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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第四章 千佳の優雅なドイツ旅行。(小学三年生 冬休み)
152/195

千佳ちゃんと、二つの年越し。

 十二月三十一日の今日、お屋敷の中にはとてもゆったりとした空気が流れています。

 メイドさんたちによる大掃除は数日前に終わっており、メイドさんと執事さんはそれぞれ実家に帰ったり使用人同士で遊びや飲みに行ったり、それ以外はこのお屋敷で私たちと同じようにゆったりと過ごしているようです。


「……あのメイドさん? 今日は仕事ありませんよね? 私たちのお世話をしに来なくても」

「いえいえ。今日は千佳お嬢様と恵お嬢様のお部屋に遊びに来ただけですよ! 今日だけは主人、使用人関係無く過ごしていい日なので」

「あ、そうなんだ。……この家って貴族なのに結構緩いよね」


 ドイツの立派な貴族であるリーネルト家は使用人にも優しいホワイトな職場です。


「ではお嬢様方……いえ千佳ちゃん、恵ちゃん。私と一緒にトランプしませんか?」

「いいよー! お姉ちゃんもいいよね?」

「メグちゃんはゲーム大好きだね。いいよ、他の皆も呼ぶ?」

「あ、では屋敷に残っている他のメイドもお誘いしたいです!」

「それじゃあ私たちはヒルデちゃんたちを誘って来るね。集合場所は遊戯室ね」

「りょーかいであります!」


 綺麗な敬礼をしたメイドさんは私たちのお部屋から出て行きました。

 どうでもいいけど、今日は仕事おやすみなのになんでメイド服着てるんだろ?


「お姉ちゃん行こ!」

「いや、待って。まだパジャマだから」


 ……うん、今日はメイドさんが着替えを持って来てくれなかったのでどうしよう。

 扉から顔を覗かせて廊下を見渡しますが、誰もいないので誰かに聞く事も出来ません。

 メイドさんが持って来てくれるので部屋には着替えが収納されていませんし、何処から持って来ているのかも分かりません。

 それにいつも持って来てくれる着替えは私が持っている服じゃなくて、この家が用意してくれたらしい肌触りが抜群の着替えでした。

 ……とりあえずお母さんとお父さんの泊まってる部屋に行こう。




「今日は年末やで!」

「……千佳がいないのは残念」

「でも皆で集まれて良かったよ。ゆっくりしていってね」

「ありがとう愛ちゃん!」

「ありがとうございます、愛先輩」

「それじゃあ皆〜、双六するよ〜」


 ねぇねとメグちゃんがいない初めての十二月三十一日、私こと千草花は愛ちゃんの家に来ています。

 湖月ちゃんに莉里ちゃん、桃にリンファちゃんのいつものメンバーが集まって双六で遊ぶ事になりました。


「ねぇね、今頃何してるんだろ?」

「せやなー。ドイツの街で観光してるんちゃう?」


 まだ外にすら出られていない千佳たちの事を知らない皆で二人の行動を予測し合います。

 一番有力な予測は屋敷のメイドさんたちを侍らせている、でした。

 そうして双六で遊びながらお話をしていると、愛ちゃんが閃きました。


「そうだ! 今日の年越しって皆で初詣行くし、柚梨ちゃんも誘ってビデオ通話出来るようにしてもらおう!」

「それはいいね〜」

「せやったら愛ちゃん、電話借りるで!」


 こうして私たちの年越しは、ねぇねとメグちゃん一緒に行う事になりました。

 事前に連絡しておいてもらわないと!




「あれ、パソコンに通知が」

「どうかしましたかお嬢様?」

「えっと、年越しの瞬間に通話したいんだってさ。それじゃあ通話が着たら分かるようにしておこう」

「千佳の友達か。俺も話してみたいぜ!」

「私もなのねん!」

「いいよー。私も皆の紹介したいし」


 それからメイドさんたちも手を挙げて、十人程のメイドさんたちも一緒に紹介する事になりました。

 いや私、メイドさんたちの名前知らないんだけど。


「それじゃあ七並べ再開だ! 私はこの三を置くよ!」

「誰でございますか、ハートの十を止めているのは!?」

「……シャロル、このカードあるか?」

「あるねん。私はこれを置くから、クリスはこっちを置いてほしいねん」

「そこ! チームプレイは駄目だよ! ゲームはスポーツまんしっぷに則って!」

「千佳ちゃん、私が勝ったら一緒にツーショットを!」

「あ、狡いですっ! 私も!」

「私も私も!」


 このトランプ、参加者多すぎて収集付かないんだけど……。




「初詣やー!」


 私たちは毎年来ている神社にやってきました。

 お父さんとお母さんたち、柚梨ちゃんと商店街でお店を開いているめぐるさんと共に神社の空きスペースで集まっています。


「寒いね〜」

「柚梨ちゃん、パソコンは大丈夫そうですか?」

「大丈夫ですよ。通信もスマートフォンからバッチリです」

「柚梨。そろそろ年越しまで後十分だから、そろそろ繋ぐじゃん?」

「そうですね。では、ポチッとな」


 めぐるさんに古いと言われて赤面している柚梨ちゃんですが、問題無く通話は繋がりました。


「ねぇね! 元気?」

『およ、花ちゃん。こっちは私もメグちゃんも元気だよー。花ちゃんは?』

「元気だよっ! もうすぐ年越しだね!」

『……? いや、まだ四時前だけど?』

「え?」


 そこで顔を覆って俯いていた柚梨ちゃんがハッと顔を上げました。


「わ、忘れてました! 日本とドイツでは八時間の時差があるので、向こうの年越しはこっちで朝の八時なんです!」

「……ほえ? どういう事?」

「花。地球は丸いので遠くに位置するドイツとは時間差が生まれるんですよ」

『……えっと、それじゃあそっちはもう直ぐ年越しなんだね。じゃあ一回目の年越しは皆と一緒にやるよ』


 桃の説明はよく分かりませんでしたが、ねぇねも一緒に年越しをしてくれるみたいなので良かったです!

 こうしている内に年越直前になりました。

 愛ちゃんの合図でカウントダウンが始まります。


「それじゃあカウントダウンだよ! ごー!」

「よん〜」

「さんやで!」

「……にー」

「一です」

「はっぴーにゅーいやー! ねぇね!」

『あけましておめでとー!』

『皆、あけおめー! 今年もよろしくね!』


 私たちの年越しは今年も皆で過ごせました。

 今年もいい年になりますように!




「それでは皆様、今年もよろしくお願いいたします」


 メイド長ペトラさんの号令から新年が始まりました。

 皆と年越しの祝い言葉を掛け合って、私はノートパソコンを開きます。

 日本の皆とももう一度祝いたいと思い、チャットソフトを起動しました。


「……ま、寝てるか」


 柚梨ちゃんが持つパソコンのアカウントはオフライン表示で、流石に元旦は夜遅くに寝入るのでまだ寝ているんでしょう。

 それにこんな元旦の朝に皆が集まってる訳無いしね。

 でもまぁ、いいか。


「お嬢様っ! あけましておめでとうございます!」

「千佳たん! あけおめねん!」

「千佳、あけましておめでとう!」

「千佳ちゃん! あけおめなのだわ!」


 こんなに一杯の家族がいるんだもん。


「お姉ちゃん! あけましておめでとう!」


 大好きな妹もいるしね!


「皆、あけおめ!」


 今年もいい年になったらいいな、というかいい年にしてみせるよ!

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