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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第三章 千佳ちゃんファンクラブ、襲来。(小学三年生)
121/195

マリーを見守る会(会員一名)

「あ、マリーちゃんこんにちは!」

「こんにちはデス!」


「マリーお姉さん、何してるの?」

「先生のお手伝いデス!」


「あー、マリーちゃんだー」

「リンファ先輩、こんにちはデス!」


 擦れ違う女の子たちから沢山の声が掛かり、私の視線の先でマリーは朗らかに課題らしきプリントを運んでいます。

 そしてマリーの従姉妹である私、諸弓千佳は廊下の角から頭を出してその様子を観察中。


「ねぇ千佳ちゃん。マリーちゃんを見守るのはいいと思うけど、これじゃストーカーみたいだよ?」

「愛ちゃん、これは従姉妹として当然のことなんだよ。分かっておくれ!」

「いや、まぁ……私も千佳ちゃんに似たようなことしてるけど」

「ん? 何か言った?」

「なっ、何も言ってないよ! ほらマリーちゃん行っちゃうよ!」

「おっと! 次の角にダッシュだ!」


 ボソボソと何か言っていた愛ちゃんを置き去りにして、私はマリーが消えた角へと走ります。


「こら千佳ちゃん! 廊下は走っちゃ、めっ! ですよ」

「柚梨ちゃん、ごめんなさい」


 ……競歩で角へと向かいます!




「あー! マリーお姉ちゃんだ!」

「本当ですね。こんにちは、マリー先輩」

「マリーねぇ、こんにちはっ!」


 再び角から頭だけ出して観察していると、マリーはメグちゃんを筆頭に一年生ズと遭遇しました。


「こんにちはデス! 皆は何処に向かっているのデスカ?」

「私たちは図書室だよーっ!」

「今日は姉さんが当番ですので、様子を見に行くことになりまして」

「なるほど! リリが仕事してるんデスネ!」

「そういうマリーお姉ちゃんもお仕事中?」

「ハイ! 柚梨先生に頼まれマシタ!」


 非常に小柄なマリーが一年生ズと並び、全く違和感の無い状況が広がっています。

 あそこに飛び入って全員を抱き締めたい欲に駆られますが、角の壁を握り締めて何とか耐えました。


「千佳ちゃん、そんなにマリーの所に行きたいなら行けばいいよ?」

「駄目だよ愛ちゃん。今日は見守るって決めたんだ」

「えっと、どうして?」

「もうすぐマリーの短期留学が終わっちゃうでしょ? これまでは学校でもずっと私が一緒だったけど、それじゃあ成長しないからね!」

「……千佳ちゃんって意外と考えてるんだね」

「意外なの!? 私カリスマだよ!?」

「でも考え無しのときの方が多いよね?」

「……ひゅひゅひゅーひゅー」

「口笛吹けてないよ、千佳ちゃん」


 何だか厳しい愛ちゃんから逃れるように目を離して、再び角から顔を出す。

 目の前には、マリーの顔が。


「うぇっ!?」

「チカ、さっきから何してるんデスカ?」

「いいいいいいいや、何も、何もしてないよ?」

「……じゃあどうして隠れてるデスカ?」

「えっと、それは、その」

「そんな所に隠れてないで、一緒に行きマショウ!」


 焦る私を知ってか知らずかマリーはプリントを片手で抱え、余った手で私の手を掴みました。

 そして一緒に並んで、廊下を歩き出します。


「やっぱり一緒がいいデスネ!」

「……うん、そうだね!」


 そう言って嬉しそうに笑うマリーを見てしまっては、もう見守ってなんていられません。

 私はマリーにギュッと抱き付きました。


「ワワッ!? チカ、歩きにくいデス!」

「えへへ、ごめんねマリー。お詫びにプリント半分持つよ」

「ハイ、ありがとうございマス!」


 プリントを抱え、もう片方の手で互いを握り合って。

 生徒たちに暖かい眼差しで見守られながら、私とマリーは教室へと歩いていくのでした。


「千佳ちゃん、やっぱ考え無しだよ……」

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