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弟が作った世界でハーレム人生   作者: 永遠の28さい
◆第五章◆ 禁忌の吸精少女
74/126

9 解放

ごめんなさい、スランプでした



 俺とカミラは、縛り上げた第四師団の兵士とドワーフを一列に並べた。

 全員が胸に綺麗な六角形を作っている状態に俺自身は緊張感が抜けてしまうのだが、カミラが何故かこの縛り方しか知らないと言うのでしょうがない。


 俺は1人ずつ縛られた男の顔を眺めていった。そして団長代理を煽っていたドワーフを見つけ、その男の前に座り込む。男は俺とは反対の方向に顔を向けた。


 「別にお前のことを聞く気はないよ。それは俺の仕事じゃない。聞きたいのはここから逃げた奴隷のことなんだ。」


 俺の言葉に尖った耳がぴくぴく動いている。


 「…俺たちが来る前に何人かの奴隷が逃げただろう?」


 「…。」


 「逃げられたようだが、誰かが手引きしたのか?」


 ドワーフは無言のままで、耳は動かない。


 「逃げた奴らに“夢魔族”はいたか?」


 ドワーフの耳はピクピク動いた。


 多分、ドワーフの耳は自分が知っていることには無意識に反応するみたいだ。根掘り葉掘りいろいろと聞いてみたいが、それは俺の専門外。下手に余計なことを聞いて巻き込まれるのは嫌なのでこのままにしておこう。


 「…さて。」


 俺は周りを見渡し、カミラを見る。彼女はようやく最後の一人を縛り終えて疲れたのかへたり込んでいる。


 そろそろ終わった頃だろうと≪念話≫を使ってエフィに呼びかけた。


 (エフィ、聞こえるか?)


 (はぇ!?エル?…ゴクン!)




 …。




 あいつ、また何か食ってたな…。


 (…数えたか?)


 (数えたぞ!3じゃ!片手で足り…)


 俺はエフィの会話を途中で切り、ドワーフにもう一度話しかけた。


 「城内の妖精族がずいぶんと減っているようだな。」


 ドワーフは目を見開き何かを言い返そうとしたが、耳を動かしただけで、言いたいことを堪えたようだ。確実に何か知っているようだ。

 俺は次にエメルダ嬢に話しかけた。


 (エメルダ、聞こえるか?)


 (はわ!?きゅ、急に話しかけるな!びっくりしたじゃないか!)


 そう言われても、そういうスキルなんだし。


 (悪かった。それよりも今どこにいる?)



 (…で、殿下に呼ばれて書類整理を…行っている。)


 ありゃ?じゃ殿下の私室にいるってことか?どうやってあの部屋に辿り着いたんだ?

 まあ、今は突っ込んでる場合じゃないか。誰かにこいつらを捕えて貰わねば。


 (ちょうどいい。殿下に伝えてくれ。東の森で第四師団の団長代理とハウグスポーリの連中が密談してたんで叩きのめしたんだ。誰か捕まえに来て欲しい。)


 (はい?第…四?ちょ、ちょっと待て殿下に報告する。)


 暫く無音が続く。≪念話≫では、相手の会話内容は聞こえないのか。


 (第一師団がそっちへ行くそうだ。エル、そこで待っててくれ。)


 俺は即座に断った。


 (面倒だからやだ。そっちで捕まえて尋問なり何なりやってくれ。俺はこれから王宮の地下へ行く。殿下にはそう伝えてくれ。)


 (な!またそん…)


 またもや相手の会話を途中で切り、次の仕事に取り掛かる。


 「カミラ!次行くぞ!」


 疲れて座り込んでたカミラは慌てて立ち上がる。


 「あ!待って!兄上は?」


 カミラの言葉に俺は首を横に振った。


 「ここにはいない。ドワーフの話では誰かの手引きでここから逃げたようだ。だが命を落としていないことだけは確認できたぞ。」


 「わしゃ何もしゃべっとらん!」


 地面に転がるドワーフが反論したが、俺はその態度にニヤッと笑う。


 「その態度が真実を紡ぎ出している。あとで第一師団がくるそうだ。態度でバレない様にせいぜい気を付けろよ。」


 それだけ言うと俺はカミラを抱え上げ、樹の上に跳び上がった。森の上を抜け、一直線で王宮へと向かった。カミラも2度目だからなのか、俺の空中散歩に慣れた表情で周りの景色を確認する余裕を見せていた。





 …間違った。俺、≪空間転移陣≫で王宮地下に行こうとしてたんだった。何をめんどくさい手順を踏んで行こうとしてんだよ。



 俺は空中で急停止し、王宮地下に設置した転移陣に向かって「えい」と移動する。さすがにその急な移動手段変更にカミラはびっくりし、到着した瞬間にバランスを崩して俺の腕から転げ落ちた。


 「あ痛!ちょっと主~!急に止まって移動し…ない……でよ………。」


 後半尻すぼみになっていくカミラ。まあそれは当然だろう。だって目の前に巨体を横たわらせた八岐大蛇が睨みつけてたんだからなぁ。ちょっとそこで腰を抜かしといてくれる?

 俺は、大蛇に向かって歩き出した。すぐ側には昨日置いて行った黒竜(ヘイロン)氷狼(フェンリル)が恨めしそうに俺を見ていた。


 「どうだった?久しぶりの魔獣同士の会話は?」


 黒竜は黙して語らず、氷狼は威嚇するように劈く声で吠えた。カミラが両耳を塞いでガタガタ震える。


 「フェンリルよ。俺が居ないからできた会話もあるだろう?別にその内容を聞く気はないし、俺としてはこのまま俺と一緒に居ることの是非を考えてもらいたかったし。」


 氷狼は牙を見せたまま、俺の言った意味を考えているようだった。


 「…フン、口惜シイが貴様の|魔力(神力)ニ満足シテシマッテオルカラナ。当分ハ従ッテヤルワ!」


 ふてくされたような仕草で氷狼はそっぽを向いた。その様子を見て俺は黒竜の表情を伺った。黒竜は黙り込んだままで浮かない表情のだったが、その理由は八岐大蛇のほうから説明された。


 「先ほど、神獣の気配を感じた。…ほんの僅かな間であったが。…貴様に関係しているのではないか?どうやらこ奴は貴様を憂えているようだな。魔獣の癖に人間ごときを気に掛けるとは…。」


 「別ニコノ人間ヲ心配シテイルノデハナイ。コ奴は“コノ世ナラザル者”神獣ニ狙ワレル理由ガ存在スル。ソンナ人間ニ従ッタママデヨイノカ不安ニナッテイルダケダ。」


 黒竜は少し白々しい説明をした。


 うん、こいつの心配もわからんでもないな。なんせ殺されかけたし。


 「大丈夫。もし神獣に襲われたら魔獣には手を出さないようにお願いするよ。」


 「ハ?答エニナッテナイゾ…。」


 黒竜は吐き捨てるような物言いで文句を言ってきたので、爪の生えた杖を取り出した。途端に黒竜と氷狼が臨戦態勢をとった。


 「ヒ、東ノ森ニイタ雷獣デハナイカ!!」


 氷狼が杖に向かって唸り声をあげる。黒竜はブレスの構えをした。


 「…ソウ構エンデホシイナ。俺ニハ争ウ気ハナイ。」


 杖からヌエが顕現し敢えて服従の姿勢を取った。ヌエの以外過ぎる行動に俺も含めて誰も言葉が続かず、腹と顎を床に付けて服従する姿勢のヌエを見つめた。

 ヌエは俺をちらりと見て言葉を続けた。


 「(ヌシ)ヨ。俺ガ勝手ニ貴様ヲ認メタダケダ。貴様ハイツモ通リニシテオレバヨイ。…ソレヨリモ大蛇ヲ解キ放チニ来タノデハニノカ?」


 「あ、ああ。そうなんだが……。」


 むむむ…。これはちょっと予想外。というか魔獣にここまで遜られると、やりにくいっちゅーか…。


 俺の微妙な表情で察したのか、八岐大蛇は笑い出した。


 「ククク…。傅かれることになれていないのか。面白い男よのぅ。雷獣よ。何が理由だ?」


 「“紫の鎖”ヨリ解キ放ッテモラッタ。ソノ恩ヲ返シタイ。」


 「……それは、俺にもこの鎖から解いてもらいコイツに仕えよ、と暗に言っているのか?」


 「恩ヲ感ジルカハ無関係デゴザル。俺ハコノ状態ガアルベキ姿デハナイ…ト思ッテイル。」


 大蛇は雷獣を睨み付けた。そして暫くヌエの真意を測るかのように威圧的な視線を送り続けた。ヌエは服従の姿勢のまま、その視線を受け止めていた。

 やがて大蛇の眼の雰囲気が和らいだ。そして今度は俺を睨み付けた。


 「…よかろう。雷獣の言葉を信じ、ここから解き放たれてやろう。だが貴様の僕にはならぬぞ。」


 「それでかまわないさ。お前が俺の風下に立つような魔獣ではないことを理解しているつもりだ。それに、俺はあの小剣がどうしても欲しくてね。」


 そう。俺はあの鎖を繋ぎとめている剣が欲しい。その為に鎖を解いても暴れないでねってお願いしてるだけだ。


 決して八岐大蛇を従わせようなんて思ってない。



 八岐大蛇に跨って空を飛び回ったらかっこいいだろうなぁなんて思ってない。




 しばらく沈黙が続いた。


 誰も特に会話もないので、次に俺がどう行動するのか気にして、自分から何か話を打ち出そうとしていないようだった。

 俺も大蛇の鎖を解き放とうと思っていたが、王家に無断でするのもまずいなぁと思い、何かまっとうな理由で話ができないものか考えていたので、別に誰にも話しかけなかった。それにこっちに近づく赤い点2つが≪気配察知≫で見えていたので、魔獣たちにも無言で目くばせをして、黙っているようにお願いをしていた。


 赤い点は足音でもわかる位置まで近づき、やがて俺に向かって声を掛けてきた。


 「…何やら悪巧みをしているように見えますね。」


 背のやや低い若い男の方がニヤニヤしながら話しかける。


 「確かにな。大体、どうやってあの森に第四師団がいる事を知り得たのか聞きたいものだ。」


 壮年の男のほうが杖をつきながら相槌を打っていた。


 王太子サラヴィス殿下と第三王子カイト殿下。この二人に関わってしまったために、この王都に渦巻く陰謀の片棒を担いでしまっていた。嫌なんだけど、今更手を引くこともできず、いろいろと手を貸してしまっていた。今回も第四師団+ドワーフどもを無力化し、引き渡していた。


 「殿下、森にいた連中はどうされました?」


 殿下の質問には答えずに別の質問を投げかける。サラヴィス殿下は一瞬だけ嫌な顔をしたが、割と丁寧な口調で答えてくれた。


 「ああ、貴公のおかげで決定的な証拠を手に入れたよ。」


 サラヴィス殿下は隣にいたカイト殿下の顔を確認し、カイト殿下は小さく肯いた。やはり全体を取り仕切り、策謀しているのはこの人なんだろう。


 「第四師団の団長代理が洗いざらい吐いた。三公爵が資金を提供し、ハウグスポーリからの魔獣提供を受け、第四師団、公爵家の施設兵団で王都占領、王位禅譲を狙っていたようだ。」


 そこまで説明して、サラヴィス殿下はカイト殿下を見た。


 「まさにお前が予想した通りになったな。…いや、お前が考えていた通りに奴らが動いたと言った方が正しいか。」


 カイト殿下はにっこりと微笑む。情報操作だけでそこまで相手を動かすことができるものなのか?スキルでも使っているのだろうか?俺は≪鑑定≫で視てみたいと思ったが、頭を振ってそれを押し留めた。


 「兄上、後は叩き潰すだけの兵力です。しかし今の我々の戦力ではかなり厳しいです。もう少しフォールーン商が信用できる者ならば、中南部から兵力を集めることができたのですがね。今からザックウォート商に動いてもらったとしても遅いでしょう。……残念だけど今回はここまでです。」


 三公爵とは、建国時から続く名門の家柄のうち公爵位をもつ三家のことを指すのだが、建国当初の理念も信念も力もなく、ただ名門というだけで権力にしがみ付いている、王家から見ればもはや毒ででしかない、という存在だった。

 領地は広く人口も多いので税収も多いのだが、周辺の寄子貴族からの貢物や有力商人からの賄賂などでそこそこの財力もあったため、生半可な仕置きでは、手痛い反撃を受ける可能性があった。この為言い逃れのできない罪を犯させ、且つ圧倒的な武力でもって大打撃を与える必要があるそうだ。


 第四師団の団長代理によって王家をないがしろにして私腹を肥やしている事実は手に入れた。既に国王陛下の名でこの件について申し開きをするよう出頭命令を出しているが、多分来ないだろう。そしてそれを口実に軍を動かせばよいのだが…。


 顔は笑っているが、カイト殿下は悔しそうな口調である。そしてチラチラと俺を見ている。


 何だよその合図は。


 そもそもこの2人がわざわざここに来た理由は俺になんとかできないか探りにきたんだろう?

 いくら俺でも≪異空間倉庫≫の中に大兵力は入れてねーよ。確かに俺が参加すればそれに匹敵するけど、そんなことしたらまた創造神(おとうと)に罰を喰らっちゃう。

 そんなことを考えていたら≪情報整理≫が解決策を出してきた。




 ……。確かにこれはおもしろい。俺の欲求も満たせるし、王家の面子も保つことができる加えて兵力不足も解消どころか一兵もいらなくなり、俺が鎖を解き放つ正当な理由となる。


 俺は≪念話≫で八岐大蛇に話しかけた。



 (大蛇さん、大蛇さん。こんなお話どうですか?…ごにょごにょ……。)


 (…なんだと!?)


 (それで、こうすることで……。)


 (何!?貴様!?)


 (最後にこの辺をアナタの領地として……。)


 (くくく…わはは!面白い!良かろう!貴様の策に乗ってやろう!)


 八岐大蛇はひとしきり大笑いをすると、眼を鋭く光らせて王太子殿下に声をかけた。


 「…ヒト族の王子よ。その話、俺が手を貸してやらんでもない。但し、条件はあるがな。」


 初めて相手から声を掛けられたようで、サラビス殿下は驚いていた。それまでは鎖に繋がれ、一切チカラを貸さず、ただひたすら魔力を吸い取っていた相手が、手を貸す、って言っているのだから、疑いもするだろう。だが、サラヴィス殿下にとってはチャンスになるはずだ。


 俺とカイト殿下も話に加わり、具体的に条件を確認し、サラヴィス殿下は八岐大蛇が出した条件を飲んだ。


 ・八岐大蛇との宿主契約を解除すること

 ・シズカ山脈の一部を八岐大蛇の私領と

  すること

 ・私領に祠を建て、年に一度は大人数で

  祠を参拝すること

 ・チカラを貸すのは今回限りとすること

 ・封印に使っていた鎖と双剣は

  エルバードに譲渡すること


 この内容でサラヴィス殿下は確認し、八岐大蛇は了承した。


 これで、堂々と八岐大蛇の封印解除ができる。双剣も手に入る。大蛇さんは自由になれる。殿下は武力を手に入れられる。みんなハッピーではないか。


 「…ところで、先ほどから白目を剥いて倒れているこの奴隷はエルバード殿の奴隷じゃないの?…そろそろ介抱してあげないと、痙攣してるみたいだし。」


 カイト殿下の言葉に俺は慌てて後ろを振り向いた。膝から下を折り曲げて床に付け、両肘を折り曲げてカクカク震わせて後ろに倒れ込み、天井を見上げた状態で白目を剥いて歯をガタガタいわせているカミラがいた。


 「カ、カミラ!!ゴメン!!!」


 俺は慌ててカミラを抱き起して彼女の頬をペシペシ叩いて正気を取り戻させた。


 「あ、主~……。主~…。」


 うわ言のように俺を呼んでガタガタ震えるカミラ。


 そういや、氷狼に吠えられてたっけ?忘れてた。ご、ごめん。





 翌日、王都の中央広場には『国王陛下』の名前で公爵家討伐の布告がされた。第一師団所属の早馬も三公爵に対して出されており、遅くとも明日には、布告内容が公爵家にも知らされるそうだ。

 既に王都に在住の公爵家の代理官は拘束されており、公爵家が布告に対して恭順の意を示さない場合は、王太子殿下が“八岐大蛇”に乗って直接討伐へ向かうと噂も流していた。

 第四師団は全員捕縛され、尋問を受けており、王都郊外のあちこちに用意されていたアジトも全て第二師団によって抑えられていた。どうやらサラ達が見かけていた城壁の穴から出入りしていた連中は第四師団だったようだ。

 さらに、一緒に捕縛したドワーフ達の自白を元に王都内に潜伏していた妖精族を数名捕まえることもできたが、誰の命令で動いていたのかまではわからなかった。明日にでも妖精族に対して正式な抗議文書と賠償請求を行うらしい。普通は国家間のクレームに対しては素直に認めることはしないと思うが、恐らくヒト族が有利な状況で話を進められるだろう。

 そして、公爵家、第四師団に関わった者の処罰として、第二王子の配流、第四王子の処刑、レイドフォーン商は本人死亡の上で国外追放。ラルクルス商、フォールーン商は諸侯との取引を60日間停止、加えて専属契約解除となった。確かラルクルス商は倉庫で会った太った男のはず。あの男はこの処罰を了承したうえで加担していたのか。フォールーン商も何かを知っていたようだから、この処罰は織り込み済みなのか。



 次の日、公爵家の返答待たずして捕縛者の処遇が一部決まった。


 第四師団は団長代理以下全員処刑が決まった。第四師団は3年前に団長が行方不明になって団長代理が師団を統制するようになってからおかしくなり始めたそうだ。当時の団長は“高潔の騎士”と呼ばれた人物で団長が居なくなった後、彼を慕っていた有能な騎士たちは師団を去ってしまい、団長代理を諌める者がおらず、団長代理に付き従う無能な騎士だけの集団となっていたため、早々に処遇を決めたそうだ。


 行方不明になった団長は騎士家としても格式のある家の出身だったそうだが、妻子を残して全く行方が分からないそうだ。全く…団長のお蔭で第四師団は解体になったっていうのに…。




 そして俺はというと、王宮の地下で封印を解いた八岐大蛇と出番を待っていた。

 このまま、公爵家から恭順を示して来なかった場合は、王太子殿下が大蛇さんに乗って進撃する予定だ。俺は王太子殿下が危険な目に会わないよう同行するつもりだ。…決して竜に乗ってみたいとか邪推な気持ちは一切ない。ないったらない。





 三公爵家に向かった早馬が戻って来るのを3日間待ったが、誰も帰って来なかった。

 国王陛下の名で王太子殿下に出撃命令が下された。




 さあ、魔獣の出撃だ。




主人公は八岐大蛇を解放しました。

ヒト族との取引で八岐大蛇はチカラを貸すことになります。

次回は、本当に大蛇無双の回です。


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