表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エロゲ世界でハーレム無双? ふざけんなあっ!  作者: 空也真朋
第一章 エロゲ世界クエスト
29/265

29話  気高き黄金の精神

 さて、帝国軍は蜘蛛魔獣に攻められてほぼ壊滅。

 でも、今度はその蜘蛛魔獣が脅威となったこの領都。

 ロミアちゃんとレムサスさんそれにラムスは、街の有力者と善後策を考えている最中だ。


 そんな中、私は宿屋の自分の部屋でベッドに縛り上げたアーシェラちゃんとただ二人っきり。

 時間が空いている今のうちに、強引でもアーシェラちゃんをオトして第三ターゲットクリアだ。


 「くっ! 卑劣な剣士め。ボクを好きにするがいい。だがボクは誇り高きドルトラル帝国軍の聖騎士!……見習いだけども! 決してお前なんかに屈したりしない!」


 「フフフ威勢のいいことね。しかし、そんなたわ言が言えるのも今だけよ! フワァーッハハハハハ!」


 いかん。何言ってんだ、私?

 これじゃ本当に卑劣な悪の剣士そのものじゃないか。

 女の子をオトすなら、体だけじゃなく心も慮ってあげなきゃいけないのに。


 「ボクは誇り高きドルトラル騎士の黄金の精神を受け継ぐ者! おまえ如きにそれを砕くことは出来ない!」


 ああ、ヤバいな。

 この子、男の子っぽい顔立ちしてる上に体もよく鍛えられていて、本当に男の子みたいだ。

 なんかこの子を見ていると、中学の頃バスケ部のイケメン女子の子がやけに気になった事を思い出してしまうよ。

 あの子を見るためだけに、放課後毎日、体育館へ通ったっけ。



 ……ハッ! いや、これは元の世界へ帰るための儀式!

 決してヨコシマな欲情でするのではないのだ!!

 中学の頃のあの子なんて、関係ない!!!


 「さぁやってみろ! お前がどれだけボクを嬲ろうとも、ボクに声ひとつ上げさせることはできない! 騎士の精神は金剛不滅! お前ごときに砕くことは出来ない!」


 ゴクリッ

 ああもう、可愛いな。

 女の子にあるまじき筋肉なのに、こんなヤバ可愛いなんて許せん!


 「だったら、やってやろうじゃない! エロテクの魔の手、その身に受けてみなさい!」


 「バサリ」と衣服を脱ぎ捨て、アーシェラちゃんに飛びかかる。


 「……え? ち、ちょっと待て! ボクは女だぞ! まさかお前、変態か!?」


 ええい、こんなケシカラン筋肉しといて、女の子アピールするな!


 

 ドッギャーーン ギャリギャリギャギャギャァーーン

 キュリキュリギュギュギュォーーン ギャーーンギョギョギョキュリーーン 

 ギュオオオオオオオッ ギャオオオオオオオッ ギャッギャリーーンッ

 ギャリオオオオーーン ギャギャギャギャウーーーーーンッ


 (ギターウルフがかき鳴らすフライングブイのような怒涛の攻め)



 「ううっく、くそお……くそお……」


 あーあ泣いちゃった。

 ちょっと可哀そうだけど、でもこれで第三ターゲットクリアだよね。

 私はスマホを取り出し、クエスト欄で確認をする。



 「………………え?」


 驚いて何度も見返した。

 だけどアーシェラちゃんの名前の後ろに、クリアマークがついていない!


 まさかっ!?

 はじめてに泣いてるこんな状態なのに、まだオチていないの!?


 「アーシェラちゃん、さっきは優しすぎたようね。もう一度やるよ!」


 「……え? ち、ちょと待って! ボク、はじめてなんだよ! もうこれ以上は……」


 「その金剛不滅の騎士精神、砕いてやる! 覚悟なさい!!」


 ドカダダン ダラララララララーーッ

 ドダン ダラランドラドラダラララララララン ドラドラダダララララッ

 バラララララララララララ ジャジャジャーーンッ

 ダンッダンッダンッダダーーンッ

 ドカドドンッ ジャン ジャン ジャン ジャジャーーンッ


 (嵐を呼ぶ男のドラムロールのような魂の攻め)



 「アヒィ……もふ殺へぇ……もふらめ……はひゃはぁ……」


 アーシェラちゃんは息も絶え絶えにベッドで白目をむいている。

 まるで陸にうち上げられた魚だね。

 あーあ、ホントに人には見せられないアヘ顔。

 ここまで念入りにやれば、今度こそクリアしたよね。

 スマホで確認して………………



 なっ、なにいいッ!!!?

 またしても、クリアしてないですってえええええッ!!!?

 そんなバカなッ!? あり得ない!!!


 「くううっ可愛い筋肉して生意気なッ! アーシェラちゃん、貴女は、とうとう私を本気にさせてしまった!!」


 「え? な、なんれ? ボフばいっはい?」


 「このサクヤ容赦せん! エロテクレベル10テンだあああああああッ!!!」


 「うわああああああッ」


 ついにここまでエロテクレベルを引き上げた!

 もはやセ〇クスモンスター総進撃!!

 蹂躙したあとはペンペン草一本生えない恐怖の行進!!!


 ドッギャーーンッ バラゴゴドガバキャーーンッ

 ジャラララーーンッ ジャガジャジャーーンッ

 キュララララララ ジャガウアーーンッ ピロピロキュキュイーーンッ

 キュイキュイキュイドラドカカーーンッ

 ビャンビャンビャンッ シュピイィィィィィン

 ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャリリィーーーンッ


 (本場メタルのような壮大で重厚な、リズムと爆音の暴力な如きの攻め)



 「ハァハァ私は何てひどい事を……【エロテク】という怪物はいくつ罪を重ねるのだろう」


 アーシェラちゃんの状態は……うん、同じ女として語るのはやめよう。

 でも君の無残なアヘ顔を越えてでも、私は行かなければならない。

 君のクリアをもって……



 な、なにいぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!?

 またしても、クリアしてないだとぉぉぉぉッ!!!!


 なんという強靭な精神こころ

 なんという汚せない魂!


 そんなッ! この子の騎士の黄金の精神がここまで本物だったなんて!!

 いくら元の世界に帰るためとはいえ……!

 こんな気高い子の魂を! 高貴なる不滅の騎士精神を!

 ドス黒いエロテクで捻じ曲げんとした自分が悲しいよ!


 「ゴメンね、アーシェラちゃん。私は……」


 ムラッ


 「も、もう一回だけやってみようかな? 今度は愛あるエッチで」



 がんばったけど、結局その日はアーシェラちゃんにクリアマークをつけることは出来ませんでした。

 この回、もし規約に引っかかったら削除します。

 まぁ『ドッギャーーン』だから大丈夫と思うけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 「落とす」の条件はイかせたり気持ちよくさせることではなく、 主人公に惚れさせるということなのかな? でもそれだとHしなくてもいい気がするけどね ロミアの心境はよく判らなかったけど、ノエ…
[良い点] 大変エッチで素晴らしかったです! サクヤちゃん位ぶっ飛んだ百合小説の主人公って中々居ないので新鮮で面白い! これからも思う存分(欲望のままに)暴れて欲しいです。 [気になる点] 完全版はノ…
[一言] >蜘蛛魔獣が脅威となった 残ったままか。ま後回しだな、サクヤ的には。 この擬音は、笑った。 >クリアマークをつけることは出来ませんでした。 元のゲームでもクリア困難だったはず。ラムスはど…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ