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令和元年8月1日(木)「カレンとヒーナ」キャシー(おまけ)

『お前たちは、そういう関係なのか?』


 カレンとヒーナが同じベッドで寝ると聞いて、確認した。

 ヒーナは顔を真っ赤にしている。


『一緒のベッドで寝るだけよ』とカレンは表情をまったく変えずに答えた。


『それなら、ワタシもそのベッドで寝たい』


 ワタシは希望を伝える。

 カレンのベッドは見たこともないような豪華なものだ。

 きっと寝心地がいいに違いない。


『ダメ』とカレンはハッキリ断った。


 理由を尋ねると、三人では狭いと言われた。

 確かにそうだ。

 ワタシはゲストルームに案内された。

 道場のあるサキコの家にはベッドがなく、仕方なく布団を使っている。

 サイズが足りずに、二組の布団を敷いて、その上で寝ている。

 夏なので、上にかける布団は小さくても問題ない。

 日本のベッドはどれも小さいから布団の方が合理的だとサキコは話していたが、この部屋のベッドはカレンの部屋のものほど豪華ではないがサイズは申し分なかった。


『サキコの家よりここに住みたい』と告げると、『泊めるのは今日だけよ。あなたは道場にホームステイしているのだから』とカレンは言った。


 残念だが、サキコからも今日だけと言われている。

 サキコの家に泊まるという契約なのだから、本来ならワタシの両親と話し合う案件だ。


 まだ午後9時なのに眠ると言い出したカレンたちに不満を言っていると、カレンの母親が帰って来た。

 自己紹介したヨーコはカレンのように強そうではないが、サキコに似た印象を受けた。

 大人の責任感を持ち、ハッキリとものを言う。

 英語もうまく、とても頭の良さそうな話し方をする。


『この家が気に入った。両親とサキコを説得するから、また泊まりに来てもいいか?』


『この家を管理しているのは可恋だから、彼女が良いと言えばわたしも許可するわ』


 ヨーコの言葉を聞いて、迷惑そうな顔のカレンに食い下がる。


『あなたの両親と師範代の許可をもらったら、ホームステイが終わる前にもう一度泊まる機会を作ってあげるわ』


 眠そうなカレンがそう言ってくれたので、ワタシは喜んだ。


『家族が来て、新しい家に引っ越したらみんなを招待するように両親に頼むよ』とワタシは約束した。


 ヨーコからワタシの家族のことを聞かれたので、誇らしく紹介した。


『キャシーは家族を思い出して寂しく感じたりしない?』


 ヒーナが心配そうに尋ねる。


『カレンやヒーナがいるから寂しくなんかならないよ』と力強くワタシは答えた。

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