14話
「紗耶香さん!紗耶香さん!聞いて!!クラスマッチでバスケ優勝したよ!!」
バンッ!!って大きい音を立たせながらドアを開いて陽凪ちゃんが飛び込んできた!!
「おめでとう!!でもあれ?陽凪ちゃんサッカーじゃなかったの?」
「そうなんだけどクラスの子がケガしちゃって、勝手に選手登録させられてた私が出ることになったの!!」
聞いて聞いてオーラが激しく出てて子犬みたいで可愛いよ。
それにしてもクラスマッチかぁ...............私は勝ったことがなかったからなぁ。いつも上級生のクラスとか、スポーツ万能がいる人のクラスにボロボロにされてたからなぁ。
「それよりも帰ってきたら?」
「そうだった!ただいま紗耶香さん!!」
「うん。おかえり陽凪ちゃん」
「でねでね今日さ!三年生のクラスとか、現役バスケ部が2人いる所とかとあたってすっごい苦戦したけどね!美咲が本気出してくれて勝てたんだよ!!」
「そっかそっか。うん、勝てて良かったね」
「うん!!」
「そういえば陽凪ちゃんって中学の時バスケ部だったよね?久しぶりにやってどうだった?」
「楽しかった!!シュートだとかドリブルだとかはやっぱり現役には通用しなかったけど楽しかった!!」
................やっぱりそうだよね。1回しか見たことなかったけど、陽凪ちゃんバスケ上手くて、中学の時の試合でもずっとレギュラーに入ってたらしいし高校入っても続けたかったよね。
「ねぇ陽凪ちゃん?今からでもいいから部活入ったら?バスケ楽しかったんだよね?」
「んーーー。部活はいいかな?だってバスケは好きだけど部活としてやるとなると楽しくなくてあんまり好きじゃないからいい」
「ほんと?遠慮とかしなくていいんだよ?」
「大丈夫!!私が決めたことなんだもん!!!」
...................ほんとかな?無理してるようにしか見えないよ?
だってもう3年前だけど、あの時に見た陽凪ちゃんは試合中だったのにすっごく楽しそうに、笑顔にバスケをして、そして勝ってたんだからバスケしたくないわけないじゃない。
でも陽凪ちゃんがしないって言うなら納得するしかないよね。
こんなこと考えちゃダメ。今日はせっかく陽凪ちゃんが勝った良い日なんだから楽しくしないとね。
「さぁ陽凪ちゃん今日はめでたい日だからどうしようか?ピザ頼む?お寿司頼む?それともチキンにする?」
「え?いきなり何!?」
「いいからいいから。お金なんて気にせず食べたいもの教えて?」
「んーーーー、ピザ食べたい!!」
「よし!じゃあ...............あったあった。このチラシから好きなの選ぼっか?」
テーブルの上にチラシを広げて陽凪ちゃんと決める。
「何枚頼む?」
「Sサイズ2枚がいい!!食べれなかった分は明日に回せばいいし!!」
「うんそうしよっか」
それにしてもピザか............久しぶりに食べるね。いつぶりだっけ?
「ねぇ紗耶香さん!このイチジクソースっての頼んでみない!?」
..............ん?イチジクソース?そんなのあるの?..............あったわ。でも無理!絶対無理!!絶対買って後悔するやつだから!!
「陽凪ちゃんちょっと良く考えてみよ?イチジクソースだよ?絶対合わないよ?」
「合う合わない関係なし!!面白そうだから食べてみよ?」
「美味しくなかったらどうするの!?」
「それも心配なし!美咲にあげるから!!」
「心配なしじゃないよ!?友達に迷惑かけない!!」
「迷惑じゃない!美咲は私達の残飯処理係だから!!本人も認めてるし大丈夫!!」
「そういうことじゃないでしょ!!」
ギャーギャー陽凪ちゃんと言いあう。でもこういうの結構楽しいな。
...................あーあ。さーちゃんもいればもっと楽しかったのになぁ。あっ!でもさーちゃんは絶対に見てるだけだから結果には変わりないか。
でもいてくれるだけで幸せな気分になるからやっぱりいてほしかったな。
......................で?何買ったって?
イチジクソースのやつ買いましたよ!!口直しようのマルゲリータも買ったけど..........。
味はって?....................美味しかったわよ!!悔しいけどすっごく美味しかったわよ!!




