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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第三章 千佳ちゃんファンクラブ、襲来。(小学三年生)
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さよならマリー

「えー。悲しいことですが、本日でマリーちゃんの短期留学が終わりとなりました」


 一週間だけの特別留学という、理事長とアリシアママの黒い繋がりが見え隠れするイベント。

 その一週間が過ぎるのも早く、柚梨ちゃんの言葉で皆は悲しい気持ちになってしまいます。


「折角仲良うなったのにな~」

「ずっと居て欲しいよー」

「わ、私もマリーちゃんが居なくなっちゃうの、寂しいです」

「ウウッ、皆とお別れ嫌デス……」


 マリーとの朝登校、お昼の食べさせ合いっこ、膝に乗せてきゃっきゃうふふ、二人で歩いた商店街のお使い……。

 あ、半分くらい妄想が入っちゃった。

 でもマリーとのこの数日間は楽しかった。

 だったらお別れが寂しいままなのは駄目でしょ!


「皆! 今日はお別れ会だ!」

「せやな、悲しんでばっかりやったらあかん!」

「そうだね! 千佳ちゃんの言うとおりだよ!」

「千佳ちゃんでしたらそう言うと思っていました。本日の午後の授業は無しにして、お別れ会にします!」

「流石柚梨ちゃんや! 太っ腹や!」

「わ、私は太っていません!!」


 ぷんすかと怒る柚梨ちゃんにクラスの皆に笑顔が戻ります。

 太っ腹? と首を傾げているマリーに心が広いってことだよ、決して太ってるっていうことじゃないよと教えながら、お別れ会の計画を頭で練ります。

 よし、ある程度考えておいて休み時間に皆で会議しましょう!




「というわけで、マリーちゃんのお別れ会を開催しまーす!」

「わー!」

「やったるで~!」

「拍手デス!」


 給食を食べ、皆で机椅子を動かしたり飾り付けをしてからお別れ会の開始です。

 机は教室の後ろに纏めて椅子を内側に向けて大きな輪にして、楽しくお別れしようということで皆でゲームをすることになりました。


「フルーツバスケットをするよ!」

「オー!」

「あれやな、自分の持ち物とか好きな物とか言って、共通する人が立って椅子取りゲームするやつやな!」

「説明ありがとう湖月ちゃん」


 的確な説明にお礼を言いつつ、早速ゲーム開始です。


「それじゃあ発案者の愛ちゃんからどうぞ!」

「えっと、それじゃあ今日の給食でおかわりした人!」


 男子数人と女子数人にマリーも立ち上がり、椅子取り合戦が始まります。

 もしも男子が女子を押し退けようなら鋭い眼光を飛ばしてやろうと思っていましたが、皆紳士なようで良かった。

 そして一番楽しそうに椅子取りをしていたマリーが何故か座れませんでした。

 あれ、ルール分かってる?


「ウフフ、それでは行きますヨ!」

「あ、やりたかったんだ」

「座って待つより、こちらから行く方が好きデス!」

「ここに来てマリーのアグレッシブな面が新登場!?」


 楽しそうに皆を見渡してお題を探すマリーに、思わずツッコミを入れてしまいます。

 これで湖月ちゃんもボケ始めたらツッコミが追い付かないぞ!?


「見つけマシタ! 千佳のプロマイドを持っている人デス!」

「ちょ!?」


 勿論のこと女子が全員立ち上がり、キャーキャー言いながらも椅子を取り合います。

 しかしどうやら湖月ちゃんは見る所が違ったようで。


「あんた、さっき動き掛けたやんな? 男子やのに、千佳ちゃんのプロマイド持ってるんとちゃうやろな?」


 湖月ちゃんが取り立て屋みたいになってる!?

 私が立ち上がって湖月ちゃんを宥めます。

 話を聞くとこの男子のお母さん経由でゲットしたそうです。

 別にプロマイド持ってるくらいならいいけど、私の恋愛対象は女子だからね?


「ほら湖月ちゃん、座って」

「むぅ、仕方あらへんな」

「さてそれじゃあ次のひ……と……」


 湖月ちゃんを宥める為に立ち上がって、宥めた湖月ちゃんを空いている席に座らせて……。


「チカの番デス! アレ? チカは自分のプロマイド持ってるデスカ?」


 くっ、これは湖月ちゃんの罠か!


「いやそんな恨めしそうな目で見んといてや。普通に千佳ちゃんの自爆やからな?」

「そう、だよね……」

「代わろか?」

「いやいや、座ってないのは事実だからね! よーしそれじゃあ行くよー!」

「オー!」


 気を取り直して私のお題を言います。

 実は始まる前から決めてたお題があるんです。


「マリーと居られて楽しかった人!!」


 女子も男子も全員が立ち上がって席を取り合います。

 マリーも楽しそうでその笑顔の目尻には小さな水玉がポツリ。

 マリーのお別れ会は、最後の最後まで笑顔の溢れるものとなりました。

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