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ハーフエルフ・アドベンチャー  作者: SHIN
第二部 勇者の少女
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第九章

「ついに実用化したか。」

「はいウォルスト様。

「本来ならば、魔導師が搭乗しなければ稼動できない魔装ゴーレムですが、擬似思考回路を組み込むことで無人自動化に成功しました。」

「何せ、こちらには『人』がいない。『連合軍』に対抗するには、魔王とその軍勢だけでは足りん。」

「殺人機械か・・・さすが『魔女様』だ。恐ろしいものを作る・・・」

ウォルストとファルストの間に割り込むグランデ。

「お褒めに頂き恐悦至極・・・」

ファルストが、不気味に笑った。

「!!」

さすがにグランデもひきつった。

「おいおい・・・ファルストはこれでも心から喜んでいるんだ。そんな顔をしないでやってくれないか?」

く・・・狂ってやがる・・・!

グランデは、心底恐怖した。

目的は同じなのに、なぜここまで恐怖を感じるのだろうか。

「あるいは・・・」

『人間』としては最高クラスの一族であるがゆえに、その『光』と『闇』をそれぞれ背負い込んでしまったのだろうか・・・

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