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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第12話 平和な日々

次の話辺りで国を出る予定です

一部表現訂正しました

「不思議なのだが何で冒険者になろうと思っているんだ?」

「そう言えばお姉様は家を出る位から冒険者になりたいって言ってたね」

「あれ?サザンカには話してなかったっけ?」


「いいえ聞いてないわ」

「その話し方いい感じよ。後はお姉ちゃんと……冗談よ。一か所で定住するのではなく世界中を見て回りたいからよ。だって何処が自分に合うかなんてわからないじゃない?どこかの店とかで働いていたら移動が難しくなるからね」

「そう言う事か。ツバキらしいな。でも移動する商売って手も有るぞ」


「そうね。でも小さな子供で仕入れの伝手も無いのよ。商売は現実的だと思わないの」

「そうだな。人を雇うのにも金は要るし子供に雇われるのに抵抗有るのも居るだろうしな」


「何かと冒険者は都合良さそうなのよ。身分証明書も発行してくれるし。お爺様にこの町の子供だって書類も頂いたし。後は年齢さえ一定まで行き自分達で生活できるようになればいいだけよ」

「それって普通に子供って感じがしないけどな。でも儂も若かったら一緒に行きたいくらいだよ」

「お姉様は見た目で騙す罠みたいな人ですからね」


「そろそろナイフも扱えるようになってきましたし簡単な調理も覚えたし後は身長が少し欲しいわね」

「なんか物騒な花嫁修業みたいだな。ツバキには肉が足りないんだ。肉が」


「正直筋肉以外は欲しくないのよね。格闘する時邪魔だし。脂肪の塊なんて不要よ」

「ごめんなさいお姉様。私は胸に脂肪が付きやすくて……」


「肩こるし、動くと痛いし胸なんて無い方が良いのよ」

「そう言う物なのか?儂も一応男だからな。何と言えばいいか分からん」


「そうね。女には女の男には男の苦労って有るでしょうね」

「それで思い出した。剣の修業は不要なのか?」


「多分ねまだ腕も伸びるし重心も変わると思うの。だから今は魔法で体を強化する練習してる」

「は?また違う魔法か?もしかして自分で作ってるとか言わないよな?」


「え?有ったら良いなを自分流に魔法にしてますが?」

「常識が無いのが強みって有るんだな……普通は一人一つ使える人も少ないというのに。エラーさんなら理解できないだろうな」


「あの人になら魔法は秘密にしてるわ」

「そうだろうね。儂も色々聞く度常識が変わって行くよ。まだ驚くことが有るって幸せな事だね」

「お姉様にって変に非常識な所が有りますね」


「この世界での記憶って本当に小さい時から離れに軟禁されて勉強なんて出来なかったからね」

「ごめんなさいお姉様。嫌な記憶を……あれ?でも文字読めますよね?敬語も……」


「前世と似てるから何となくわかるのよ」

「不思議ですね」

「不思議だな」


「そうね。何か今日は体を動かしたいわ。森で一緒に狩りを出来ませんか?先生」

「男爵に許可を頂ければ」

「私が聞いてきますお姉様はここで待ってて」


 今日は森の中に入って狩りをすることとなった。

「この辺りが良さそうね。近くに他の人の気配も無いわ」

「そこまで分かるのか?」


「何となくだけどね」

「魔法って便利……いや違うこんなのツバキしか無理だ」

「お姉様、魔法ばかりでは訓練にならないのでは?」


「正確に言うと先生に見て欲しいの。……鹿を見付けたわ。あの鹿を処理しますので見ていてもらえますか?」

「わかった」


「行ってきます」

まず魔法で正面に瞬間移動して

(「ごめんね。貴方の命頂きます」)

魔法で体を強化してナイフで苦しまないように……。


「先生どうでしたか?」

「何故正面に?危険ではないか?」


「人相手なら後ろから行くけどね、鹿を苦しめたくないから……」

「しかし恐ろしいな魔法は……」


「本当はね火を吸わせて肺を焼いたり冷却して動けなくしたりも出来るのよ。でも苦しめるし毛皮の価値も落ちるよね?」

「急に金の話なのか?」


「当然じゃない。命を貰うのだもの……少しも無駄にはしたくないわ」

「そうか。それがツバキ流の考えか。多分苦しむぞ。もう少し食材だと割り切れた方が楽かもしれないな」


「分かりました。この辺りの食べられる草を使って鹿肉を食べましょう」

「しかしツバキなら暗殺されても気付かないだろうな」


「まあそんな無駄な事をする気はないわ。食べられないですし」

「そこが基準なのか?」


「線引きはしておかないと傲慢になりかねないわ」

「そうだな。でもそう言う考えは好きだな」


「あら?もっと若かったら結婚も考えたのに残念ね」

「その好きでは……まあそうだな儂も若かったら惚れてたかもな」


「強い女でも大丈夫なの?喧嘩したら負けないわよ」

「喧嘩するために恋する訳ではないからな」


「本当に惜しかったかもね」

「そうか。それよりどうやって話しながら草を収穫してるんだ?それであの鹿は消えたのだがどこに?」


「魔法よ」

「その言葉万能すぎるだろ」


「使わないと増えないのよ」

「何がだ?」


「魔力?魔法を使うための力」

「魔力か……増えるのか?」


「転移できる距離が日々増えてる」

「まあ使うなとは言わない。必要な時に使えない武器なんて意味がないからな。でも他の人には見付かるなよ?」


「そうなのそれが悩みなの。距離が増えると先に人が居るか確認してからしか行けないのよ」

「それ意味あるのか?」


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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