表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/780

187 なんで急に‥‥

前半は信くん視点です!

 え、急になんで、そんな‥‥。

 というか、奈留なるさん、なんで知ってるの!?

 いや、私の行動とか仕草とかが女の子っぽかったのかな?


 でもおかしい。

 普通は中身の性別が違うなんて、思わないんじゃないかな。

 何か似たようなケースを知っていて、それと私が似てるってことじゃ‥‥‥‥ん? 似てる?

 さっきまでそんな話をしてなかったっけ?

 えっと‥‥つまりは‥‥。


 つまりは奈留なるさんは元男の人ってこと?

 ‥‥いやいや、まさかそんなことあるわけ‥‥。

 でももしかしたら、あるのかも‥‥。


 でも、仮に奈留なるさんの前世が男の人だったとして、あの女子力は元女の私からしたら、あり得るのかってなるほどだよね。


 正直、今、温泉で奈留なるさんの隣にいることも少しドキドキしているくらいだ。

 ちゃんと隠せているといいけど‥‥。

 元女の私ですら、こんなになるんだから、普通の男の子なら、見た瞬間に悩殺されるかもしれない。


 そんな、奈留なるさんが男‥‥いや、なんか想像できないな‥‥。

 いや、確かに前世が夕闇ゆうやみくんのような感じの男の子だったら、女性でもいけるだろうって感じで想像できるけど‥‥というか、見てみたい!

 絶対に大人の女性って感じだろうなぁ~。


 まぁ、夕闇ゆうやみくんと奈留なるさんは似てるようで少し違うんだよね。

 奈留なるさんは明るいし‥‥って今は別人の二人を比べても仕方がないよね。


 でも、中身が違うってまだ決まった訳じゃないし、もし仮に、奈留なるさんの前世が男性だったとしても。私は今の奈留なるさんが友人としてとても好きだから、前世なんて気にしないしね。


 ていうか、その前に自分のことどうしよっか!?

 奈留なるさんには先ほど嘘はつきたくないって言ったばっかりだし、ちゃんと話したい。

 でも、まだ全てを話すのが怖い‥‥。

 奈留なるさんに嫌われるんじゃないかって、そんなことを考えてしまう。


 いや、でも‥‥言えることは言ってしまいたい。

 きっと、奈留なるさんなら‥‥‥‥‥‥。




 ◇◆◇◆◇◆




 しんくん、固まっちゃった‥‥。

 やっぱり間違えてる!?


 見当違いなことを言って、怒っている‥‥とか?

 どうしよー!

 なんで私我慢できなかったんだろう。


「凄いですね、奈留なるさんは」


 え? 発想がぶっ飛び過ぎて、逆に凄いっていう、凄いかな?

 いやいや、しんくんがそんなこと言うとはあまり思えないし。


「えっと‥‥つまりは?」


「うん、合ってるよ。 僕の前世は女性だったんだ」


 え!? 本当に?

 いや、自分で言ったことだけど、全然信じられない。

 そういえば、前世のことを知ったとき、しんくんは祈実さんの近くにいた人なんじゃないかと思っていたが、女性ならなんだか、納得だね。

 そりゃいなかったわけじゃないけど、女性の友達と話すことの方が多かっただろうし。


 でも、当たってはいたけど‥‥これからの関係はどうしよう?



 ‥‥うん、特に気にしないってことでいいかな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ