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初めてのレビューありがとうございます!

ありがたや~、ありがたや~!

「いくよ~~~!」


「おう、いつでもいいぜ!」


タタタタタタッ!


スカッ!


「どうした、どうした!」


「にゃ~~~!」


タタタタタ、タンッ!


カンッ!


「だいぶ速くなってるけどまだまだ俺には勝てないな!」


「むぅ~!」



呪いのナイフを解呪した俺達は早速とばかりに効果を確かめるために模擬戦を始めた。

ナイフを使うのは妹ちゃんで相手はクルス君だ。

ナイフは特性上、冒険者組(予定含む)の中で一番小さい妹ちゃんに持たせる事になった。

俺も小さいけど魔法で色々強化出来るので問題ない。


離れた位置から見ているが妹ちゃんの身体能力は目に見えて向上している。もしかすると魔法で強化するよりも上昇率は上かもしれない。

対するクルス君は木剣の二刀流で相手をしている。普段おじいさんと練習しているだけあり、レベルの差、経験の差で妹ちゃんの攻撃をかわし、さばいていた。


クルス君相手にこれだけ戦えるならナイフの性能は十分だろう。

これだけの性能なら普段は妹ちゃんに使わせるが新しく冒険者になる子達のレベル上げの時に装備させるのもありかもしれないな。



「あたらなかった…。」


「まだまだおチビにはまけねぇよ」


模擬戦が一段落ついて妹ちゃんはトボトボと、クルス君は元気にこちら戻ってきた。


「二人ともお疲れ様。」


俺は妹ちゃんの頭を撫でながら話しかけた。


「いや~、予想以上にこのナイフすげぇな。これならシュウがいつまでも呪いを解こうとしてたのに納得だな!」


クルス君は元呪いのナイフを指差す。


「だね。俺も予想以上の成果で驚いてるよ。」


「でも、くるすくんにあたらなかった…。」


ナイフの性能の話をしていると妹ちゃんがまた落ち込んでしまった。

ナイフの力で身体能力が上がったのに当てられなかったのが悔しいのだろう。


「気にしなくても平気よ。クルスは戦闘しか出来ないんだもの。これで負けてたら役立たずよ!」


イリヤちゃんが妹ちゃんの頭を撫でつつクルス君をけなしている。


「なんだと!?」


「なによ!?」


二人はそのまま言い合いを始めてしまった。




「そういえばシュウ、あの剣はどうするんだ?」


二人の言い合いを眺めていると冒険者組の子が話しかけてきた。


「あの剣?」


「ほらいつも使ってる折れた剣だよ。」


あぁ、呪われたナイフと一緒に買った切れ味増加の付いてる折れた剣の事か。


「ほら、この間鉱石採ってきただろ?だから、修理出来ないかなって…。」


「ん~、出来なくはないと思うけどあれぐらいの剣ならもう作れるよ?」


手に入れた頃は良く切れるため解体やトドメの為に良く使っていた。しかし、鍛冶の腕も上がり付与の腕も上がったので切れ味の良い剣を作ることが出来るようになっていた。

ちなみに今皆が使っている剣も折れた剣に負けず劣らずの切れ味だと思っている。


「あ~、まぁ確かにお前が打つ剣は良いもんなんだけど、昔から使ってるからあの剣馴染んでんだよな。」


「うん、そうだね。」


確かにあの剣は皆がお世話になっているし長年使ってるから、皆馴染んでるし愛着もわいている。


「よし、じゃあちょっと鍛冶仕事を集中してやってみようかなぁ~」


「やってくれるか?なら頼むな!」


「うん。」


ということで、俺は折れた剣の修理の為に鍛冶を鍛える事になった。

【HJネット小説大賞2018】

受賞しました。

ホビージャパン様より来年単行本発売予定です。

応援宜しくお願いします。

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