表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弟が作った世界でハーレム人生   作者: 永遠の28さい
◆第六章◆ 背信の半神少女
97/126

15 支配人と着物美人



 マイラクトは落城した。




 子爵位の小領主でありながら、巨大な城壁、豪奢な城を建設し、不正な蓄財や軍備増強、領民への強引な重税、挙句の果てに国家に対しての宣戦布告を行ったマイラクト領主は打ち取られた。


 正確には腹心の男と自決を行ったのだが、公式にはベルド領代のヘリヤ様が打ち取ったことにするらしい。


 領主に従った領兵のうち、上位の職に就いていた者は全員処刑。下位、末端の者は投獄され、街下の治安維持はベルド領兵団で行っていた。


 場内は自暴自棄となった領兵との凄惨な戦闘であちこちが血で汚れている為、街中にある大き目の宿屋を接収し、そこをベルド領軍の本拠として戦後処理活動を行った。


 既にヘリヤ様が食堂内にて各小隊長からの報告を聞いては次々と指示を出している。


 俺はその様子を確認して、一度ヨーコの元に戻ることにした。




 着物美人は彼女の尻尾の毛で作った髪飾りの中に入り、おとなしくしていた。

 俺は、城を後にする直前の着物美人とのやり取りを思い出して苦笑する。




「…名前を聞いてもいいか?」


 俺の問いに小首を傾げて考え、何か思いついたようで俺に尻尾を見せた。


「これは我の尻尾じゃ。」


 彼女の右から見えた尻尾はフサフサのでピコピコと動いている。


「そしてこちらに。」


 左側からも同じ尻尾が現れた。


「そしてここにも。」


 すぐにその下からまた尻尾が。さらにその下、次は右側から、次々と尻尾が現れ、全文で九本の尻尾がピコピコと揺れていた。


「さて、我は誰じゃ?」




 ちくせう。



 あの漫画のお蔭で、女性姿の魔獣として全く想像していなかった。




「“九尾妖狐(きゅうびのようこ)”どの…ですね。でも俺は、『美人さん』て呼びたいんだけど。」


 着物女性は口に手を当て微笑した。


「我もその呼び方…気に入っておる。そなたがそう呼ぶのを許そう。…じゃが、我を大事に扱えよ。我は“火の最上位魔獣”じゃからな。」





 最上位魔獣。



 その格はシズカ山脈に鎮座する“八岐大蛇”と同列。


 どおりで、天馬も顕現しないし、黒竜や雷獣も引っ込んだままだ。だけど、大蛇様の時とは違って、畏怖よりも拒否の感情が見え隠れするんだが。



 魔獣には【属性】と【格】がある。


 黒竜(ヘイロン)は【闇】の【中位】。

 氷狼(フェンリル)は【水】の【中位】。

 雷獣(ヌエ)は【風】の【中位】。

 天馬(ペガサス)は【光】の【下位】。


 八岐大蛇(ヤマタノオロチ)は【土】の【最上位】。


 そして九尾妖狐(きゅうびのようこ)は【火】の【最上位】(自称)



 はっきり言ってこの美人さんはややこしいお人だ。落ち着くまでは憑代の中でおとなしくして置いてもらいたい。

 俺はそう思って、尻尾の毛を少し貰い、髪飾りを作って仮の憑代を用意し、お願いをした。

 美人さんは俺の≪魔力変換≫の能力が気に入ったのか、喜んで髪飾りの中に入った。



 そして、今に至る。




 ヨーコと歩が隠れている馬小屋に到着すると、歩がヨーコの膝枕で寝ていた。

 ヨーコは俺に気づき静かにするような手振りをする。

 俺は音を立てないように近づき、≪直接念話≫でヨーコと会話した。


(疲れて眠ってしまったか?)


(うん、この子、相当疲労していたみたい。それでね、アンタ何気なく≪念話≫使ってるけど…。)


(あ!)


(そうなの。この子が眠ると、スキルが使えない状態が解除されたの。)


 俺は歩を起さないように体にやさしく触れ≪メニュー≫を起動する。そしてページをめくって彼のステータスを見た。




 【アユム】

 『アビリティ』

  ≪アマトナスの僕≫

  ≪他力本願≫

 『属スキル』

  ≪魔力吸収≫

  ≪衝撃反射≫

 『固有スキル』

  ≪スキル無効≫

 『呪い』

  ≪魂の真贋≫

  ≪惰眠≫




 俺は初めて見たスキルの詳細も確認し、ある意味この男の子が最強にして最弱であると思ってしまった。


 起きている間は、≪魔力吸収≫≪衝撃反射≫≪スキル無効≫のいずれかで、あらゆる攻撃に耐性する。これは歩を傷つける手段がないことを表す。

 だが、これらのスキルは多量の魔力を消費するようで、魔力が危険値に下がると強制的に睡眠モードに移行し、その間は全くの無防備。

 それが≪惰眠≫の呪いだった。


 そして、最大のネックとなる≪スキル無効≫は、本来はパッシブスキル。しかし、設定変更が可能で、アクティブスキルにすることができた。

 こうすれば、俺達もスキル無効状態に悩むことはなく、歩自身も魔力消費を抑えられるはずだ。


 俺は≪メニュー≫で視た結果をヨーコにも説明し、ヨーコを安心させた。

 でも俺は安心できない。

 …なんて他力本願なスキル構成なんだと嘆息する。このスキル構成では、まともに僕としての活動はできない。一先ず、最悪の状態から変更はできたが、このままでは誰かの保護がないと生きていけない。


 俺は歩の処遇も含め、どうするか考えながら、サラ達に合流するために馬小屋を後にした。







「お帰りなさいませ!ご主人様!」


 俺を見つけてサラは全速力で駆け寄り跳びあがって抱き付いて来た。

 俺はやさしくサラの頭を撫で、サラをぶら下げたまま、フォンたちが待っている小屋に入った。


 フォンが尻尾をブンブン振っている。


 エフィはさりげなく俺を足を踏んでいる。


 ウルチは休憩中のようでベラが表に出ているが、万全ではないベラは青白い顔で我関せず。


 カミラははしたなく外套を捲り上げて駆け寄り、俺にすり寄る。


 アンナは片膝付いてひたすら俺の無事を美辞麗句で表現している。


 俺はヨーコと目を合わせて苦笑する。


 この落ち着きのなさが落ち着く。


 見ると、小屋の隅でロフィ殿が退屈そうに欠伸をしていた。

 俺は寝ている歩をヨーコに預け、ロフィ殿に近づいた。


「お疲れ様です。ありがとうございました。」


 深く頭を下げてお礼する。ロフィ殿はニヤニヤしながら俺の奴隷を眺めていた。


「強そうな子が加わっているではないか。…戦乙女(ヴァルキリー)か?」


「…3級戦士です。ウェイパー卿も認めておられます。」


「ほう、あのクソ坊主が。」


「飲み仲間に喧嘩友達だと聞いておりますが。」


「がっはっはっは!確かに!」


 ロフィ殿はひとしきり笑うと真面目な表情をして俺を見た。


「俺は、これで失礼する。俺の功績は全部貴様にやる。楽しかったぜ。」


「…わかりました。」


 ロフィ殿は片手を上げて返礼し、小屋を出て行った。一国の王がヒト族の戦争に加担していたと知れれば、問題になる。あの方は日頃のストレスを発散しに気まぐれでこの戦争に参加したに過ぎない。

 俺はもう一度礼をして、ロフィ殿を見送った。



 目の覚めたアユムにサラ達を紹介し、事情を説明してヘリヤ様に謁見することを了承させた。

 俺とヨーコとアユムの3人でヘリヤ様が滞在する宿舎へ向かい、面会を求める。

 やがて衛兵から呼ばれ、俺たちは食堂へと通された。


「エルバード、まずは礼を言う。」


 為政者としての表情で俺に応対し、いつもの上から目線で話しかけるヘリヤ様。直ぐに俺の陰に隠れる少年に目をやり、詰問する。

 怯えるアユムをなだめ、俺は経緯も含めて説明をした。

 特に彼の持つ≪スキル無効≫の話では表情を変えていた。



 アユムは“この世ならざる者”故、身分を保証するものがない。

 アユムはそのスキルによって、奴隷にすることができない。

 アユムはその呪いのために、いつ無防備な状態になるかわからない。


 だからこそ、俺が預かる必要がある。


 ヘリヤ様は納得し、アユムを預かることを了承した。ヨーコが嬉しそうにアユムを抱きしめる。ちょっと嫉妬したけどしょうがない。


 俺は話題を変え、今後の事について確認した。

 俺は一度ベルドに戻る必要があった。本来ならば、周回船で移動中で明日にでもヴァルドナに到着する予定だ。そこに間に合わせなければならない為、いつでも船内に戻れるように転移陣を設置してある。

 そしてベルド領代はガラの街へ向かい、王都から進軍中の第4騎士団をむかえるひつようがあるのだが、現状、ヘリヤ様は動くことはできない。


「エルバード卿、貴公に騎士団の出迎えを命令する。」


 つまり、俺はヴァルドナには寄港せずにガラの街へ向かって、そこで騎士団の接待をすることになった。

 恭しく一礼して退室しようとしたが、


「ロフィという男は…何者なのだ?」


 ヘリヤ様の覇気のない質問に、俺は立ち止まり振り返って首を傾げた。


「ロフィ?さて誰のことでしょう?」


(獣王国ワル・グインド第61代国王ロフト・ビーレダンにございます。お願いします。ロフィの名は記録から抹消してください。外交問題にもなります。)


 俺の≪念話≫での返事にヘリヤ様は額に手を当てて表情を隠した。


「そうか。私の勘違いであったか。そのような者はいなかったと申すか。…わかった。何とかしよう。対価は払えよ。」



 …あ~これ、またどっかで俺の身体を貪られるわ。




 ヘリヤ様との謁見を終え、俺はさっそく次の準備に取り掛かった。



「フォンとエフィは居残り!二人だけでは危ないからサラとカミラも居残り!奴隷だけはまずいのでヨーコも居残り!アユムはヨーコと一緒に。」


 竜人には似つかわしくない、はにかみ笑顔のウルチに、ドヤ顔でエフィを見下ろすカミラ。

 騎士団を迎えるのに、サラやエフィを連れて行くのは見た目がよろしくない。ウルチとカミラは背も高く、騎士としての風貌もあるので、俺の護衛としての見栄えが良いのだ。見た目重視で連れて行くメンバーを選出し、俺は転移の準備をする。

 なんかエフィとアンナが揉めているが、強引にアンナを引きはがしてウルチを抱えて移動した。



 移動先は船の甲板。誰かに驚かれるかとおもったが、誰もおらず、船は港に停泊している。

 まだボンベック侯爵領の港にいるようだ。

 俺は≪念話≫でアリアと連絡を取った。




(…いや、実はもうヴァルダナに到着しておるのだ。)


 はあ?


 いや、早すぎるでしょ。


(グーパの港から南西に向かったのだが…潮の流れが強すぎて、ボンベックの港に行けなかったのだ。それどころか、潮の流れに乗れば1日早くヴァルダナに到着できることがわかったのだ。)


 事情を聴いて俺は考え込んだ。


 周回船は莫大な利益を生むことができる。このため、周回船の寄港予定地の選定は慎重に行い、一ノ島南西部を抑えるボンベック侯爵の顔を立てて寄港地として選出していたが…。

 これは政治的な問題になると判断した俺はアリアに指示を出した。


(すまんが、港の船乗りたちに潮の流れについて詳しく聞き取りを行ってくれ。ボンベックの港に寄港出来ない理由を明確にしておく必要がある。)


(了解した。)


(ところで、今どこにいる?念のため、お前の荷物にも転移陣を付けておいたので今からそちらに行く。)


(は、ままま、待て!)





 俺は急ぎ過ぎたようだ。





 アリアは、彼女は着替え中だった。





 当然、グーで殴られた。





 …これって、転送あるあるなのか?










 【宝瓶宮】の一室。


 そこに1人の男と4人の女性。


 今後の予定について俺は確認する。


 2日後に港を出発する。行先はガラの港町ではなく、対岸のヤグナーンの街。翌朝には到着するので、そこで更に2泊する。そうすると王都からの騎士団が到着するので、ヤグナーン公爵の用意した軍船を引きつれて、マイラクトの港へと向かうという予定にした。

 内容を聞いて肯くアリア。

 船に乗ることを聞かされて呆然とするアンナ。

 そのアンナを見て心配そうにしてるウルチ。

 そして、関係ないはずなのに関係者の振りしてウンウン肯いている着物美人さん。


「こ、この者は誰じゃ!」


 見知らぬ女性がいる事に気づいたアリアが大声で怒鳴った。着物美人さんが小首を傾げて怒気をみなぎらせるアリアを眺めた。



 アリアは黙り込んだ。



 何かを感じたのだろうか。俺に助けを求めるようにチラ見した。

 まったく、考えもせずに感情剥き出しになるから、そうなるんだよ。

 俺は立ち上がってアリアに手をかけ座らせた。


「このお方は、俺の客人だ。今後そのような振る舞いは許されないぞ。」


 アリアは力なく返事をする。確実に何らかの影響を受けたと思われる。

 後で何をされたか聞いてみよう。


 打合せは一旦終わり、俺は事情を説明するために、フェルエル殿と≪念話≫で会話する。フェルエル殿もヴァルドナの街に行きたいと言い出したので、俺はすぐさま【金牛宮】に転移した。




 …何でだろう?



 偶然とは何度も重なるものなのか?




 転移した先には、着換えるために服を脱いだ状態の支配人殿が立っていた。





 背中には全身を覆うほどの大きさの翼がある。



 以前見たお姿…が今度は全裸で。




 フェルエル殿は怒りもせず、殴りもせず…ただ俺に手の平を差し出すだけであった。









 金貨10枚まで出してようやく手を引込めてくれたフェルエル殿を連れて、もう一度ヴァルダナに到着した。


 部屋にはウルチと手遊び歌をしている着物美人さんがいたが、俺と隣にいる支配人殿を見て手遊び歌と止めて俺達をまじまじと見つめた。


 正確には支配人殿を見ているのか。


 支配人もじっと着物美人さんを見つめている。


 俺もウルチも何かを感じて冷や汗を流した。



「久しぶり…かしら?」


 静寂の時を破り、着物美人さんが支配人殿に声を掛けた。含みのある言い方に俺は悪寒が走った。


「いいえ。初めてお会い致します。」


 支配人殿も上から圧力を加えるような物言いで返事する。


 暫く無言が続いたが、突然支配人殿が俺を睨み付け、俺の腕を掴んで部屋を飛び出した。俺は支配人殿に引きずられて外に出る。支配人はそのまま階段を上がって屋上まで行き、そこで翼を広げて空へと舞いあがった。当然俺も連れて行かれている。



 かなりの高さまで飛んで、ようやく停止し、支配人殿が振り向いて俺に顔を近づけた。


「彼女が何者なのか知っているのか?」


 いつもの支配人とは違う口調。

 この時のフェルエル殿は正体不明の半神族…だと思う。


「“九尾妖狐”…なのでしょう?知っております。」


「違う。あ奴は“禍を呼ぶ魔獣”として語り継がれておる。サラは何も言ってなかったのか?」


 更に顔を近づける支配人殿に俺はたじろいだ。


「い、いや、サラにはまだ彼女を紹介して…ません。」


「…あ奴は気まぐれすぎる魔獣。それ故、力を貸すときもあれば、足を引っ張る時もあれば、傍観する時もある。」


「は、はあ…。」


「わかっておるのか、ヒト族よ!」


「い、いや、まだ彼女に何もされていないので……よくわからないので…。」


 俺は状況もわからず、目の前で神力を吹き出して俺を威圧するフェルエル殿を見てますます混乱した。





 この人、神獣並みの怖さだ。






 それから2日後にヤグナーンに移動し、更にそこから3日後に騎士団がヤグナーンに到着した。

 予定より1日遅れでの到着だが、俺と挨拶をした騎士団の団長はそのことには一切触れなかった。俺は表面上は笑顔を見せながら、内心では、この男は騎士失格の烙印を押した。

 逆に副団長として随伴している背の低い騎士は堂々としながらも非礼はしっかりと詫び、まだ若いながらも騎士としての風格が備わっている。


「エルバード殿、予定より遅れてる故このまま船に乗り込み、出発しようと思うのだが、いかがか。」


「お急ぎの理由はわかりますが、部下たちも御疲れでしょう。ここは1日休息を取ってから海へ出るのがよろしいかと思います。疲れた体で海へ出れば病気になることもあります故。」


 副団長の若者は、俺の言葉に納得し、団長に1日休息を取ることを進言した。

 なんだよ、団長はこの若者に全てやらせてるのか。何のために団長としてこいつはいるんだろうか。


 俺がこの無能な団長にイラつかせていると隊列の奥からライラ殿が走ってきた。


「あー!ようやく会えました!エルバード殿、活躍されたと聞きましたよ!」


 そう言ってライラ・バジル殿が俺の手を握りブンブン振り回した。そして隣にいるフェルエル殿とも握手し、更に隣にいた着物美人とも握手をし…ちょっと首を傾げていた。






 翌日、周回船含めて3艘の船に乗り、300騎の騎士団はヤグナーンを出発した。


 若い副団長は俺の周回船に乗り込み、ライラ殿とマイラクト到着後の予定を確認していた。


 ベラに茶と菓子を持たせて、俺はその打合せの中に入って行った。


「副団長殿、ライラ殿、茶と菓子をお持ちいたしました。いかがでしょうか。」


「あら、気が利きますね、エルバード殿。外交官としての心得を得てますね。」


 嬉しそうな口調で茶と菓子を受け取り、ライラ殿はお菓子を頬張った。副団長殿もお茶を手に取り、静かにすすった。


「エルバード殿、彼が王都で話をしていた“高潔の騎士”の息子よ。」


 ああ、行方不明となっている旧第4師団の団長…その息子か。父の地位を継ぐべく若くして副団長の地位を得ているのか。たいしたものだ。


 俺はこの若い副団長に関心して、素直に会釈した。


「恐らく父はどこかで命を失っているでしょう。…なれば父の意志を受け継ぎ、この第4師団の…高潔の騎士団を復活させることができれば、父、ウォーマスもきっと喜ぶことでしょう。」




 ぶふぅううう!!!





 俺は口に含んだお茶を全て吹き出した。




 まさか、あの男が王都の騎士団長だったなんて!





 俺は気を失いそうなほどに動転した。





主人公はとんでもない名前を耳にしてしまいました。

しかも、その亡骸もハーランディア島内にあります。

そして、フェルエル殿は九尾妖狐と何やら因縁があるようで・・・

なんとなく支配人の正体に気づかれてる方もおれるでしょうが、

そこは何も言わず暖かく見守ってください。


次話では主人公がまたペナルティを受けます。

そして、六章の最終話になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ