……。


「ほい、千佳ちゃんお座り」

「私は犬じゃないよ? まぁ、座るけどさ」


 湖月ちゃんに手を引かれて、豪華そうな一人用のソファに座ります。

 おお、ふっかふかだ。


「って湖月ちゃん。ここってステージの上なんだけど」

「細かいことは気にしたらあかんで」

「いや、全然細かくないんだけど」

「お、メグちゃんが話し出すで!」

「なに!? シャッターチャーンスっ!」


 メグちゃんと比べたら大抵のことは細かいことなので、 ふかふかなソファにお尻を沈めたまま、私はカメラを覗き込みました。

 やれやれ、という湖月ちゃんのポーズも無視だよ!


「ではー! 『2番目に好きなキャラクターは? 部門』第3位のはっぴょーです! 第3位は、室崎愛ちゃん!」

「えへへ、千佳ちゃんとメグちゃんに続いて、みんなに選んでもらえて嬉しいです。これからもよろしくお願いします!」

「流石は愛ちゃんだよー! こっち目線お願いしまーす!」


 小学校に入って、一番最初に友達になった愛ちゃんが第3位。あの子は私が育てた!


「ええなぁ」

「湖月ちゃんもきっと入賞してるよ!」

「ええんやで千佳ちゃん。もう、結果は知っとるから……」

「湖月ちゃん……」


 湖月ちゃんが残業帰りのお父さんみたいな表情をしています。

 ……うん、今回得票率低かったんだね。キャラも多いし、仕方ないよ。


「いや、千佳ちゃんがほとんど票を掻っさらってるんやけど」

「なんかごめんね」


 ……うん、次回からは殿堂入りにでもしてもらおうかな。


「では次の部門にいきますー! 『3番目に好きなキャラクターは? 部門』の第1位はお姉ちゃんだったので、飛ばします!」


 さっき紹介されたからいいんだけど……ちょっと寂しい。


「第2位はー! 同票で、私の大親友のふたりです! 千草花ちゃんと、三枝桃ちゃん!」

「わーい! ねぇね、やったよー!」

「ま、また私ですか。ありがとうございます」


 ステージには司会をやっているメグちゃんと、花ちゃん、桃ちゃんの後輩三人組が揃っています。


「流石は私の妹たち!」

「……それは違う。桃は私の」

「うおあっ!? びっくりさせないで莉里ちゃん!」


 気付けば、すぐ側に莉里ちゃんが立っていました。

 左隣には湖月ちゃんがまるで使用人かのように立っていて、右には莉里ちゃん。……なんか、ちょっと偉くなったみたいです。


「……桃は私の」

「そうだね。ごめんね莉里ちゃん」


 頭を差し出すように下げてきたので、その柔らかい髪を優しく撫でてあげます。

 うん、かわいい。


「あー! ねぇね、わたしもー!」

「ね、姉さんだけズルいです!」

「はいはい、後でやってあげるからね」


 駆け寄ってくる妹たち――。


「……むっ、桃は渡さない」


 ……駆け寄ってくる花ちゃんと桃ちゃんを宥めていると、莉里ちゃんは何やらそわそわしています。

 ははーん、もしかして次に呼ばれるのかな?


「むー私も後でやってもらおー。『3番目に好きなキャラクターは? 部門』は第2位が二人いたので、以上になります」


 あ、莉里ちゃんが地面に膝をついている。

 第3位があると思ってたんだね……因みに、この部門の次の順位は四人同率だったそうです。メグちゃん、愛ちゃん、莉里ちゃんに、リンファ先輩。


「う~、呼ばれなかったよ~」


 あ、向こうでもリンファ先輩が膝をついて、ガックリしてる。後で撫でてあげよう。そして撫でてもらおう。


「では最後に、『この子を妹にしたい!(いや、この子は私の妹だ!)部門』です! なんと第1位は~!?」


 お、やっぱり妹と言えばメグちゃんか花ちゃん、そして桃ちゃんな訳だけど。誰が選ばれるんだろ?


「お姉ちゃんです!」

「私か!?」


 わ、私が妹なの!? それは、あんまり考えたこと無かったかも?


「えへへ~、千佳ちゃんは私の妹だよ~」

「あ、リンファ先輩が復活してる」


 いつの間にやら復活していたリンファ先輩が背後から、私の頭を抱きしめてきます。

 こ、この後頭部の感触! やわらかですー!


「お姉ちゃんが妹ってのもありかもー!」

「ねぇねのお姉ちゃんになりたーい!」

「千佳先輩の姉、ですか。確かにいいかも……」


 妹組に甘やかされるのも、確かにありかもしれませんね!


「千佳ちゃんのお姉ちゃんか。お姉ちゃん大好きって言って欲しいなぁ」

「妹やったら、千佳ちゃんもやっぱり関西弁になるんかな? せやったら嬉しいな~!」

「千佳の姉……ますます負けられなくなるわね」


 同級生組にも、どちらかと言うと甘やかすことが多いので、 みんなの妹になるのも面白いかも……?


「……千佳は私の妹」


 何故か、既に妹化が決定しているみたいだけど……どっちかと言うと莉里ちゃんは妹枠だと思うよ?

 他にもファンクラブの皆がおのおの嬉しそうな顔で妄想しています。


「えへへ、千佳ちゃん。そんな所触っちゃだめだよぉ」


 うん、楽しそうで何より。みんなの中で私がどうなっているのかは、考えない方が平和かもしれない。特に愛ちゃんの中では。

 しばらく待っていると、結果発表は終わったようでみんな撤収を始めた。私は首を傾げて、隣で立っている湖月ちゃんにこっそり問いかける。


「あれ、終わった? 第2位は?」

「メグちゃんと桃ちゃんの同率やったで」

「流石は現役妹だね」


 そうして、ファンクラブで執り行われた第3回キャラクター人気投票は終わりを迎えたのだった。



「……あ、千佳ちゃんに伝えとく忘れとった」

「ん? どうしたの湖月ちゃん」

「次の話は、世界征服してもらうで」


 ……え?

【第3回キャラクター人気投票】結果発表の詳細です。


『1番目に好きなキャラクターは?』

第1位 諸弓千佳 (24票)

第2位 三枝桃   (7票)

第3位 皆原祐里香 (3票)


『2番目に好きなキャラクターは?』

第1位 諸弓千佳 (10票)

第2位 諸弓恵   (9票)

第3位 室崎愛   (5票)

 以下:三枝桃・九重柚梨(4票)、皆原祐里香(3票)


『3番目に好きなキャラクターは?』

第1位 諸弓千佳  (6票)

第2位 千草花   (5票)

    三枝桃   (5票)

 以下:諸弓恵・室崎愛・三枝莉里・物部リンファ(4票)


『この子を妹にしたい!(いや、この子は私の妹だ!)』

第1位 諸弓千佳 (11票)

第2位 諸弓恵   (9票)

    三枝桃   (9票)

 以下:三枝莉里・九重柚梨  (3票)


『千佳ちゃんの行く末は!?』

第1位 ■■■■■■■■■■  (19票)

第2位 ●●●●●●●●●●   (9票)

第3位 親戚に拉致され、海外生活。(4票)


人気投票へのご参加、本当にありがとうございました!

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