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ダーイン

隊員A「隊長!宿題が間に合わなかったであります!」


たいちょー「何ぃ?」


隊員B「ですが隊長!期限が伸びたであります!」


たいちょー「何時までだ?」


隊員C「明日で有ります!サー!」


たいちょー「駄目じゃん・・・」

何て事を考えていると

不意に、目の前のドワーフっぽい奴が腰に帯刀していた剣を握った


そして―――抜いた


来るか!?


いつ攻撃が来てもいい様に、構える


ちらりと剣の刃の部分を見ると、赤黒く染まっているのが見えた

・・・一体何人位斬ってきたのだろうか?


見なければよかった、と後悔したのは言うまでも無い


俺が後悔しているのを見て、チャンスと思ったかドワーフっぽい奴が斬りかかって来た


当然、俺も唯で喰らう訳にはいかないので迎撃する


剣の刃と刃が交差し、鍔迫り合いの状態になる


・・・っ!なんてパワーだ!

本当に、一瞬でも油断したら押し込まれそうだ

見た目に違わずパワー型、ってか?


防がれたと分かり、目の前のドワーフっぽい奴が下がった


そのスピードは軽戦士でも舌を巻きそうなほどだ


少なくとも、某作品の”準”主人公がこの場にいたらこう言うだろう


―――なんてスピードとパワーだよ!こいつはっ!


・・・あ、ちなみにあの作品の本当の主人公は”自由”に乗ってる人だと思います


俺がそんな事を考えていると、目の前のドワーフっぽい奴が再び斬りかかって来た


俺の目の前まで来て―――振り下ろす


俺はそれを横に避ける


すると、そいつの振り下ろした剣が地面を割ったのが見えた


・・・あんなものを喰らったら、確実に右脳と左脳は別れ離れになるだろう


そんな事を考え、少しぞっとする


しかし、あいつが剣を振り下ろした今はチャンス


「有刀弐の型”突閃”!」


ビュン、と突き出した剣が風を切る


見ると、既にそいつは再び距離をとっていた


・・・こんな奴が何体もいるのか・・・?


シェディやガーネットさんは大丈夫だろうか?


シェディ達連れて一度城まで転移、その後ラスティ連れ戻しに行くってのも有りだが・・・


その場合、あの国王が何を言うか分かったものじゃない


もしかしたら反逆罪だのなんだので死刑になるかもしれない


最悪だ、八方塞と言うのはこういう状況の事を言うんだろう


「・・・なンだ?怖気ずイたカ?」


そんな事を考えていると、急に目の前のドワーフっぽい奴が話しかけてきた


少し言葉の所々のアクセントがおかしいのは慣れて無いせいか?


「お前、面白イ。俺と闘って互角な人間、始メて見タ」


「そいつはどうも」


精一杯の皮肉を込めて答える


が、伝わらなかったようで、そいつは俺の答えに満足したのか頷いていた


「ダーイン」


「・・・なんだ?そりゃ」


「俺の名前、そシて部族の英雄の名前」


「英、雄・・・だと・・・?」


正直、目の前のこいつの名前には一切を除いて興味は無いが

英雄と言う単語に俺の興味は引かれた


「ダーインはドヴェルグ族最強の戦士デ最高の鍛冶屋ダ」


「で、英雄なのか・・・お前が?それとも過去の人間が?」


「俺ダ、俺がソのダーインダ」


こいつ自身が、か


「お前ハ?」


「何?」


「お前の名前ハ?」


「俺の・・・?そんなの聞いて―――」


そこまで言ってから気がついた


そうか、これは儀式みたいなものだ


俺はこいつの名前を聞いた


そしてこいつは俺の名前を聞く


で、戦いが終わっても、勝った方はそいつの名前を心に刻みつけておく


・・・って事は、俺はこいつにライバル認定されたって事か


「正一郎・・・竹中、正一郎だ」


聞きとり易いように区切って言う


「そうカ、タケナカショイチロウ・・・覚エたぞ」


「・・・・・・」


少し間違っている事には気がついたが、俺はそれに突っ込まないでおいた


今、茶々を入れるのは野暮な奴のやる事だろうから


「ショイチロウ・・・来イっ!」


「おうよっ!」


その呼びかけに応じ、俺は飛びかかった

ヘイヘイホー!


@「ヘイヘイホー!」


雑魚キャラ?ノンノン!実は強キャラなのさヘイヘイホー!


@「ヘイヘイホー!」


どっかの世界のムーチョとは義兄弟なのさヘイヘイホー!


@「ヘイヘイホー!」


・・・中の人なんか、いないぜ?


@「ヘイヘイホー!」


(・・・お前ら、作品内でシリアスっぽいのが始まるたびに

テンションがおかしくなるのは直そうとは思わないのか?)


思わないのさヘイヘイホー!


@「ヘイヘイホー!」


(はぁ・・・仕方が無い、実力行使で―――逝くか?お前ら)


・・・ごめんなさい


@「ゴメンナサイ」


(・・・よし)





ラ「次回予告だよ!」


ケ「・・・今日は俺達が駄弁る時間は無いのか?」


ラ「作者さんの都合だよ!」


ケ「・・・そうか」


ラ「ドヴェルグ族の英雄にライバルと認められる正一朗君!

世界全体で英雄と認められる日は来るのか!

そして当然ケインやアレックス達にもドヴェルグ達は迫る!

はたしてどのようにして乗り越えるのか・・・請うご期待!」


ケ「次回!好敵手とかいてライバルと読む!」


ラ「期待しててね!」


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