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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第10話 向かう場所

本日2話目です。

ブックマークが気が付けば5件も。ありがとうございます



病気で寝ている間に色々な話を考えたのですが、それを文章にするスキルどこかに有りませんか?


面接の翌日から授業が始まった。

「もうご存知だと思いますが私はユートです。よろしくお願いします」

「改めまして私はツバキです。宜しくお願いいたします。それと先生,、私には敬語不要です」


「ですが私は雇われている立場ですし」

「先生なのですから気軽に話して頂く方が私の気分が楽になります」


「そうかじゃあお互いに敬語なしにするか?」

「いいかもしれませんね。ユート先生」


「先日の件なのだがどうしても腑に落ちない事が有るのだが、なぜエラーさんを選ばなかったのかな?」

「そのことですか……そうですね例えば私に特殊な能力が有ったとします。その場合あの方なら否定するか国の研究の為と実験動物にされる雰囲気が有りましたので」


「流石にそこまでは……考え過ぎでは?」

「そう思えますか?自分の考えが正しい。きっと今まで真剣に学んでこられたのでしょう。それは素晴らしい事ですが私にはそこが不利益になりそうなのです」


「と言う事は何か有ると?気になりますね」

「一応確認しますが、私の情報を売ったり不都合な事を他人に話さないようにはしてもらえますか?」


「それは当然です。生徒を危険な目に合わすわけにはいかない」

「まあそれだけで安心とは言えないので、簡単な契約を魔法で行っても良いですか?」


「早速知らない言葉ですか。魔法とはいったい?」

「契約魔法と言って、簡単には約束を破る事が出来なくなる魔法です。受けて頂いて良いですか?」


「誰がそれを使われるのですか?楽しみです。当然契約します」

「では、私の魔法に関する情報は私が許可するまで他言無用とする。はい終わりました」


「君はユニーク魔法というを使える?というかまだ10歳だ……何で?それが秘密なのか?」

「さあどうでしょうか。まずは”火”、”水”、”地面に穴”まあこんな感じです」


「待ってください。もしかして貴女は勇者様?!なぜだろう急に帰りたくなってきました」

「出来たらそんな事言わずに助けて」


「儂に何が出来ると言うのか……。でもそうだな儂の家も実は勇者様の家系の一つと言われているのだ」

「今までの感じなら、もしかして名前は優しい人でゆうととか?」


「……何故知っている?これは困ったツバキさんの方が知識が多そうだ」

「それは無いわ。私達にはこの世界の知識が少ないの。一般人として生きて行くための知識が欲しいのよ。それと私と一緒に妹のサザンカも授業を受けたいのだけど構いませんか?」


「それは別にかまわない。でも……何で妹も?」

「これから先他国に行って一緒に生活したいと考えてるの」


「子供二人でか?理由を聞いても良いかな」

「死後の世界で会えるなら、母ともう一人の別の人にこの世界の色々な事を伝えたいの。」


「その為には長生きして色々な事を知りたいと言う訳かな?」

「そうです。だから先生位まで生きられているのは羨ましいわ。冒険者をする予定ですから危険も多そうですし」


「そうですか。まあ儂も若い頃戦争で戦ったことが有ります。少ない経験ですがいずれ話しましょう。しかし今日は何故妹さんを連れてこなかったのですか?」

「まあ聞かせたくない会話もあるかな……とですね」


「儂からしたらどう考えても貴女への教師の任は少々荷が重そうなんだが」

「難しい答えを求めてる訳ではなく普通の人が実際に生活するのに必要な知識が欲しいの」


「儂で役立つなら。では明日から共に頑張ろうか」

「よろしくお願いいたします。先生」


「君に対しては先に生まれたから先生では有るが教えられる自信がないよ。正直ね」

「先生の言葉風に言うとそれもまた経験です。ね?」


「……儂の負けだ。もう貴方のせいで早くに死ねなくなりました。貴女が成長したらどんな人間になるのか。私の人生最後の教え子で集大成として出来るだけ長い間見ていたい気もするが、怖い気もする」

「こんな若い子供捕まえて怖いなんて酷いわ」


「すまない。言い過ぎたかな?君と話していると大人と話してる気分になるんだ。でも女性は若く見られたいのだったかな?」

「意地悪ですね。でも若い時は大人にみられたいものですよ。年齢を重ねて行くと若さが……複雑な気分になるのよ」


「何が複雑なんだ?」

「成長していってる風には見られたいが年寄りとは思われたくない。体は無理がきかない。色々な場所が痛くなってくるし肌が……太陽が怖い……」


「ちょっと待て。それは子供の発言としてどうなんだ?君と話していると君の中に異世界の人間の知識が有るみたいじゃないか?」

「え?」


「どうしたんのかな?」

「異世界……転生って分かりますか?」


「おいおい。何で我が家に伝わる言葉に近いものを知っている?勇者様は異世界から転移されてこの世界にと言う事が我が家には伝わって……。もしかして転生してこられたのですか?」

「はい。異世界の記憶が有りますが私自身の体はこの世界で生まれその記憶も有ります」


「先程の言葉は訂正が必要なようです。複数属性の魔法、異世界からの記憶。貴女は勇者様である可能性が非常に高い。勇者様はこの辺りの国の基礎を創られた方。その身分は各国の王に匹敵すると言えるでしょう」

「いや、そう言うの不要です。先生敬語で話されるのは悲しいです」


「いやしかしですね。勇者様ですよ。伝説なのですよ」

「私は現実にここに居る少女……いや美少女ですよ」


自分で自分を美少女と呼んで自分でダメージを受けた……



少々主人公の性格、話し方が変わってる感じがしますが、一応私の中ではまだ二つの記憶が混ざって落ち着いていない設定です。一応暗い雰囲気が嫌なので明るくしようとして失敗した感が有ります

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