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平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
 

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きっちり理解する。

 レグルス王太子殿下の心の声。


《……彼女の気持ちがわたしにあるのかが分からず、不安なんだ……!》


 これできっちり理解する。


(なるほど! 両想いか分からず、不安なのね……!)


 でもそこが分からないから告白するとも思える。


(相手も自分のことを好きだと分かった上で告白できる確率は……どれぐらいなのかしら?)


 少なくとも私は、前世においてバレンタインで告白をした経験がある。その時、相手の気持ちは分からない状態で告白していた。その結果はどうだったのかというと……。


(子どもだったのよね。だからチョコレートをあげて私は満足。相手の男子もお返しを渡し、役目を果たしたという感じで……。交際も何もなく終わってしまった気がする。いわゆる初恋、そして実らないだった)


 とまあ前世を思い出しても、レグルス王太子殿下を励ますことができそうなアドバイスは浮かばない。ただ相手の気持ちが自分にあるかどうか分からず、不安なら……。


「殿下」


 レグルス王太子殿下の体が、珍しくビクッと震える。


「な、なんでしょうか……」

「もしも相手の気持ちが分からないことが不安であれば、友人にさりげなく探ってもらうという方法があります」

「友人に探ってもらう、のですか?」


 私はこくりと頷く。


「例えばその令嬢と殿下の共通の友人がいれば、その人にさりげなく聞いてもらうのです。仮に相手のお名前がリリーさんでしたら『リリー嬢はレグルス王太子殿下のこと、どう思っているのですか?』と」


《なんだ、その方法は!? それではスコットの方が先に彼女の気持ちを分かってしまうではないか! しかもそこで『殿下に興味はありません』という答えだったら……。スコットは絶対に私をからかう……》


(なるほど、なるほど。スコット筆頭補佐官が、レグルス王太子殿下が失恋していたと知り、からかうかどうかは分からないわ。でも確かにこの方法では本人より先に、スコット筆頭補佐官が令嬢の気持ちを知ってしまうわけで……)


「コルネ嬢、その方法ですが」

「この方法ですと、殿下より先に、ご友人が令嬢の気持ちを知ることになります。それはちょっと……となりますと、ご自身で遠回しのアプローチをするしかないですね」

「遠回しのアプローチ、ですか?」


「はい」と頷いた私はこんな提案をする。


「たとえばその令嬢に『好みの令息はどんな方ですか?』と尋ねるのです」

「……好みの令息はどんな方ですか?」


(うん? レグルス王太子殿下、私で練習をしています? でもどんな答えが返ってくるか知りたいのかもしれないわ)


 そこで一考して私は答える。


「私はですね……好きになった相手が好みのタイプ派です」

「……どういうことでしょうか?」

「ハンサムな人がいい、頭のいい人がいい……口ではいくらでも言えるのですが、好きになったら関係なくなると申しますか……。理想のタイプはこの令息!と言っていたのに、実際の結婚相手は真逆では!?という結果になるタイプです」


《なんだそれは……。好みの令息のタイプの答えになっていないではないか。まったく参考にならない》


 ここで「しまった!」と思うが、後の祭り。


(アドバイスしている矢先で、無意味な回答をしてしまったわ……。やはり慣れない恋愛相談なんて、乗るべきではなかったわね……)


 とはいえ、乗り掛かった舟なのだ。


「殿下、参考にならない答えで申し訳ないです……」

「いえ、裏を返せば、どんな相手でも好きになれる……ということなのでしょう」


(殿下、心の声とは裏腹にいい人だわ……!)

《前向きに考えた方がいいだろう》

(なんてポジティブシンキング! その思考ができるなら、もう告白してしまえばいいのに!)


「……殿下。結局、小手先勝負では意味がない気がしてきました」

「それはつまり……」

「相手の気持ちが分からないのは、不安かもしれません。でも知るためにはご自身が動くしかないと思います。聞く限り、既に外堀は埋められていますよね。ご自身で背水の陣を敷いたようなもの。前進するしかないと思います」


 私の言葉に、レグルス王太子殿下の表情が引き締まったように思える。


「……それはコルネ嬢の言う通りです。この期に及んで不安だのどうのと言うのは見苦しい。ここは勇気を持って動くべきだと思います」


《そうだ。くよくよ迷う必要はなかったのだ。もうここまで来ているのだから》


(心の声も前向きになっているわ!)


 何より、レグルス王太子殿下が考える通りだと思うので「はい、それがいいと思います!」と応じる。


「コルネ嬢」


 ずっと正面を見つめていたレグルス王太子殿下が、不意にこちらへ顔を向けた。ちょうど月が上りきり、美貌の顔を照らす。銀の光をまとった彼は、人智を超えた美しさだ。


「は、はいっ!」


「相談に乗ってくださり、ありがとうございます」と言われると思っていた。


「君のことが好きです」

「え、あ、はいっ! ……はい……?」

お読みいただきありがとうございます!

今回の最後の展開、作者的にはツボ

特に「……はい……?」が(笑)

と笑っていますが、9月決算だと8月が忙しい……

なんとか夜にもう一話更新します!

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― 新着の感想 ―
こんだけ心の声をダダ漏れに聞いといて微塵も色恋の好きと言う気持ちに気付かないと言うか、気付かないようにしてると言うかwww生暖かい目で『殿下頑張れ』ってしか言えないwww
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