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弟が作った世界でハーレム人生   作者: 永遠の28さい
◆第二章◆ 失声の銀狼少女
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4 失声の銀狼少女

 サラ、エイミー、マリン、ベスタの4人がフォンにしがみ付く。俺のスキル発動と共にフォンの焼けただれた顔に白い光が当たり、フォンが苦しみだす。


 「ガァ!…グォ!」


 彼女の喉の奥から絞り出される苦しみの声。いや、音と言ったほうが正解か。そして顔は皮膚が溶け泡立ちを見せている。

 フォンは4人の女の子にしっかり押さえつけられていた。いたはずだった。力任せにそれが引きはがされ、悶え苦しみの為に、顔を掻きむしろうとする。


 まずい!


 俺は慌ててフォンを抱きしめ、腕を押さえつける。…ものすごい力だ。獣人とはこれほどの膂力を持っているものなのか。


 「ガァア!」


 フォンは俺の肩に噛みついた。


 激痛が肩を貫くが、俺はフォンを押さえつける力を緩めない。


 「意識をしっかり持て!耐えなければ傷は治らないぞ!」


 叱咤に近い言葉を掛けてフォンを抑え続ける。キャアキャアと叫び声が聞こえるが、周りを見る余裕は俺にもない。しばらく俺とフォンの格闘が続いた。


 泡立っていた顔は徐々に収まっていき、顔の肉を形成している。だが、俺の肩に噛みついているフォンはまだ苦しんでいる。既に汗びっしょりだ。鼻息も荒い。

 俺は≪心身回復≫を少し掛けてやる。やがて荒い鼻息も収まり、肩にかかった力も和らいできた。いいぞ。もう少しだ。

 周りも静かになった。フォンが俺の肩から口をはなす。そして顔が俺にも見える位置に来た。




 ……これが…獣人!?……か、可愛い!




 目の前で俺に抱きしめられたフォンの顔は美少女だった。

 薄い青色の瞳。アクアマリンと言えばいいだろうか。やや多めのまつ毛。鼻は小さすぎず大きすぎずのバランスのとれた配置で小さめの唇。少し血が付いている。もみあげの辺りには獣人特有なのか長めの産毛?がある。髪は青みがかった銀色でややくせ毛。そして頭の上に大きなモフモフ耳がある。



 やばい…。可愛い…。



 フォンは表情は乏しかったのだが、何かを言おうとしている。


 「あ…、エ…。」


 ひょっとして声が出ない?


 俺は腕の力を緩めた。フォンは俺の前にひざまずき、恭しく頭を垂れる。そして、


 「あ…、エ…。」


 さっきと同じ聞き取れない言葉を繰り返す。



 やはり声が出ないようだ。



 「どうなることかと見ておったが、すさまじいものじゃったの…。」


 ナヴィス殿が俺の傍までやってきて感想を口にする。


 「エルバード殿。君は回復系のスキルも持っておったとは。元来回復系のスキルは命の神ヘゼラサートの司る力と聞いておるが、命神の信仰は途絶えておってスキルを扱える者もおらなんだ…。私も初めてみたが、すさまじい…。」


 うん、だって加護もってるから。


 俺はほっと一息ついて、改めて部屋の様子を確認した。

 部屋の隅には俺を見て怯える8人の奴隷女性。それをなだめる様に気遣うマリンさんとベスタさん。俺に上目使いで何かを言いたそうにしているフォン。それを抱きかかえるサラ。俺の隣にナヴィス殿。入り口の前で呆然とするククル。…エイミーがいない。


 俺はフォンをサラに任せ、ククルの下へ足を運ぶ。


 「エイミーは?」


 「あ、は、はい。先ほど出て行きましたが?」


 帰るならひとこと言ってくれてもいいのに。あの子は不思議な子だな。…いや、もしかしたら奴隷としてはあれが普通なのかも。あとでナヴィス殿に聞いてみよう。


 俺はそのまま扉を開けた。目の前には天敵ヘリヤ様が立っていた。俺は何も言わずに閉めようとした。


 「こら、私の顔を見て閉めようとするとはどういう了見じゃ?」


 案の定怒られた。


 ヘリヤ様は中に入って様子を確認する。


 「なんと治療は済んでいたのか。さすがはグランマスターです。」


 ヘリヤ様は、やや嬉しそうにナヴィス殿に声を掛ける。


 「おお、ヘリヤ殿、ちょうど治療が一旦終わったところじゃ。本格的には私の商館でやろうと思っているのじゃが、他人の商品なんでな。許可を貰おうと思っていたところじゃ。」


 ナヴィス殿の話を聞いて、ヘリヤは暗い表情を見せる。


 「それなのですが…。先ほど治療中だった商人は死亡しました。というか殺されました。」


 その言葉に俺も思わず反応した。ヘリヤの報告の意味、それは、街の中に敵が潜伏している、という事実だ。当然、ナヴィス殿もそれを理解しているようで、事の重大さにため息をついている。


 「とにかく、この9人は私の館に連れて行きます。…じゃが一人多少の問題がありまして…」


 そういってナヴィス殿はフォンを視線で追っていく。フォンはフードを被ってサラの隣に座っている。ヘリヤもフォンに視線を合わせた。


 「この子が一体どういう…?」


 ヘリヤは俺に問いかける。できればそのままナヴィス殿に聞いて欲しかった。俺もわかってないんだけど、まあ、獣人がどうのこうのという類だと思われる。


 「フォン、フードを取ってくれるか。この方は大丈夫だから。」


 俺はフォン話しかける。多少不安な態度を見せながらもゆっくりとフードを取る。


 「…獣人か。しかもこの髪の色は?」


 「そうじゃ、おそらく『海銀狼族』の生き残りと思われる…。」


 ナヴィス殿の言葉にフォンが一番反応した。一瞬にして恐怖に引きつった顔となりぶるぶる震えている。なぜか俺の腕にしがみ付いた。




 …この子、かなり大きい…。ポヨンてきた。んでもって柔らかい…。




 い、いやそうじゃない。なんだその『海銀狼族』とは?ヘリヤはその言葉に頷いているということは知っているのか?あれ?サラも?


 「…グランマスター、この子をそちらで預かるのは…。」


 「うむ、あっという間に憲兵に連れ去られてしまうだろうな。なにせ、あの事件はエルフ族がドワーフ傘下になるきっかけの事件でもあるからな。各国がドワーフ族を追及する恰好の材料にされてしまうぞ。」


 ナヴィスの言葉にヘリヤが相槌を打つ。


 「ドワーフ族と緊張状態の今、この子の存在を公にするのは確かに問題ですね。」


 なにやら重たい話だ。とどのつまり、公の人物であるナヴィス殿がこの子の存在を明らかにすれば、いろんな人が群がって、この子の過去を穿り返すということか?

 けしからん。こんな大きなおっぱ…いや、可愛い子を尋問するなどけしからん!


 いつの間にかフォンと反対の腕に絡みついていたサラが、例のごとく俺をじっと見てる。

 …なんとかしてほしいんだよね。わかってる。

 俺はサラの頭をひと撫でした。


 「ナヴィス殿、この子を俺に預からせて貰えませんか。」


 俺の提案はナヴィス殿にすれば予期していたようで、ニッと笑う。その唇に合わせて歪んだ髭が憎たらしく思えた。


 「…使役範囲は?」


 「もちろん全て。まさか金を取ろうという気ではありませんよね。」


 俺は機先を制しておく。ナヴィス殿は少し嫌そうな顔を見せたが了承した。


 「…フォン、これからは俺の奴隷になるけど、いいね?」


 フォンは俺の腕を強く掴み体を寄せる。柔らかな感触が俺の腕を刺激する。


 「よ……、ご……。」


 そう言って軽く頭を下げた。なんとなくわかってきた。今のは「よろしくお願いします、ご主人様」的な言葉だ。


 「こちらこそ、宜しくな。」


 フォンの顔は相変わらず無表情だ。≪傷治療≫が不完全で表情を出せないのだろうか。だが、フォンの外套の下からはみ出た長い尻尾はブンブン振り回されていた。

 この尻尾は喜んでいる、と思っていいのか?


 「ナヴィス殿、契約書の作成、お願いします。」


 俺は大商人に頭を下げる。白髭の老人はため息交じりでその場で契約書を作ってくれた。

 その間にヘリヤに声を掛ける。


 「ヘリヤ様、港の様子はどうなっていますでしょうか。」


 「…あまり良くない。爆弾付きの舟はなんとか処分できたが、あの爆発を見て舟のこぎ手共が怖気づいてしまってな。」


 ということは、当初予定の進軍ができなくなっているということか。俺としては好都合だが。こっちがもたもたしている間に、俺一人で小島に潜入して状況を把握したい。


 「ナヴィス殿、俺をラッド殿の指揮下から独立もしくは解雇することはできますか?」


 俺の質問にヘリヤが食いつく。


 「エルバード、何を考えておる?」


 「…別に何も。俺も怖くなったので、奴隷二人連れてこの宿に引きこもろうかと。」


 ヘリヤもナヴィス殿もその言葉の真意を探ろうと俺を睨み付ける。


 「エルバード殿、私が君を解雇すれば、どうするのかね?」


 まとわりつくような視線を俺に浴びせやや低い声で問いかけるナヴィス殿。俺は臆すことなく軽い口調で答える。


 「部屋に引きこもります。ククルに依頼して食事も部屋に運んでもらいます。誰にも(・・・)俺の姿は(・・・・)見せませんが(・・・・・・)ここにいますよ(・・・・・・・)。」


 俺の妙な言い回しにヘリヤは思わず頬を緩めた。


 「ならば私も、ククルちゃんに今後の作戦に対する愚痴を聞いてもらおう。よいかククルちゃん?」


 ククルも意図を気づき、笑顔になる。


 「はい!ヘリヤ様からお聞きした愚痴は、決して誰にも洩らしません!」


 その様子にナヴィス殿はカッカッカッと笑う。


 「いやはや、そんなエルバード殿をこのまま雇うのははずかしい限り。この場で解雇と致しましょう。ラッド殿にはそう伝えておく、でよろしいか?」

 ナヴィス殿は、俺に契約書を渡し、楽しそうにしている。


 二人とも黙認してくれたと解釈する。後でマグナールにも礼を言っておかなきゃ。エイミーという奴隷はなかなか優秀だった。あの≪念話≫は中々いい。実は俺も持っているんだが、まだ灰色表示なのだ。使い方とか制限事項とかいろいろ聞きたい。





 早朝の襲撃に対して、互いの情報を交換し合い、その場は解散した。ナヴィス殿は8人の奴隷女性の治療を優先する為、商館へと向かう。ベスタさんはこれについていく。

 ヘリヤはマリンさんを連れて作戦本部になっている領主館に向かった。

 ククルはこの部屋の後片付けを始める。

 俺とサラと、狼人のフォンは六階の自室に戻った。


 部屋の扉を閉めるとサラにフォンに着せる服を探させた。自分の着換えの中から手ごろなチュニックと半ズボンを取り出し、寝室でフォンに着換えさせる。俺はその間にメニューを開いた。


 竜王のせいで手に入れたスキルから、使えそうなものを探す。


 ≪気脈使い≫

 ≪竜鱗皮≫

 ≪鎌鼬≫

 ≪地縛≫


 文字だけで判断しているので、使い方はいろいろ実験してみたいが、その時間はあまりないのが現状。なるようになれ、という感じでスキルをセットする。


 「ご主人様!着換えが終わりました。」


 少しして、サラの声が聞こえ、俺は寝室の方を向く。


 ブッ!!




 俺は、鼻血を噴出させた。





 サラの身長は160センチに届かない。対してフォンはさらより10センチほど背が高い。加えて前面に飛び出たスイカップ。そんな子がサラの体に合わせた服を着ればどうなるか。



 俺は慌てて服を変えさせた。ゆったり目のサマーセーター風の上着に半ズボンその上から、フード付きのマントを着せる。

 うん、これなら目立たない。


 俺はようやく落ち着いた。しかし、さすがは天然系美少女サラだ。素晴らしいセンスで俺を翻弄してくれる。


 「サラ、まずは我が儘を言った罰だ。」


 サラはしぶしぶテーブルに手をつき、おしりを突きだす。





 ……。




 別におしりそのものがむき出しになっているわけでもない。だが、おしりを突きだした格好とサラの微妙な表情とがうまくかみ合い、非常にエロい。

 だがそんなことを楽しんでいるのではない。ご主人様は非情に徹して罰を与えねばならない。

 俺は紫の剣と取り出し、鞘の平らな部分をサラのおしりに当てる。



 ペシ!パシ!



 紫の剣でサラのおしりを叩く。叩くたびにサラは可愛らしい悲鳴を上げる。




 ……なんという背徳感。




 さまざまな感情が俺の中を駆け巡り、≪思考並列化≫が騒ぎだし、≪情報整理≫がサラを観察する。

 そして『俺は今非常に興奮している』という答えを出してきた。…やかましいわ!



 何とか10回たたき終わり、サラを座らせる。サラは恐る恐る床におしりをつけたが、激痛に顔をゆがめた。俺はその表情を見てつらい気持ちになったが我慢する。


 「つ、次は、フォンだ。俺はフォンがどんなスキルを持っているのか知っておきたい。≪鑑定≫を掛けてもいいか?」


 フォンはコクンと肯く。俺はサラにも≪鑑定≫で視る様に指示する。俺は≪鑑定≫を使った。



 【フォヌヘリアスタ】

 『属スキル』

  ≪短弓速射≫

  ≪長弓確射≫

  ≪渾身の一撃≫

  ≪狼連撃≫

  ≪狼連脚≫

  ≪気配察知≫

  ≪気配同化≫

 『固有スキル』

  ≪撥水毛≫

  ≪感情表現の尾≫

  ≪獣化≫

 『呪い』

  ≪エルフへの多情多恨≫

  ≪失声症≫



 本名は“フォヌヘリアスタ”というのか。通称“フォン”。まあ通称の方が呼びやすいな。


 しかし結構スキルを持っている。戦闘系なのがいい。≪撥水毛≫とはなんだろう?濡れにくいってことかな?≪感情表現の尾≫はそのままだな。あれ、スキル扱いなんだ。≪獣化≫?

 ≪失声症≫はまんまの病気だな。だから治療できなかったのか。問題は≪エルフへの多情多恨≫。

 相当エルフに対して、恐怖と憎しみを持っているようだ。サラも何があったのかその過去の出来事を知っているようだ。後で聞こう。


 サラは≪鑑定≫結果を見て、羨望の眼差しになっていた。


 「どうした、サラ?」


 「すごいです。サラも戦闘系のスキルがあればもっとご主人様のお役に立てるのに…。」



 そうか。サラは『属スキル』までしか見えなかったっけ?サラには戦闘系スキルが充実しているように見えるのか。

 …大丈夫。十分俺の役に立っているから。



 さて、確認することも終わったし、仕事に取り掛かりますか。

 俺はサラとフォンにこの部屋の中で待っているように命令し、部屋を出る。

 階段は使わずに窓から外へと脱出し、≪超隠密行動≫と≪気脈使い≫を使って、堂々と空中散歩をしながら領主館を目指す。もう俺にとっては城壁など全く問題にならなくなったよ。


 窓から侵入し、領主館の中をうろうろする。会議はどこでやっているのだろう。俺は、あちこちの部屋を渡り歩き、会議の行われている場所を探した。やがて声のする部屋を見つけた。俺はそおっと扉を開ける。

 ラツェルがいた。なにやら独り言を言っている…。


 「ちくしょう!何でみんな俺の言うことを聞かないんだ!きっとスキルがないくせに才能があることを妬んでるのにちがいない!そんなに俺が出世するのか嫌なのかよ!」


 なにやら、勘違いした独り言のような気がする。奴の独り言はおそらく誰も思っていないことを勝手に想像して他人を憎んでいるだけじゃないのか?

 だが、前に見た会議の場ではあまりこんな雰囲気は出してなかった気が。なんて言うんだっけ?


 従面腹背?


 とにかくこのラツェルは要注意人物だな。玉も黒いし。

 俺はブツブツと文句を言い続けている中年を放って部屋の外に出た。

 どうやら会議は終わってしまったようだ。子爵の部屋を見つけたが、バカ丸出し青年は部屋で絵を描いていた。こんな時にのんきな…。


 結局、会いたい人物に会うことができずに領主館を出た。俺はこのまま港に向かい海に出る。人の少ない場所を探し、手ごろなところに隠れた。

 日は西の海に沈みかけている。このまま日が沈むのを待って、≪気脈使い≫を使って海を渡ろう。




 トントン。




 俺は肩を叩かれた。振り向くとフォンがそこにいた。びっくりする俺に手紙を見せる。

 …サラが書いたのか?


 “命令違反をしてしまい、申し訳ありません。ご主人様が心配なのでフォンにお願いしました。彼女は戦闘系と斥候系のスキルを持っています。サラと違ってきっとお役にたてると思います。ぜひ同行することを許可下さい。”


 ……やってくれたなサラ。心配性なのは知っていたが、これほどとは。

 俺はフォンを見た。フォンは感情が豊かではないので表情は澄ましている。だが尻尾がブンブン振り回されている。



 …こりゃ2人で共謀したな。


 「このまま宿に戻るなら罰はなし。フォンがついてくるなら2人ともお仕置きだぞ。」


 フォンはコクっと肯く。戻る気はないらしい。

 俺は彼女のフードを整え、耳や髪の毛が見えないようにした。

 そしてフォンの目を見る。フォンは相変わらず無機質な表情だ。フォンはまた肯いた。


 「だ……。」


 大丈夫って言ってるのか?何を基準にそう言ってるんだよ。


 「ああ!もうわかった!帰ったらお尻ペンペンだからな!」


 そう言うと、無表情だが尻尾は一段と激しく振られる。



 くそう!この尻尾、想定外に可愛い!






 日が沈んだ。


 俺は静まり返った港に近づき辺りを伺う。日が沈めば作業は終わり。ポツリポツリと見張りの持つ明かりが点在しているが、それでも辺りは暗闇だ。

 わずかに小島のほうが薄明るく見える。向こうにも明かりがある証拠だ。


 「フォン、準備はいいか?」


 フォンはコクっと肯く。俺はフォンを抱きかかえた。


 「あ……。」


 突然の俺の行動に何かを言おうとしたが俺は無視する。そして≪気脈使い≫を使って海に入って行った。

 正確には海の上を走って行った。なぜか俺の全速力は異常に速い。超高速で海の上を風を掴んで跳ぶ様に走っていく。

 フォンは俺にしがみ付いていた。相当怖いらしい。尻尾が丸まって内股から体に張り付いていた。




 ちくしょう!この尻尾、ほんとに想定外の可愛さだ!


新しいヒロインが主人公と奴隷契約をしました。

彼女は獣人ですが、しゃべれない設定です。

しかしこの設定は難しい。うまく感情表現ができない。苦肉の策で尻尾だと思っていただいて結構です。


次話では、二人で小島に潜入します。

結構無茶苦茶なスキル無双をさせるつもりです。


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