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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第三章 千佳ちゃんファンクラブ、襲来。(小学三年生)
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ことわざを覚えよう!

「……それでは、始めます」


 莉里ちゃんの挨拶が済み、私達はテーブルを退かしたリビングの真ん中で円になって正座します。

 そして自分の手前にあるものをしっかりと覚え、その周辺のものも出来る限り覚えます。

 それは絵柄であったり、一つだけの文字であったり。

 皆がゴクリと唾を飲み込んだ瞬間、莉里ちゃんの声がリビングへと響き渡りました。


「……犬も歩けばぼ」

「はいっ!」

「……一枚目、メグちゃん」

「やったぁ!」

「恵、やりましたね」

「むぅ、次は絶対に取るもん!」

「メグミ、凄いデス!」


 という訳で、今日はことわざかるたで遊ぶことになりました。

 家にあったかるたをマリーに持って帰ってもらって、向こうでも日本語に触れられるようにしようと思っていたのです。

 ですが日本のことわざについてはマリーも知らなかったみたいなので、今日は一年生ズと莉里ちゃん、そして私とマリーの皆を私の家に集めました。


「さて、犬も歩けば棒に当たる。これはどんな意味だと思う?」

「犬サンが可哀想デス!」

「あ、うん。それはそうだね」


 やだマリー、ピュアな子!


「……余計なことを手出しすると、災難にあう。ということ」

「現在では真逆の意味でも使われてるらしいよ。何か行動を起こすと、思いがけない幸運に当たるって感じで」

「へぇ。千佳先輩、物知りですね」

「えへへー」

「お姉ちゃん昨日パソコンで一杯調べてたもんね!」

「メグちゃん!? それは言っちゃいけないやつ!」


 影で努力する方がかっこいいもん。

 これからはもっと雑学を覚えて流石ですお姉様、略してさすおね、と呼ばれるようにならねば!


「犬サン、災難にあっちゃうノ?」

「だ、大丈夫だよマリー! 多分、箪笥に小指ぶつけるくらいだよ!」

「……それはそれで大丈夫じゃない」


「ささ、それじゃあ次いこう! 莉里ちゃんどうぞ!」

「……では。可愛い子には旅をさせよ」

「あれー? 何処にあるのー?」

「むぅ、見つからない!」

「本当ですね」


 あぁ! マリーのド真ん前にあるのを、皆分かっていない振りをしている!!

 純粋な勝負だと手を抜かれるのが嫌な人もいると思うけど、マリーは日本語が上手くないから楽しめるように心配りが出来てるんだ。

 お姉ちゃん、感動したよ!


「ンー? あ、ありマシタ!」

「あ! そんな所にあったんだ!」

「むぅ、次は負けない!」

「流石です、マリー先輩」

「エッヘン!」


 ちょ、ちょっと接待みたいになってる気もするけど……。


「……可愛い子には旅をさせよ。我が子が可愛いのなら、あえて旅をさせて世の中をことを学ばせた方がいい。という意味」

「ンー? ということは、チカには旅をさせないといけませんネ!」

「いやいや、マリーだって可愛いよ! マリーにこそ旅をさせないと!」

「私、日本まで旅してマスヨ?」

「あ、確かに」


 まぁお母さんと一緒だけどね。

 でも母国から離れるだけでも大変だと思うし、まさに可愛い子には旅をさせよってやつかも。


「お姉ちゃん、旅する時は一緒だよ!」

「花も!」

「恵も花も、本当に旅をするわけでは無いのですから」

「……無論、私も着いて行く」

「姉さん!?」


 うむ、もう少し大きくなったら大人以外の皆で旅行に行くのもありだと思う。

 寧ろ行きたい。

 温泉旅館で皆ときゃっきゃうふふしたい。


「千佳先輩、顔がだらしなくなってますよ」

「お姉ちゃん! 駄目だ、反応しないよ!」

「ねぇね、集中モード?」

「……多分、妄想モード」

「フムフム」


 皆で温泉に入って、洗いっこして、枕投げして、布団に入ってトークを楽しみたい!


「えーっと、あ! 今の千佳はこれデスネ!」

「ふぇ?」

「……馬の耳に念仏、なるほど」

「え? 何? なんの話?」


 そうして、マリーは私=馬の耳に念仏という謎の方程式を覚えました。

 ……え、どういうこと?

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