獣人と仲良くなりたい!
早速、制服のデザインに取りかかろうとしたら、今日は朝からママンに拉致られた。
どこに連れていかれるのかと思ったら、まさかの宿屋組合の本部だった。
王都の商業地区の中でも、貫禄のある大きな建物。
昔に流行った建築らしくて、周りの建物と比べると、だいぶ雰囲気が違う。
王宮と似た感じもするから、同じくらい年代物だったりするのかな?
「今日はやどやくみあいの人と会うの?」
「いいえ。今日はここで、雇用面接を行うのですよ」
…はて?
採用試験みたいなものをやっているとは聞いていたが、面接ってことは最終試験なのか?
疑問を抱きつつも、宿屋組合の建物の中に入る。
予想に反せず、高級感漂うロビーには、様々な種族が集まっていた。
人間が多いのだが、ちらほら獣人の姿もある。
三角形のピンッと伸びた耳は、犬かな?狐かな?
背中に大きな翼がある人もいる!
鳥の獣人ってこと?それとも、まさかの天使だったりして!!
アドに似た雰囲気の女性は、エルフだろうか?
うわぁ!テンション上がってきたー!!
「オスフェ公爵夫人、お待ちしておりました」
出迎えてくれたのは、普通のおじさんだった。
普通すぎて警戒心がわかないというか、優しそうなおじさんである。
「今日はこの子も同席させるけれど、よろしくて?」
「もちろんですとも。お嬢様、宿屋組合の長をしております、イエンネル・コルグと申します」
膝を折り、丁寧に挨拶をしてくれる長さん。
なるほど。接客業だから、こんな子供にも丁寧だし、優しそうな雰囲気を纏っているのか。
でも、長というくらいだから、一筋縄ではいかない人だと思う。
長さんに案内され、広い一室に通された。
そこには、商業組合、鍛冶組合、薬師組合、大工組合と、シアナ計画に参加してくれる組合の代表者がいた。
大工組合と鍛冶組合以外は長さんだったのには驚いた。
ちなみに、大工組合の長さんはジグ村で現場指揮を取っているとかで、代わりに次に偉い人が来ていた。
鍛冶組合の長さんは、大事な依頼のものを鍛えているから手が離せないそうだ。代わりに来たのが、長さんの二番弟子さん。
このメンバーが面接官って、私が受験者だったら超ビビる!
長さんたちはやり手というか、こう威厳みたいなのがあるし、次長さんと二番弟子さんは強面だ。
そんな中に、上級貴族のママンがいるのも浮くと思うが、一番浮いているのは私だろう。
受験者も、なんで子供が?って思うに違いない。
そして、この人たちは少し変わっていると思う。
私に対して、発想が豊かなのはいいことですとか、やりたいことは若いうちにやっておいた方がいいですよとか。
貴族として失礼にならない程度に、普通に接してくるのだ。
大人の対応なのか、それとも一応は認められているのか、判断に悩むところだ。
まもなく始めますと言われ、私はママンの横の席に着いた。
宿屋組合の長さんも、こちら側に座ったので、面接官をするようだ。
私のお仕事は、いいなって思った人にレ点をするだけの簡単なお仕事だ。
なるべく私の要望を取り入れつつも、シアナ計画に必要な人材を確保するようだ。
まぁ、私の要望が全面に取り入れられるということはないだろうが。
結局、私がいいなって思った人は、冒険者の渋いおじさんと、眠たそうな猫の獣人さん。あぁ、それと天使のような翼を持つ獣人さんだ。
翼を持った獣人さんには、とんがった耳とふわふわな尻尾もついていた。
フリエンスという生き物がもとになった獣人らしい。
フリエンスはキツネのような生き物に白鳥に似た純白の翼を持っている、南の方に生息している動物だ。
私もまだお目にかかったことはない。
で、そのフリエンスの獣人さんは、大きな翼が仇となり、なかなかお仕事に就けなかったらしい。
まぁ、室内じゃ邪魔だし、屋外だと肉体労働になるけど、担いだり背負ったりができないよね。
今は郵便組合であちこち飛び回っているそうだが、戦闘はそこまで強くないので、限界を感じたそうだ。
この獣人さんはぜひとも採用してもらいたい!
翼があって、耳と尻尾もあるなんて、最強じゃないか!!
仲良くなったら、触らせてもらえないだろうか?
すでに記憶に残っていない人もいるのだが、ざっと五十人くらいはいたと思う。
ようやく最後となった面接は、ウサギの獣人さんだった。
しかも二人一緒!
「君たちは姉妹で、一緒に雇ってもらいたいってことであっているかな?」
宿屋組合の長さんが、相手側の希望を確認する。
「はい。妹はこの通り内向的でして、こちらも駄目元で申し込んでみたのです」
それなのに、ここまで残ったってことは、お姉さんの方が有能だったりする?
履歴書を見てみると、どうも最近ガシェ王国に来たようだ。
イクゥ国の難民としての身分証が添付してあった。
「獣人の方となると、接客や裏方の雑務の仕事になると思いますが、それでもやりますか?」
「もちろんです」
お姉さんの方は頭の上についている、長い耳をピンと伸ばし、はっきりと返事をした。
妹さんの方は垂れ耳なのか、へたったままで、こちらを見ようともしない。
これはちょっと…。
妹さんの方と話がしたいと思い、椅子から降りて妹さんのところまで行く。
「はじめまして、私はネマっていうの!おねーさんのお名前は?」
貴族としての作法は置いといて、ここはフレンドリーにいってみよう。
「………」
「妹はラクルといいます」
うーん、手強そうな感じだな。
「おねーさんといっしょにはたらきたいんだよね?」
「………」
いやいやいや、これはダメでしょ!
後ろの大人たちからも、呆れたような空気が漂ってきているし。
「ラクルさん、だまっていてはわかりません。はたらきたいの?はたらきたくないの?」
「…はたらきたい」
めっちゃか細い声が聞こえた。
「だったら、いつまでもおねーさんにかくれていちゃダメ。こわくても、まずは一歩ふみだして」
隠れてないで、出てきなさいと言うと、ふるふると首を振った。
それに合わせて、垂れ耳も揺れる。
うーん、ウサギを虐めているみたいで、罪悪感が…。
「大丈夫。ここにはこわい人はいないよ。もし、こわい人が来たら、私がやっつけてあげる!」
私がやっつけるという言葉に驚いたのか、妹さんが恐る恐る顔を覗かせた。
あら、可愛い。
ぱっちりお目めに、どこか親近感の湧く小ぶりなお鼻。ふっくらとした唇は、お鼻と同じく小さめかな?
お姉ちゃんみたいな、華のある美少女ではなく、素朴な愛らしい少女だ。
「…やっつけるの?」
「そう、やっつけるの!」
拳を握りしめる私がおかしかったのか、妹さんがくすりと笑った。
「ラクルさんは、何がこわいの?私はね、おとー様やおかー様におこられるときが一番こわいの」
今のところ、あれ以上となると、コボルトたちが戦ったときくらいか。
あのときは、怖かったし悲しかったし、自分の不甲斐なさとか、いろいろな感情が混ざり合って表現できない。
「…わたし、お姉ちゃんと違うから。だから、見られるのが怖い」
お姉ちゃんと違うって、何が違うんだろう?
同じウサギの獣人じゃないってこと?
「私たちは兎族の中でも、大兎と呼ばれている種族です。私のように、体つきも耳も大きいのが特徴です」
ウサギとしての特徴が、お姉ちゃんと違うってことだったのか。
種族の中で違うからって、何か言われていたのかな?
これまた難しい問題だ。
「ちがっていてもいいと思うよ」
「えっ?」
「だって、おねーさんはおねーさん。ラクルさんはラクルさんでしょう?動物だって、同じしゅるいでも、顔つきやもようがちがったり、同じ子なんていないのよ」
なんか、これも説得力には欠けるかな?
私もお兄ちゃんやお姉ちゃんと比べられることがあるけど、それだけお兄ちゃんもお姉ちゃんも努力はしているもんね。
歳だって違うし、持って生まれた才能も違う。
元々、同じ土俵ではないのだから、比べられてもねぇって思うし。
「それにね、ラクルさんたちがいたところだと変な目で見られていたかもしれないけど、ここではじゅうじんがめずらしいからつい見ちゃうんだと思う」
正直、獣人たちの大まかな種族はわかっても、細かな分類はわからない。
大兎族と兎族の違いなんて知らないしさ。
「だから、ガシェ王国では気にしなくていいと思うんだ」
「獣人、珍しいの?」
「うん!私もひゆうぞくとそぞくと、うおぞくの人しか見たことなかったの」
氷熊族は赤のフラーダのラックさん、鼠族と魚族は旅興行の一座の獣人たちだ。
旅興行の公演は、王様が招待してくれなかったら、なかなか見られなかったと思う。
というか、そんなサーカスみたいなのがあるなんて知らなかったしね。
そして、今日になって猫の獣人とフリエンスの獣人、大兎族の獣人を見られたわけだ。
「私がおかしいからじゃない?」
「うん!うさぎさんだっていうので見てるよ。あとは、耳が可愛いからかも」
「耳が可愛い?」
「たれ耳は可愛いよ。ほら、この子もたれ耳なの!」
そう言って、うさぎさんリュックを見せる。
今日もうさぎさんの両耳には、私とお揃いのリボンが付けてあった。
あ、そうだ!
うさぎさんリュックの中から、使用人が用意してくれた予備のリボンがある。
これは、私がよくなくすからというわけではない!
本当に、いざというときの予備なのだ!!
それを取り出して、ラクルさんに屈んでもらう。
ラルクさんの垂れ耳に、リボンを付ければ完成だ。
「ほら、可愛い!」
「あ…」
赤いリボンは、ラクルさんの淡いオレンジ色の髪によく映えた。
そういえば、お姉さんの方は白に近い灰色だけど、私からしたらジャパニーズホワイトとロップイヤーに見える。
あぁ、やっぱりウサギは可愛いな!
「ラクルさんにあげる!」
とは言ったものの、お姉さんの方から辞退されてしまった。
理由なく受け取るわけにはいかないそうだ。
「うーん。じゃあ、こうかんにしよう!」
今度会ったときに、リボンの代わりとなるものを私にちょうだいとお願いした。
もちろん、なんでもいいのだけれど、ラクルさんの負担にならない程度でとつけ加えておく。
「…私が作ったものでもいいの?」
「もちろんだよ!」
手作りとか凄いな。
私なんて、かろうじて刺繍ができるくらいなのに。
「ネマ、もうそれくらいにしなさい」
ママンに注意されてしまったので、大人しく席に戻る。
「さて、ラクルさんは本当に働く意志があるのかしら?」
先ほどと違い、ラクルさんは問われてもお姉さんの後ろに隠れるようなことはしなかった。
「はい。一人でできることを増やしていきたいです」
お?おおぉ!?
今度はしっかりとした声で答えた。
何が効いたのかわからないが、これなら落ちても他のところで働けそうだな。
一応、レ点は入れておくが、長さんたちには印象がよくなかっただろうし。
こちらも仲良くなったら、耳を触らせてもらいたいが…。
そういや、ウサギの尻尾ってどんなだったっけ?
ラックさんのときもそうだったが、短い尻尾がどんなふうになっているのか、凄く気になる!
そうだ!温泉で裸の付き合いすれば見ることできるんじゃね?
ふむ、こうなったら裏で手回しを…って、そんな権限なかったわ。
ダメもとでママンにお願いするしかないね。
無事にすべての面接が終わったのだが、長かったな。
もう夕暮れが迫っている。
誰を採用するかを決める会議は、明日にやるらしい。
残念ながら私は参加できないが、ママンにはしっかりとお願いをしておく。
結局、私がレ点を入れたのは五人しかいないんだから、全員雇ってくれてもいいんだよ?
そして翌日。
朝から家族みんなお仕事だったり、お出かけしていたりで、私はまたお留守番だ。
採用を決定する会議に連れていってくれればよかったのに、いろいろと大人の事情とやらがあるそうで。
いや、私もお出かけすればいいのだが、単独でお出かけできるのが王宮しかない。
竜舎も獣舎も行ったばかりだし、王立魔術研究所はママンやサザール老の邪魔になってはいけないし…。
そうだ!ラース君に会いにいこう!
そして、愛し子のことを教えてもらえばいいんだ。
思い立ったらすぐ行動するべし!
「今からラース君に会いにいく!」
こうして口に出しておくと、風の精霊たちがラース君に知らせてくれるらしい。
風の精霊が便利すぎて恐ろしいと思う今日この頃。
精霊たちに嫌われないよう、気をつけよう。
森鬼を連れて王宮に行くと、早速ラース君がお出迎えしてくれた。
「ラース君!」
挨拶代わりに抱きつくと、ラース君もグルルと喉を鳴らす。
そして、いつも通り、ヴィのところへ案内してくれるようだが、ルートがお部屋ではなかった。
どこに行くのかと思っていると、近衛騎士たちの訓練場だった。
つい、ゴーシュじーちゃんの暑苦しい体を思い出してしまい、顔を顰める。
訓練場には、ゴーシュじーちゃんがいなかったので、ちょっと安心した。
ただ、訓練場の真ん中で、近衛騎士たちと剣を交えているヴィがいて驚いた。
つか、ヴィ一人で二人の近衛騎士を相手しているとか、おかしくない?
訓練場には観客席も設置してあるのだが、ラース君は全体がよく見える場所に寝そべり、大きなあくびをした。
ん?ヴィの修練が終わるまで待っていろってことかな?
そういうことなら遠慮なく、ラース君のお腹をクッション代わりにして、観戦と洒落込もうではないか。
私自身、剣の技量とかよくわからないんだけど、二対一でもヴィの方が押しているのはわかる。
キィンという、剣と剣がぶつかる音がして、それと同時にヴィが押し込む。
その間に、もう一人の近衛騎士がヴィの背後から狙うが、素早く躱して、剣を交わしていた近衛騎士の剣で、背後からの剣を受け止めるという、映画のようなシーンが繰り広げられた。
すげぇな、ヲイ。
ヴィがここまで強いとは知らなかったよ。
近衛騎士同士の剣が重なったとき、近衛騎士に隙ができたのか、ヴィと正面からやりあっていた人が切られた。
血は出ていないので、刃を潰してあるのかもしれないが、それでも痛そう。
現に、切られた近衛騎士は倒れ、悶絶している。
そんな近衛騎士に見向きもせず、ヴィは鋭い剣筋でもう一人の近衛騎士の首筋を狙っていった。
躱されたものの、やや屈んだような体勢になり、下から上へと叩き込む。
脇腹にヒットしたのか、近衛騎士はお腹を抱えてもんどりを打つ。
絶対痛い!
てか、容赦ねぇな!!
しかも、さっぱり爽やか笑顔を張りつけていやがりますよ、あやつ!
やっぱり鬼畜だな。
勝負がついたので、ラース君がひと吠えしてヴィを呼ぶ。
変態鬼畜腹黒王子…あれ?陰険も入ってたっけ?
…どっちでもいいか!
変態鬼畜腹黒陰険王子…なげぇよ!!
今は鬼畜王子にしておこう。
ラース君に呼ばれた鬼畜王子は、たった今、近衛騎士を打ちのめしたとは思えないほど、清々しい汗を流した爽やかさを纏っている。
ストレスでも溜まっていたんだろうか?
私たちのもとへ来るころには、普通に戻っていたが。
「ヴィ、きしさんたちがかわいそうだよ!」
「これくらいで参るようでは近衛騎士は務まらん。いくら俺の方が強かろうが、それを恥じて練磨するくらいの気概がないとな」
「でも、やさしさもないときらわれるよ」
「ほぉ、この俺が嫌われているとでも?」
ぐぅぅ。
この鬼畜王子に人気がある理由がわからん!
なぜか、近衛騎士たちや王宮で働く人たちからは慕われているんだよね。
「それより、今日はどうした?」
そうでした、そうでした。
今日の目的を忘れるところだった。
「ラース君におしえてもらいたいことがあるの」
「で、俺に通訳しろと?」
「そう!」
貴方以外に、誰もラース君の言葉を理解できる人はいないのだ。
「前々から思っていたが、王太子を顎で使うとは大物だな」
「ダメ?」
「まぁ、可愛い妹分のお願いだからな、聞いてやらんでもない」
ん?空耳かな??
まぁ、いいや。
お願いすればいいんだな!
「お願いします!」
ヴィに効くとは思えないが、上目遣いのウルウルお願い攻撃だ。
お姉ちゃんには百発百中、パパンでも八割以上の勝率を誇っている!
ただ、ママンやお兄ちゃんにはちょっと効きづらい。
ヴィは私の頭をわしゃわしゃすると、場所を変えるぞと言って、先に行ってしまう。
ラース君もそのあとに続いたので、私も駆け足で追いかける。
が、コンパスの差というのは無情で、森鬼に抱っこして運んでもらうはめに。
結局、ヴィのお部屋で話すことになったのだが、ヴィはお着替えするというので、私はお茶を飲みつつお菓子を味わう。
いつ来ても、王宮のお菓子は美味しい。
王妃様がたまに誘ってくれるお茶会では、王妃様の出身国でもあるライナス帝国の珍しいお菓子を食べさせてもらえたりもする。
ヴィが戻ってくると、早速本題に入る。
「ラース君。いとし子って何?」
ヴェルは神様から加護をもらった人のことみたいに言っていたけど、それって神様のお気に入りとどう違うのかな?
ラース君はヴィを見つめているので、念話みたいな感じで話しているのだろう。
「愛し子とは、慈しみ守るべき存在らしい」
「それって、ヴィみたいな神様のお気に入りとはちがうの?」
再び、ラース君とヴィだけの会話のため、大人しく待つ。
途中で、本当か?とヴィが口に出して確認したりしていたので、何かあったのかもしれない。
「ネマの言う、創造神様のお気に入りとは、ただ愛でるだけの存在のようだ。そして、愛し子とは、何かしらの役目を創造神様より与えられているらしい」
紛らわしいわ!
だったら、お気に入りの方を愛し子でいいじゃんか!!
「やくめ?」
「それがなんなのかわからないが、初代国王のギィは愛し子だったと言っている」
なんですと!?
初代国王は愛し子だったのか!
チートだったから、お気に入りだと思っていたが、なぜ私はチートじゃないんだ!!
ちょっと神様、扱いが違いすぎるんじゃないの!?
「まぁ、ネマのなすべきことはおいおいわかってくるだろう」
いや、もうわかっていますけどね。
ただ、現段階でやれと言われてもできないだけで。
「あぁ、ちなみに森鬼は、愛し子を守る『騎士』らしいぞ。よかったな」
何それ!?
初耳なんですけど!!
「きし?」
「愛し子は基本的に精霊や聖獣が守るが、周りの人のことは考慮しないからな。それを抑えたり、逆に力を借りたりと、愛し子が人に利用されないようにするための守りってことだ」
それって、普通は人間がやるべきものじゃないの?
魔物がやっちゃっていいものなの?
「初代国王の騎士はロイだから、魔物でも問題ないだろう」
ロイって、初代国王の騎獣のサイじゃん!
そっかー、ロイもただのサイではなかったのか…。
愛し子や騎士といった存在にビビっていると、ラース君が頭をスリスリしてきた。
「そうだな」
何か言ったようだが、ヴィは訳してくれなかった。
甘えてくるラース君が可愛いので、すぐに気にしなくなったが、やっぱり首回りのもふもふが堪らん!!
ラース君、一緒にお昼寝しよう!!
お待たせしましたm(_ _)m
もふもふがなかなか入らず、結局はラース君に頑張ってもらいました(笑)




