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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第三章 千佳ちゃんファンクラブ、襲来。(小学三年生)
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授業はちゃんと受けましょう

 ただ今、午前十一時三十分。

 この授業が終われば給食という、最も集中力が途切れそうな時間帯。

 小学校ということもあり全ての授業は柚梨ちゃんが担当していて、現在は算数の時間です。


「千佳ちゃん、ちょっとええ?」

「ん? どうしたの湖月ちゃん」


 後ろの席に座っている湖月ちゃんが私の肩を軽く叩いて、先生に聞こえないように小声で話しかけてきました。


「ここが分からんねん」

「えっと、ここはね。こう考えるといいよ」


 柚梨ちゃんが黒板に公式を記入しているのを確認してから、後ろを振り向いて教えてあげます。


「おお。流石千佳ちゃんや」

「でも分からないことは柚梨ちゃんに聞こうね?」

「せやな、次からそうするわ」


 あくまでも授業中だからね、今は柚梨ちゃんのターンだからね。

 柚梨ちゃんだと寧ろ代わりに授業してとか言いそうだけど、柚梨ちゃんのターンだからね。




「なぁなぁ千佳ちゃん」

「……どうしたの湖月ちゃん」


 それから十分後、再び湖月ちゃんに肩を叩かれます。


「鉛筆ある? 力入れたら芯折れてもうて」

「一体算数のどの部分で力入れたの?」


 あははと笑う湖月ちゃんを小突きながら。

 こづきちゃんをこづきながら、余っている鉛筆を振り返って渡します。


「そのギャグめっちゃ寒いで、千佳ちゃん」

「鉛筆貸さないよ?」

「すんません」

「よろしい」


 机に頭をぶつけそうな勢いで謝った湖月ちゃんに、鉛筆を渡して前へ向き直る。

 そこには涙目の柚梨ちゃんが。


「千佳ちゃん、私の授業詰まらなかったでしょうか?」

「いやいやそうじゃないよ! 湖月ちゃんに鉛筆貸してただけだからね!」

「そうですか。よかったです」


 目尻を指で拭って、安心した笑みを零す柚梨ちゃん。

 うう、全部湖月ちゃんのせいだ!




「それでは次の問題を、愛ちゃんお願いします」

「はい!」


 柚梨ちゃんの指名で愛ちゃんが黒板へ。

 頑張れ愛ちゃん、そこはこの公式を使って!


「あの、千佳ちゃん。アドバイスは止めていただけると……」

「あれ? 声に出てた?」

「はい。頑張れ愛ちゃん、から出てました」

「……ごめんなさい」


 どれも全部、湖月ちゃんのせいだ!!


「それはちゃうくない!?」

「え、また声に出てた?」

「出てないけど!」

「ナチュラルに心読まないでよ!?」


 うぬぅ、最近緩んでるのかな。

 別に心読まれて困ることは無いけど、ここは気を引き締めていかねば!


「気合だ!」

「千佳ちゃん、今はまだ授業ですよ」

「ごめんなさい」


 その日は一日中、アニマル千佳ちゃんと呼ばれました。

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