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裏の顔がヤバいイケメン君が狙う美少女を助けてから、気づけば彼のハーレムごとブチ壊して美少女全員オトしていました  作者: 本町かまくら


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第72話 世界は俺様の思い通り


 ※須藤北斗視点



 父さんが鬼の形相で息を切らす。


 今までに見たことがないくらいに焦っており、額は脂汗でいっぱいだった。


「どうしたんだよ父さん。ってか見てわからない?w 今いいところなんだけど」


「それどころじゃない! スナックこずえが何者かに燃やされたって裏社会で話題になってる!!!」


「スナックこずえ?」


 ……あぁ、思い出したw

 九条の店のことか。

 そういえば父さんに絶対に近づくなって言われてたっけ。


 でも……へへっ。燃やしちゃったぁw

 しょうがないよな、燃やすしかなかったんだしぃ? 

 うん、しょうがない!

 

「言っただろ⁉ あそこには裏社会のVIP、それどころか表でも権力握ってる奴が贔屓にしてるんだって! だからヤバいんだよあそこに手ェ出したらッ!!!」


「ふぅん、そっかぁ」


「ッ!!! もう一度聞く! お前がやったのか⁉⁉⁉ スナックこずえを燃やしたのはお前なのか!!!」


 燃やしたのは間違いなく俺だ。 

 ……けど、父さんめちゃくちゃ焦ってるみたいだしぃ?

 ここで認めちゃったら、色々止められちゃうよなぁ……お金とか、貸してくれてる手下とか。


 じゃ、しらばっくれるかwww


「俺じゃないよ父さん~! 俺がそんな間抜けなことするわけないでしょぉ? 俺は今忙しいの! 少子高齢社会に貢献してんのぉっ!!!」


「……ほんとか? その言葉に嘘はないな?」


「ないってば。息子の言葉が信じれないわけ?」


「…………わかった。でもこれからも絶対に近づくなよ。正直今のうちは危機的状況なんだ」


「へ? 危機的状況?」


「そうだ。裏で利益を出しすぎたせいでサツに目をつけられている。これまで上手いこと隠し通してきたが……今はあっちも相当本腰入れて調査してやがんだ。あぁークソッ!!!! めんどくせぇことしやがって……!!!」


 父さんがイラついた様子で頭をかきむしる。

 いつになく焦った様子の父さん。

 ……もしかしたら今回は本当にヤバいかもしれない。


「だから、もしお前がスナックこずえに手を出してたら一巻の終わりだった。あそこの連中はうちみたいな会社を返り討ちにして晒上げたことが何回もある。言ってしまえば敵う相手じゃない。だけど……ふぅ、ひとまずよかった」


 ……な、なんだって?

 言ってしまえば敵う相手じゃない?


「スナックこずえに手を出したと思ったからかなり焦ったが……とりあえずは安心だな。よし、俺はこれから会社を守ることに全力を注ぐ。大丈夫だ、バレる心配はない。だが北斗、お前もほどほどにしとけよ」


「え、あぁ……うん」


「ヤクもやりすぎはバレるリスクが高まる。最近のお前はちょっとおかしいところがあるから気をつけろ。いいな?」


「わ、わかった」


 父さんが部屋を出て行く。

 ぱたんと扉が閉まった瞬間、俺は急に正気に戻った。


「どうしよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


 そういえばスナックこずえに手出しちゃいけないんだった!

 完全に忘れてた! 燃やしたの俺だよ俺!

 しかもあの父さんの焦り具合。

 ガチだよな……ガチだよなァッ!!!


 このままだと父さんの会社が潰されて、全部サツにバレて、俺がやってることとか全部、全部……。


「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


 ヤバいヤバいヤバい!!!!

 どうする⁉ 海外に逃げるか⁉

 いやでも……マジ何してんだ俺ェッ!!!!


 今からできることはないか⁉

 でも父さんは会社の方で手いっぱいだし。

 ってことは、俺がこの件を……⁉

 無理じゃん! そんなの無理じゃん!!!


 ……いや待てよ。

 いくらスナックこずえがすごくても、俺にたどり着くことないんじゃね?


「誘拐の時だってバレなかった。実際、俺自身が燃やしたわけじゃないし……大丈夫、か?」


 いや、大丈夫に違いない!

 だって俺が燃やしてないんだもん!

 確かに頼んだけど?

 バレないようなルートで頼んだし?

 そこんところ、父さんに昔から仕込まれてたから抜かりないし?


「あはは、あははは! なんだ、大丈夫じゃんか!!!」


 とんだ杞憂だったな!

 アハハハハハハハハハハハ!!!!


「ほ、北斗様?」


「ごめんな、佳代子。続きをしようか」


「……はぁい♡」


 再び佳代子にしゃぶりつく。

 余計なことは考えなくていいや。


 だってどうせこの世は、俺様の思い通りに行くんだからなwww





     ♦ ♦ ♦





 ※○○視点



 深夜。

 薄暗い道を歩きながら、電話に出る。 


「はい、もしもし。……はい、わかりました。じゃあ、その時間に」




 ツーツーツー。


 




 

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