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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第2話 逃げ出そう

一応名前は決まっているのですがまだ出さずに書いてみました。

1話目も少し訂正してますが内容は同じです。

「ごめんなさい。逃げ出そうと言ったけど少し待機しましょうか……よく考えたらまだ何も食べてないし、今逃げ出すより早朝の方が見付かりにくそうだしね」

「お姉様にお任せいたします」


「だから敬語は要らないわ……普通の姉妹は敬語で話さないと思うの。怪しまれないようにもね」

「分かり……わがった」


「あの、無理しなくていいからね。そう敬語で話す姉妹も居るよね……多分」

「大丈夫ですだよ。お姉様」


不安しかない……言わない方が良かったかも。


「ま、まあ先に現状の把握をしましょう。今居るのは中央王国の王都でこの家は伯爵家であってる?」

「間違いないはずだと思います」


「で、私は伯爵と母との子供で、私を産んですぐに母は亡くなり、その後現母……継母?と再婚し妹が生まれる……そして私はこの家で不要な存在となっていると」

「私が聞いていた話と一致しております。ですが勘違いしないで下さい、お嬢様は不要なんでは有りません」


「ありがとう。でももう捨てるから良いのよ。ここからは質問なんだけど、魔法について知ってる?」

「魔法ですか?私達平民では使える者は少ないと言われてます。15歳で成人した時に教会に神に感謝するために行く方が多いのですがその時に神様から数人に頂ける事が有るとしか……」


「そうなのね。魔法に属性とかって有るの?」

「詳しくは知りませんが、火とか水とか空間魔法とかは持っているだけで良い生活が出来ると聞いております。ですからお嬢様は水属性が使えるのできっと大丈夫です!」


「ありがとう。少し落ち着いて、もう私はお嬢様ではなくなるのだしあなたとは姉妹になるのよ。

多分ねここから重要な話になりそうなの。魔法の……魔法の属性って一つしか使えないの?」

「普通は一つしか聞いたことが有りません……でも伝説の勇者様は色々な属性の魔法を使えたと言われてます」


「伝説の勇者?」

「お嬢……お姉様知らないのですか?」


「あ~なんか子供の時に聞いたかな?もう忘れたわ」

本当は少し驚いていた。何故かと言うと私が前世の妹にプレゼントしたのは恋愛系のゲームだったはず。

妹は嬉しそうに色々説明してくれたがもう本当に昔の話なので余り記憶にない。

しかしそんなゲームに勇者とか出る?


「あのね、レベルとかステータス見れたるする?」

「なんですかそれ?」


「ごめんね変なこと聞いたわ」

妹は意味が分からなさそうだった。


「そろそろ暗くなってきたし食べ物探してくるわ!」

「一人で行かれるのですか?」


「ごめんね。多分今は一人の方が見付からずに動けそうなの」

「ではお願いします。お姉様」


私は人の気配察知と地面の草の鑑定魔法を同時に使用した……

先程は言わなかったが複数属性を使えるみたいだ。


「ただいま。沢山採れたよ」

「お帰りなさい……その茸とか草の根とか……本気で食べるのですか?」


「大丈夫。一部毒が有るけど加熱したら消えるわ」

「大丈夫じゃないですよ!加熱って……どうするのですか?薪も有りませんよ」


「私達には魔法が有るじゃない」

「お姉様……お姉様は水属性じゃないですか。私は魔法なんて使えませんよ。教会に行かずに魔法使えるだけでも不思議なのに……木の枝でも集めてきますね」


「鍋さえあれば大丈夫よ。魔法で水を入れて……下から”火”で温めてっと」

「そんな簡単に魔法が使えるはず……え?私夢見ているのかな?火魔法?あれお嬢様は水魔法では……火と水を使える?もうこれだけでお金持ちになれますね」


「そう。ならよかったわ。お金持ちになりたい?」

「お金が嫌いな人が居ると思いますか?いや居ないですよ。多分、知らないですが」


「まあ困らない程度にあればいいのではないかしら?私と貴方で食べて行くのに苦労しなければとりあえずはいいと思うの。というかお金の事しか考えていない某伯爵を近くで見て来たからね」

「そうですね。ごめんなさい」


「謝らなくても良いのよ。悪い事せずに稼げるなら良い事じゃない。要は使い方よ。出来たし食べましょうか」

「はい」


「いただきます」

「何ですかそれ?」


「色々な人とか食材になった命に対する感謝かな?」

「なるほど。でも雑草ですよね?」


「雑草だって成長するのだし生きているのでは?」

「そうですね分かりました。では今度からは食べる前に言うようにしますね」


「では改めて」

「「いただきます」」

 

「お嬢……お姉様これ意外と美味しいのですが」

「口に合ってよかったわ」


「いつの間に料理を?……まさかこれも魔法とか言いませんよね?」

「切って鍋で温めただけよ。食材が美味しかったのでしょう。正直私は既製品の出汁しか使った事無いし……ここには無いんだから」


「既製品?」

「気にしないで」


「食べながらでいいので聞いて。今から仮眠して早朝にこの家を出るわ。持っていきたいものが有ったら準備しておいて」

「分かりました。……もうこれ以上食べられそうにありません。残ってしまいましたね朝食べますか?」


「私ももう食べられないわ。収納するから大丈夫よ……」

「鍋が消えた?あのお嬢様?空間魔法まで使えるのですか?!」


「私達が生きていくため神様みたいな管理人さんが魔法をくれたのよ」

「もしかして、お嬢様は伝説の勇者様?」


「お嬢様ではなく、お姉ちゃんね」


あれ?二話目で既に家から出てる予定だったのですが……

書きたいこと足したらなんか進みません。

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