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このたび【孤児院テイマー】が
【HJネット小説大賞2018】
を受賞いたしました。
これもひとえに応援してくれた皆様のおかげです。
ありがとうございます。
受賞に伴い本作は書籍化いたします。
詳しい事は決まり次第お伝えしていきます。
ゴブリン討伐を伝えに入口へ向かった俺とクイーンは無事にイリヤちゃん達と合流出来た。
そこには十匹以上のゴブリンの死体が山になっていた。
やはり外にもたくさんのゴブリンがいたようだ。
ゴブリンをアイテムボックスにしまった俺は、イリヤちゃん達に内部の事を伝え、皆と合流するために洞窟に入っていった。
洞窟内に空気が流れているのを確認出来たので入口は空気穴を開けて地魔法で塞いでおいた。
広場に到着するとイリヤちゃんと冒険者組の女の子はゴブリンの赤ちゃんの元へ走っていきました。
「あら、寝てるのね?」
「う~ん、こうして見ると思ったより可愛いわね」
ゴブリンと言えどやっぱり赤ちゃんは人を惹き付けるのだろう。
「ウォン」「ウォンウォン」「クウ~ン」
子狼達も新しい弟?妹?が出来たので尻尾をフリフリ赤ちゃんに近づいていました。
どうやらゴブリンの赤ちゃんは問題なさそうなので、本来の目的を果たそうと思う。
「それじゃあ皆、これを持って!」
俺はクルス君と冒険者組の男の子達にツルハシを渡し鑑定しながら壁沿いを歩いた。
少し歩くと鉄鉱石が多く見える所を見つけた。
「みんな、この辺りならたくさん採れそうだよ!」
「任せろ!」
「力仕事は俺達の役目だな」
男の子達は気合い十分に採掘を始めた。
採掘をするときは崩落を気にしなければならないが、おじいさんに確認したところ、この辺りは地盤が固いので大丈夫だろうと言われた。
その分採掘が大変らしいのだが…。
カーン、カーン、カーン、カーン
皆がツルハシで壁を削る音が鳴り響いている。
というか、洞窟内なので音が反響して凄い音がする。
あまりにうるさいので赤ちゃんが起きちゃうかと思い見に行ったが、お構い無しにぐっすり眠っていた。
耳が悪いのか、大物なのか判断に困るがこの集団の最後の生き残りだ、きっと大物に違いない。
鉱石の採掘は男の子達に任せて俺は周囲に散らばってるゴブリンを回収し始めた。
さすがにいつまでもそのままにはしておけないからね。途中から冒険者組の女の子も手伝ってくれた。
多少時間がかかったが無事にゴブリンは回収出来た。この後の解体作業を考えると少し憂鬱だけど…。
まわりを見ると男の子達は採掘してるし、妹ちゃんとサクヤちゃん、おじいさんは赤ちゃんのそばにいる。
となると俺と冒険者の女の子、それに従魔達は手が空いている。それなら外でゴブリンの解体してこようかな。
日も暮れて暗くなったのでまた洞窟内の広場に戻ってきた。
素材としては魔核位しかないゴブリンの解体は無事に終わらせることが出来た。キングやメイジ、ソルジャー、アーチャーなどは今後何かに使うかもしれないので取っておく。
途中クイーン達が森で狩りをして新しい獲物を持ってきたのでそれも解体してたら遅くなってしまったのだ。
広場には鉱石が山積みされていた。
「凄いたくさん鉱石取れたんだね。」
「おう、シュウか。良い練習になって張り切っちゃったよ。」
「練習?」
どうやら壁が硬すぎて悩んでいたところ、魔力を剣に纏わせる事を思い出し、ツルハシで試してみたら上手くいったので、そのまま練習がてら続けていたらしい。
ただ、クルス君は魔力が少なくあまり出来なかったそうだ。
皆に協力してもらい鉱石をアイテムボックスにしまうと晩御飯の準備を始めた。
今回はモンスターに襲われる心配もないので温かいスープと肉串だ。
料理は基本冒険者の女の子が作るようだ。と言っても肉や野草を煮るだけのスープだけどね。
肉串はさっきクイーン達が狩った獲物だ。
ミュウと銀リスには薬草や木の実をあげよう。
さて、今日はゴブリン討伐に鉱石採掘、ゴブリンの解体と色々大変だったから早く寝よう!
「グギャ~!グギャ~!」
ぐっすり眠りたかったけどゴブリン赤ちゃんの夜泣きが大変であんまり寝られませんでした…。




