8 人外への覚悟
1年前に発生した巨神族の族長暗殺事件を発端に、四ノ島では長らく紛争状態となっていた。
と言っても、最近までは巨神族内だけで争われていただけだったんだが、ここへ来て他の部族も巻き込まれている状態になっていた。
かなりうまく誘導されていたようで、他の部族たちは“いつの間にか紛争の関係者”になっており、今更自分たちが応援する巨神族の派閥から手を引けなくなっているようだった。
だからこそ、アレクトーからの要請を受けてカーテリーナ殿は、あの破壊兵器を動かしたのだろうと考える。だが、それは悪手すぎる一手であることは、鎮圧結果を聞いて理解し、後悔の念に駆られていた。
先ほど、≪念話≫でカーテリーナ殿と話をした時に俺は聞かされた。
別の用事があって≪念話≫したのに、今彼女が抱えている悩みを洗いざらいぶちまけられてしまった。
族長の意志を継げる能力のある部下がクラーラしかいないだとか、現役を引退した高齢の戦乙女たちから、もっと紛争に介入して発言力を高めよと言われてうざいとか、アレクトーに俺の子を産めと言い寄られているとか…。
これはあれだ。いろんなしがらみで巻き込まれて現状を作り上げているんだ。何もカーテリーナ殿だけではないのだろう。こうした部族間のしがらみで複雑に派閥が絡み合っており、これを利用してハウグスポーリが混乱を長引かせ、最終的には、自分たちが介入しやすい体制をつくりあげようとしているのだろう。
長きに渡り、他国と接触せずに鎖国状態いたことも状況の改善をより遅延させているとも思う。
だがそう考えるとエルディスケースの存在が不可解だ。今の状況を見れば、ハウグスポーリにとってあの子は不要だ。カーテリーナ殿もあの子を匿っている理由が全然説明できない。
となると、あの子に封印された人格に何かがあると言うことになる。
俺はもう一度≪念話≫でカーテリーナ殿に話を聞いた。
(……殺された巨神族の族長殿の御子には、ある特殊なスキルがあるのだ。我々、半神族はそのスキルを持つ方を主とし、一丸とならなければならない。…だがそれに反発したのが、急進派、改革派と呼ばれている連中だと聞いている。)
聞いている?
(奴らはその御子を亡き者にしようとし、御子を守るために戦乙女族がアレクトー殿から預かったのだ。)
カーテリーナ殿の話を聞き、戦乙女族に巨神族の子がいる理由はこれでわかった。
だが、おかしい。
大事な、しかも同族の子を何故他部族に預けるのだ?
更には、その大事な子が誘拐されたにも関わらず、アレクトー一派は、別の事にいそしんでいるのだ?
俺の中では答えは出ていた。だが、確証がほしい。アレクトーが一連の首謀者であるという確証があれば、現状を一気に瓦解させることができる。
やっぱり、アンネローゼを利用するしかないか。
俺はそう結論付け、カーテリーナ殿にお願いをした。
“アンネローゼ殿を泳がせてほしい”と。
夜。
俺は、サラ達から離れて1人で【巨蟹宮】の屋上で星空を見上げていた。
≪気配察知≫でアンネローゼが近くにいる事はわかっている。俺に接触しやすいようにしてやっているのになかなか来てくれない。
別に期待しているわけではないのだが、俺をとことん嫌っている彼女が、どういうふうにして俺と二人きりで過ごそうとしているかを想像すると面白い。だから早く来て欲しいんだが、かなり躊躇しているようだ。
待つことしばし。
ようやくアンネローゼは屋上にやってきた。
俺はチラリとその姿を見た。
銀色の鎧兜に覆われた勇ましい戦士の恰好ではなく、薄手の女性らしさを強調する服を着て俺の様子を伺っていた。
「…俺に用があるのか?」
俺はぶっきらぼうに言い放つ。その言葉にムッとした表情を見せるが、すぐに抑え込みぎこちない笑顔を見せる。
「き…貴殿に話…が、ある。」
どんな話やら。
「聞こうか。」
俺は、体をアンネローゼのほうに向け、正面で彼女を見た。
彼女は苦しい表情で俺を見ている。何か覚悟を持ってここにいるようだ。
「…貴殿は強い。その…その強さが、知りたい。その…手合せ…願えるだろうか?」
既に彼女の表情は羞恥によって真っ赤に染め上げられており、俺はすぐにその理由がわからなかった。だが、手合せと言いながら、武具も持たず、顔を赤らめて「強さが知りたい」という言い回し。
ここでの“手合せ”とは男と女でする手合せという意味なんだろうな。
「アンネローゼ殿、その手合いで私の何を知りたいのだ?」
俺の問いにアンネローゼは無言で視線を逸らせる。
「至高なる半神族がヒト族から何を得ようとしているのだ?」
「貴公が、知ることは、な、ない。黙って私に体を、あ、預けて…。」
俺がアンネローゼ近づくと彼女は押し黙った。わずかに身構えている。俺はため息を吐いた。
「……ここじゃ寒い。ついてきな。」
俺は煩わしそうに手招きして、屋上から下に降りる階段に向かった。アンネローゼは身構えたまま俺の様子を見つめている。そして意を決したかのように俺について来た。
彼女も必死のようだ。俺を足止めしなければエルティスケースの命が危ういと思い込んでいる。
俺とアンネローゼは【巨蟹宮】館内の空いている部屋に入った。部屋には明かりはなく、俺は≪異空間倉庫≫から光彩棒をいくつか取り出し、光を付けた。
部屋の中が明るくなり、大き目のベッドが照らし出される。アンネローゼはベッドを見て顔を引きつらせた。ごくりと生唾を飲み込み、これからのことを想像したのか青ざめた表情にまでなっていた。
そんなアンネローゼを見て、俺は非常に萎えてしまった。それでも彼女の誘惑に乗ってやらなければならない。
「…無理してないか?」
俺は彼女を逆に挑発した。アンネローゼは頬をピクピクと震わせ、俺を睨み付ける。
「だ、誰が貴様などに…無理をするか!」
アンネローゼは薄手の服を勢いよく脱ぎ捨てた。…勢いって大事なようですね。そして全く色っぽくないですね。
アンネローゼは一糸まとわぬ姿なのだが、可愛らしいとか、美しいとかいった形容はしがたい姿だった。ため息をつきかけてさすがに失礼と思い、視線をそらした。≪光彩≫の魔力を調整し、明かりを暗くする。
「…もう少し雰囲気を大切にしてほしいものなんだが…じゃ、ベッドに…。」
俺はベッドに腰掛けて手招きした。薄暗くなった部屋でアンネローゼの裸体をじっと見つめる。意を決したように彼女は俺に近づき、俺の上に腰かけた…。
俺だけが感じることのできる殺気がある…。
1…2…3…4…5…6。
サラが箪笥の中。フォンが壁の向こう。エフィとウルチが扉の前。カミラが天井に。そしてヨーコがベッドの下に隠れてるのだ。もちろん俺の指示でみんなを配置しているんだが、全員アンネローゼの姿に殺気を込めている。
(…ヨーコ。おとなしくしてくれよ。)
俺は≪念話≫で話しかける。
(わかってるけど、なにか?)
ヨーコの返事は答えになってない気がする。どうしたものかと考えているうちに、アンネローゼが俺の服に手を掛け、ぎこちなく脱がし始めた。俺はされるがままに上半身裸になった。
薄暗い中で俺の鍛えられた肉体が彼女の目にどう映ったのか、アンネローゼは顔を赤らめ、次にどうしたらいいのかわからず手を震わせていた。
俺は彼女の腰に手をあてた。
「ヒッ!!」
悲鳴を上げ体を硬直させる。その様子は今日が初めての娼婦よりも酷いと思ってしまい、なんだか笑いが込み上げてきた。
「どうした?俺を知りたいんじゃないのか?」
精神的に余裕をなくしているアンネローゼは俺の軽い挑発にすぐ乗ってしまう。
「な!?そ、そうだ!す、すぐにでも貴公を…」
言いながら、俺のズボンに手をあてたが、その手はそれ以上動かなかった。見ると血走った表情でフーフーと口で息をしながら、勢いをつけようとしていた。
…これ以上は無理だな。
「そろそろ、茶番は終わらせよう。誰の命令で来たんだ?」
俺の言葉に完全にアンネローゼの動きが止まった。そしてゆっくりと俺に顔を向け、睨み付ける。慌てて何かを思い出した素振りで俺のズボンに手をかけ、ボタンをはずそうとした。
その姿は必至だ。そして可愛らしくもあった。だが、彼女にこれ以上やらせるのはよくないだろう。
「…もういい。この部屋には≪遮音≫の効果をもつ魔装具を設置している。外に声は聞こえない。正直に話してくれ。俺はお前の力になりたいのだ。」
アンネローゼは俺の言葉をにわかには信じなかった。
「ち、違う!私の意志だ!純粋に貴様を…知りたくて、その…。」
歯切れの悪い返事は相手を不審にさせる。だが全てを予め知っている俺から見れば、逆に彼女の純粋な思いが余計に愛おしく感じた。
暫く会話もなく俺とアンネローゼは見つめ合っていた。アンネローゼは自分の乳房を俺に押し付けるようにして倒れ込み、俺はベッドに横たわった。彼女は一度体を起し、髪を束ねている頭に両手を添えてかんざしを抜いた。
はらりと長い髪が落ち、艶めかしく彼女の上半身に纏わり付く。その仕草は色っぽかった。
彼女は抜いたかんざしを両手で握りしめ、倒れ込むようにして、俺の顔に突き立てようとした。
俺は右手でそのかんざしを受け止めた。手の平にかんざしが突き刺さり、甲から突き出るが、俺の顔にまでは到達しない。右手一本で彼女の体重も支えるようにしてかんざしを受け止めたのだ。
手の甲を突き抜けたかんざしからポタポタと血が流れ落ち、俺の体を赤く染めていった。
アンネローゼはかんざしを握りしめたまま身動きができずに俺を睨み付けていた。
俺はかんざしを握る彼女の手を握りしめ、左手で彼女の腰を押さえつけていた。
「く、離せ!」
アンネローゼは俺から離れようと身をよじるが、その程度では俺からは逃れられない。
「もう一度言う。俺に全てを話せ。お前は何もかも騙されているんだぞ!そもそもここで俺を足止めしておけばエルティスケースを返してもらえる保証がどこにある!」
アンネローゼの体が硬直する。
「奴らがお前に俺を足止めさせる理由を考えろ!」
「私には不要だ!ただ…ただエルが帰ってさえくればいい!」
「この街がまるごと滅ぶことになってもか!」
アンネローゼは目を見開いた。かんざしを握る手がワナワナと震えていた。
「既にアレクトーを筆頭とする首謀者共がこの街を出る準備をしている。俺にその邪魔をさせないよう、お前が俺の行動を阻んでおいて、街を脱出した後で街を襲撃するつもりだ!」
「そんな…そんな…街には我ら戦乙女族の守備兵が…!」
「質量攻撃だ。……どんな強い軍隊であろうと圧倒的な質量の前にはなす術もない。…恐らく、北の山の一部を破壊し、雪崩を起す気だろう。」
アンネローゼの全身から力が失われた。
「そんな…私は…。」
彼女は自分がとった行動の愚かさを理解したようだ。かんざしを握る手から力が失われ、俺は彼女の手を放した。彼女の手はだらんと垂れ下がり、俺に馬乗りになったままうな垂れた。
俺は手に突き刺さったかんざしを抜き取り投げ捨てる。カラカラとかんざしが床を転がる音が響いた。≪刹那の治癒≫の力でみるみる傷が塞がっていった。
その手で俺はアンネローゼの肌に触れる。彼女は一瞬体を強張らせ、視線を手から腕、腕から肩、肩から俺の顔に移した。
彼女は涙を流していた。
俺は体を起し、シーツを取り上げて彼女の体にかぶせた。
「お前は、呪いを受けている。≪魅了≫という。特定の人物をどうしようもなく愛してしまうものだ。それはカーテローゼ殿によって掛けられた呪いだ。」
アンネローゼは小さく肯いた。どうやら自分でも知っていたらしい。
「だが、そのカーテローゼ殿も騙されてアレクトーに協力をしていた。あの方は純粋にエルティスケースの護衛の為にお前に呪いをかけたのだ。」
アンネローゼはこれにも肯く。
「…この紛争、他にも騙されている人間がいると思う。おそらくその者の手引きで街に災厄が訪れてしまう。」
俺はアンネローゼの両肩に触れた。今度は体を強張らせなかった。
「教えてくれ。他に誰がハウグスポーリと接触している?」
アンネローゼは小さな声で何人かの名前を言った。知っている名前は≪気配察知≫で居場所を確認する。
いずれもアレクトー近辺にいることから街を脱出するものと思われた。
足りない。アンネローゼも知らない誰かがまだいる。出なければアレクトーは脱出などできない。それは恐らく軍関係者。
俺は方針を切り替えた。アレクトー脱出を阻止するのではなく、ハウグスポーリの行動を阻止する。協力者は後で見つける。アレクトーも後で始末する。それが俺にとっても安全なはず。
俺は、覚悟を決めた。
またたくさんの死人が出るだろう。神々からの罰も受けるだろう。
だが、それがどうした?
俺の罪は全て来世で償ってやる。
さあ、“人外モード”発動だ。
「サラ!」
箪笥の扉が開き、勢いよくサラが飛び出す。
「男爵様、アリア殿、フェルエル殿をお守りしろ。エフィとウルチも頼む!」
寝室の扉が開いて、エフィとウルチが返事をした。
「カミラ!」
天井の一部が開き、カミラが降りてきた。
「お前はここで変わり身だ。ヨーコが迎えに来るまで闇魔法で俺とアンネローゼがいるように見せかけろ。」
カミラはお気に入りのローブから短杖を取り出し準備を始めた。
「フォン!」
その声に反応し、暗闇からフォンが姿を現した。…いつからそんなことができるようになったんだ?
「≪気配察知≫でアレクトーとその一派を監視しろ。」
「ヨーコ!」
ヨーコがベッドの下からゆっくりと顔を出す。
「アンネローゼ殿を頼む。カーテローゼ殿の所へ向かい、呪いを解除してもらってくれ。」
ヨーコは怪訝な表情を見せた。
「…でもそれでは彼女は背信の罪で捕えられるんじゃ?」
俺は肯いた。
「確かに。だが、最優先は呪いの解除。でなければ、エルティスケースをだしに彼女が利用されることになる。呪いを解除し、彼女の利用価値をなくすんだ。…それに彼女は罪をつがなわねばならない。」
俺の言葉にヨーコは力なく肯いた。ベッドに上がり、彼女を抱きかかえ、俺から引き離す。ヨーコに支えられアンネローゼはすすり泣いていた。俺はヨーコの頭を撫でる。
「頼んだ。」
ウルチから上着を渡され、それで体に付いた血をふき取る。そして≪異空間倉庫≫から新しいシャツを取り出し着込んだ。その上から10個の輪っかの付いた鎧を取り出した。
氷狼達から牙を貰い≪魔力修復≫で腕当てから左腕当付板金鎧に改修したシロモノだ。
エフィが重そうに足鎧を持ってきた。
「エル、指示通り妾のありったけの水魔法と土魔法を注ぎ込んだわよ。」
そう言って俺の足もとにブーツを立てかけた。
膝当ての付いた板金の足鎧。俺はエフィに頼んで魔力を注いでもらった。後は媒介となるあ奴の羽を使えば完成だ。
俺はエフィの額にキスをする。
エフィは突然の仕打ちに呂律の回っていない意味不明の声を発して慌てふためいていた。
準備は完了だ。
俺はヨーコに抱きかかえられ泣きじゃくるアンネローゼを見る。
「…アンナ。俺達を信じろ。」
アンネローゼに俺の声が聞こえたかどうかはわからないが、俺は覚悟を持って部屋を出た。
俺は天馬に跨り、雪山を駆け上っていた。
天馬は予想通り俺の支配下に入ることを了承して自分の羽をくれた。俺はその羽を≪魔力修復≫で足鎧に合成し、天馬の憑代を作った。
【黒竜大剣】【雷爪杖】【氷狼の腕輪】改め【氷狼の板金鎧】に加えて【天馬足鎧】と4つ目の魔獣の宿る武具となった。
≪メニュー≫を開くと固有スキルに≪天光の秘技≫が追加されていた。
【雷爪杖】はエフィに渡しているが、あいつは俺を主としているようで、固有スキルは俺の方に残っていた。
魔獣はそれぞれ属性が異なるから、複数の魔獣が同一人物を宿主にすることはない。だが俺は神力から無限に変換される全属性の魔力により、いくらでも魔獣に譲渡することができる。これにより異なる属性の魔獣でも従えることのできる人外な能力が備わってしまったようだった。…といっても、魔獣の格によっては八岐大蛇のように拒否される場合もあるようだけど。
魔獣は人間よりもはるかに強く、人に恐れられる。そしてその魔獣を従えた人間も恐れられる。
現に天馬が降り立つのを見て、ドワーフ達は恐れ慄き大混乱となっていた。
そこに黒竜と氷狼が顕現し、ドワーフ達を威圧した。
ドワーフ共の拠点は簡単に制圧された。
一滴の血を流すことなく、雪崩を起させずに制圧できたことに俺は満足した。
残念なのはあのイーヴァルディがこの中にいなかったことだ。
だが尋問して聞き出してやる。
「イーヴァルディは何処へ行った?」
1人のドワーフに脅すように質問する。ドワーフは引きつった表情で山の上を指さした。
俺はこいつらの監視を天馬と黒竜に任せ、氷狼'sを連れて雪山をさらに上へと登った。≪気配察知≫で探したが赤い点は見当たらない。自ら探すしかないのか。
俺は歩き始めた。少し歩いたところで猛吹雪になり、進むことが困難になった。
俺は辺りを見回し、岩場の陰に洞穴があるのを見つけた。奥からわずかに神力を感じる…。
俺は岩場の洞穴に近づき、中の様子を伺った。確かにこの奥から神力を感じる。氷狼'sも神力を感じてざわついていた。意を決して洞穴に入り、奥へと進んで行く。少し歩いたところで行き止まりになっていたが、この奥から神力を感じていた。
≪異空間倉庫≫から【エーレクトラーの鋼槌】を取り出し、行き止まりにある大きな岩を打ち付けた。
【エーレクトラーの鋼槌】は大岩を砂の様に細かく砕いた。…意外な能力を発見した。そんなことを考えながら、俺は奥を見やる。やはり、奥には空洞があり、そこから神力が流れて来ていた。
…人影が見える。
俺は困惑していた。
≪気配察知≫には何も映っていない。
だが、そこに巨躯の老人が座ってこちらを見ている。手招きをしている。そして俺が膝を震わせている。
≪気配察知≫に映らないもの。
それはただ一つ。
…神!
主人公はアンネローゼの少し残念な誘惑に打ち勝ちました。
…まあもともとイタすつもりはなかったようですが、それでもヒロインズ&ヨーコは気が気でならなかったでしょう。
次話では六柱神の一人が登場します。当然ですが、力も与えられます。そしてあの神獣も登場します。
六章のヤマ場になります。
ご意見、ご感想、誤字脱字報告があればよろしくお願いいたします。




