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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第16話 責任

冒険者の級とかは前に書いた登場人物その他説明に書いてます


「えっと、何驚いてるんですか?」

「いや、魔獣食うの?」


「食べられないの?」

「いや食えるよ。食えるが……肉の中に含まれた魔力が多すぎて抜けるまでは食えない。加熱しても魔力は抜けないらしい。魔力が一定以上残ってる状態で食うと体内で魔力が暴れて最悪1週間は動けなくなる」


「どうやったら食べられるの?」

「薄く切って長時間干す位しか知らないな。だから肉屋も嫌がる」


「ありがとう。肉の中の魔力を抜いたら良いのね」

「いやそうだが、今は時間以外で抜く方法なんかないぞ。見付けたら学校で発表できるぞ」


「学校?……学校か。貴方は教師?」

「まあそんな感じ。でもそんなに食べたいのか?肉なんてそんな高い物じゃないし」


「お金ないのもそうだけど、命を奪ったんだからね。命ってお金で買えないじゃない?なら頂いたものは最大限無駄にしないようにね」

「面白い考えだ。俺は人間の敵だとしか考えてなかった」


「敵なら命は粗末にしていい?では何のため生まれたの?……ってごめんさい。これ私も答え出てないのに」

「いや確かにな。君成人したら学校に来ないか?君の視点は面白い」


「ごめんなさいもう成人してるの……サザンカ笑うの我慢しなくても良いのよ」

「それは失礼した。いや、でも勿体ないな。通いたくなったらギルドに相談してくれ。特待生枠が有る」


皆がこちらを見てる。視線が気になった……そうだ!

「何か忘れてると思ったら今から切るわ。あまり上手くはないから期待しないでね」


皮と肉と骨と……これ何?宝石?

「この宝石は?」

「これは……」

「こんなに大きい魔石は始めて見た」


「魔石……これが?これって価値有るの?」

「正直同じ重さの金より価値はある」


「ではこれって……」

「ここでは買い取れないほど高価だ。王に献上したら貴族になれるぞ」


「貴族?無理です。お金が良いな!」

「とりあえずギルドで厳重に預かっておく。君たちが襲われるのを防ぐ為に。証明書も出す。ここのギルドマスターの俺のサイン付きだ」


「サイン付き?」

「君達に何かしたらここのギルドが敵に回るって事だよ」


「そんなに危険?」

「まあこの魔獣倒した君に敵対する奴はここにはいないだろ。話しながらあの肉を簡単に切り裂くって……俺でも恐怖を感じたよ。多分君なら2級冒険者になれるぞ」


「こんなか弱い女の子が?」

「見た目はな。それで思い出した。君は現在9級らしいな?今日から8級だ。年数は関係ない。魔獣を倒せるんだ5級でもいい位だが……正直矛盾するが子供に戦って欲しいとは思っていない。大人が不甲斐なくて済まない。本来この大きさの魔獣を倒すには正規兵で数小隊必要だ。目の前で肉を切るまで嘘だと思ってた。君の剣を見て思った。これは俺達では振る事も出しそうにない重さだとな」


「つまり私がゴリラだと?」

「ゴリラ?」


「ごめんなさい忘れて」

「分かった」


「そうだ疲れただろ?風呂は好きか?」

「風呂有るの?」


「この辺りは掘れば湯が出る事が多い」

「温泉?」


「よく知ってるな。この国では銭湯って呼んでる。ここら辺はせんとう国家が平和に統一した場所だからな」

「せんとう国家?」


「戦わず話し合いで解決。お互い全て脱いで同じ風呂に入れば友達って考えだ。ただ異性とはうまく行かなかったがな。混浴不可だしな」

「私と似てるね。戦いって何も生まない……いや憎しみは生むかな?」


「戦争なんかしたくないが、出世するのは戦争なんだよな」

「とりあえず馬車で運んでくれるか?ツバキが可哀そうだ」

「分かった行くぞ。馬車も洗っていいよな?」


「いいぞ」

「肉も持っていくね」


 移動中に魔法を考えた……肉の中から魔力を抜く魔法……出来た。

実験したい……


 銭湯に着いた、結構広い。私とサザンカと冒険者の女性の3人で女湯に入った

冒険者のお姉さんが言った

「ツバキちゃん頭洗ってあげるね」

「ありがとう。普段お姉さんしてるからこういうのも良い」


「また今度一緒に来ようよ。でもごめんね。最初はあの熊の魔獣倒したって聞いてたからどんなに怖い人かと思ってた」

「こんなのですが、怖い?」


「全然。可愛い」

「ありがとう。お姉さんも可愛……じゃないな綺麗ですね」


「そうかな?」

「そうですよ。この温泉でもっときれいになりましょう」


「それいいわね。まあこんな仕事してるから普段数日風呂入らなかったり……服も汚れたりしてそれに慣れてしまってるから気を付けないと」

「と言う事はお肌も何もしてないの?今何歳?」


「20と少しよ……肌綺麗ね」

「若いから。洗ってくれてありがとう。風呂の中で顔を少し触らせて」


「良いけど何で?」

「ひみつ」


「風呂に入ったけど……」

「うん。ちょっと触るね」


肌の各細胞さん……元気になって……


「どうかな?」

「何これ、顔の肌が若返ってる……」


「折角綺麗なのだしこれからも気を付けて。顔は綺麗にね。洗い過ぎも良くないけど」

「これ何?どうやったの?」


「これは私だけが使える魔法!」

「ずるい……教えてよ。こんなの知ったら……ねえ、本当に姉妹にならない?養うわよ!!」


少し魅力的な話?!

せんとう国家……黒歴史

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