やっぱりお家はいいね!
ママンからも解放され、ようやく一息つける。
自分の部屋に入ったものの、久しぶりに実家に帰ったときのちょっとした違和感というか、懐かしさのようなものを感じる。
別に何かが変わったとかはない。出ていく前と同じだ。
あぁ、テーブルにある花がいつもと違うか。
普段なら、部屋のレイアウトに合わせて、可愛らしい花が活けてある。
今は、部屋が華やぐような、色とりどりの花が活けてあった。しかも、ボリューム増し増しでだ。
まぁ、使用人たちが気を利かせてくれたのだろう。
ノックスが止まり木で羽繕いを始め、白はベッドの上で動かなくなると、グラーティアもそろそろと動きだした。
初めての場所で警戒していたみたいだが、ノックスが寛いでいるのを見て、安全だと判断したらしい。
ぴょーんと私から飛び降りると、後ろ四本の脚で立ち上がった。そして、前の四本脚を忙しなく動かす、謎の行動をとっている。
…器用だな、ヲイ。
何やら満足気なグラーティアだったが、今度はサササッと音も立てずに移動すると、テーブルに行き、これまた器用にテーブルクロスをよじ登り始めた。
登りきると、活けてある花の中をアスレチックのように、飛んだり跳ねたりして遊んでいる。
あーあ。身体中、花粉まみれだな、ありゃ。
グラーティアの好きなようにさせ、自分はお部屋でまったりしていると、使用人がお茶を持って来てくれた。
「ネマお嬢様、お茶をお持ちしました」
ノックのあと、声がかかる。
「どーぞー」
お茶ということは、おやつもあるはずだ!
「失礼します」
私専任の使用人、リィヤがカートを押しながら入ってきた。
彼女は、勤続二十年を越えるベテランである。しかも、旦那さんは料理長で、夫婦揃って我が家に仕えてくれているのだ!
そのリィヤとともに部屋に入ってきたのは、我が家のアイドル様だった。
「ディー!!」
久しぶりに会うディーは、やっぱり格好よかった。
オオカミのような精悍な顔つきに、やや長めの真っ白い毛並み。
嬉しいのか、撫でる前からブンブン振り回される尻尾。
私も嬉しいよー!
ディーの毛並みを思う存分堪能する。
その間にお茶の用意もできていた。
ちゃんと、ディー用とノックス用のおやつも、用意されているところがまたすごい。
「ネマお嬢様、グラーティアとハクのおやつは何をご用意いたしますか?」
はて?何を用意してもらえばいいんだ??
白はなんでも食べるし、グラーティアも基本なんでも食べる。
うーん、ノックスと同じもので問題ないかな?
「ノックスと同じもので」
リィヤは畏まりましたと、一度部屋を下がった。
「はいはーい。みんなしゅーごー!!」
私が号令をかけると、みんながテーブルの周りに集まる。
グラーティアだけは、テーブルの上だ。
そして案の定、グラーティアは花粉まみれである。
何か拭くものを持ってきてもらわないといけなかったな。
そう思っていると、グラーティアがテーブルから飛び降り、白のもとへ行く。
異種族だが、どうやってコミュニケーションをとるのだろうと疑問に思っていたら、白がグラーティアを飲み込んだ。
「白っ!?」
白の体内で、薄っすらとだがグラーティアが蠢いているのがわかる。
「ペッしなさい!ペッ!!」
グラーティアを助けようと、白を捕まえると、ペッと吐き出した。
勢いよく飛びだしたグラーティアだったが、ピンピンしていた。
いや、よく見ると、身体中についていた花粉がなくなり、綺麗になっているではないか!
…ひょっとして、花粉を白に食べてもらったのか?
ビックリして固まっていると、グラーティアはディーに興味を持ったようで、ディーの前で謎の踊りを披露していた。
「グラーティア、おどろかさないでよー」
気をとり直して、グラーティアを捕まえると、ディーの鼻先まで持っていく。
「ディー、グラーティアだよ」
紹介すると、グラーティアはバンザイの格好をした。
次に白。
ディーは白を鼻で突いたが、白はプルンと震えただけだった。
この子たち、上手くやっていけるかな?
なんてことしてると、リィヤがグラーティアと白のおやつを持ってきてくれた。
「ネマお嬢様のお部屋も、賑やかになりましたね」
いやいや、もとから賑やかでしたよ?
ディーだけじゃなく、遊びにくる鳥さんたちも多いし、通いリアもいるしね。
我が家はいつも動物に溢れているのだ!
さて、おやつたーべよっ!
ここ数日は充実した日々が続いている。
お庭にプルーマのお家を作ったり、竜舎と獣舎に遊びにいったり、実に楽しかった。
「ネマお嬢様、アンリー様に出されていた宿題は終わりましたか?」
パウルに言われ、私はディーを撫でる手を止めた。
……そんなもの、あったな。すっかり忘れてたぜぃ。
「まだなんですね。三日後にアンリー様がいらっしゃいますので、急いで終わらせてください」
なんだ。まだ三日もあるじゃん。余裕、余裕!
「ネマお嬢様、すぐに終わらせましょうね」
…パウルの顔が怖いっす…。
だんだん、容赦なくなってきたな。
というわけで、仕方なく机に向かう。
さて、宿題の内容はなんだったっけ?
ん〜と、領地視察の感想文でよかったかな?何か具体的にって言ってた気がするけど、何を?
頭を抱えていると、パウルが口を出してきた。
「領地視察での、改善点や今後の対策について書いてください」
そうだった、そうだった。
でも、それ、五歳児に出す宿題じゃないよね?
っていうか、視察ってほとんどしてないんだけど?
…シアナ計画をぼやかして、過疎地による観光資源開発について、とかでいいか。
針霜の森にあった村は、ジャイアントボアのお鍋が美味しかったなぁ。
郷土料理のアピールと猟で獲れたものを使っての新しい保存食品の開発とか?
レニスは、防衛強化と主様がいる森の保護だな。森の浅い部分を森林公園とかにしてもいいかも。
ジグ村は、温泉による観光に力を入れると。
長閑でいいところだし、海にも面白い生き物がいっぱいいるから遊覧船も作って。
周りの村とも協力して、海産物でのお土産物を作るのもいいよね。
大雑把に書く内容を決め、あとはお兄ちゃんやお姉ちゃんに手伝ってもらいながら文章を書いていく。
知られてはいけないことが書かれてないか、パパンに見てもらい、ついでに誤字脱字までチェックされ、辞書とにらめっこを繰り返し、なんとか完成した。
そして、お姉ちゃんに礼儀作法のおさらいに付き合ってもらったのだが、お姉ちゃんに品がなくなったと言われ凹んだ。
魔物たちと遊んでいたのが原因か?
アンリーに笑われたくないので、もとの感覚を取り戻すため、猛特訓するしかない!
さて、いよいよアンリー襲来の日である。
戦闘準備は整った!
「ご無事のお戻り、嬉しく思います」
相変わらず、美しい所作のアンリー。
「もんだいなくとはいきませんでしたが、おとー様とおにー様のおかげで、ゆういぎなけいけんができました」
「それは、ようございましたね」
お互い、腹の中を探り合うような、どこか緊張感漂う空気。
「では、お願いしていた宿題を拝見させていただいても?」
「もちろんです。じしん作ですのよ」
意識してお嬢様言葉を使うのって、疲れるな。
つか、自分じゃないみたいで気持ち悪い。
アンリーに宿題を渡すと、彼女は優雅にソファーに腰掛け、読み始めた。
その間、私はお茶を飲むくらいしかすることがない。
指の先まで意識して、ティーカップを持ち上げる。
ふわりと香るお茶の匂いに顔が綻ぶ。
一口お茶を飲むと、上品な味と香りが広がった。
本当に、我が家の使用人は優秀だ。
王宮の侍女たちでも、これほどのお茶を淹れられるのは、一握りしかいないだろう。
私が一番美味しいと思ったお茶は、王妃様が帝国から連れてきた侍女さんが淹れたお茶だ。
茶葉は最高級品で、茶葉に合わせて水の性質を変えるこだわりっぷりだ。水の上級魔術師であれば、水の味を変えることができるとか。
お茶を味わいながら、そんなことを考えていると、アンリーが読み終わったようだ。
「ネマ様、素晴らしいです」
……アンリーが褒めただと!?
上げて落とす作戦か??
「一つ質問ですが、このオンセンというのはなんなのでしょう?」
「温泉は地下からわく、あたたかい水のことです」
「温かい水ですか。お風呂があるのに、このオンセンが観光資源になりうるのですか?」
ふっふっふ。温泉の素晴らしさを、熱く語るときが来たようだ!
「広いよくそうに、ながめのよいけしき。そんなお風呂があったら、入ってみたいと思いませんか?」
「…えぇ」
「この温泉は、外によくそうを作るので、さまざまな大きさにできますし、けしきもうみが見えたり、山のこうようもみごとだと思いますよ」
オーシャンビューもいいが、秋の紅葉もまたいい!
そして、ご飯は山の幸と海の幸が味わえるという素晴らしさ!!
王都では体験することのできない贅沢なのだ!!!
「なるほど。療養地としてもよさそうですわね」
珍しく、本当に珍しく、アンリーがノリノリである。温泉の素晴らしさを理解してくれたようだ。
「じっさいに、温泉は作るようなので、かんせいしたらアンリーをしょうたいしますね」
そして、温泉にハマっていただこう。
社交界で宣伝してもらえれば、旅行客も増えるに違いない!
あ、そうしたら、貴族用に高級ホテルみたいなやつを作った方がいいか。
あとでお兄ちゃんに報告しよう!
こうして、アンリーとの対戦は何事もなく終わった。
幾分、すっきりしないが、平和的に終わったのだからよしとしよう。
アンリーが帰ったあと、お兄ちゃんに貴族用の療養地を作ってはどうかと提案した。
場所としては、村と山から少し離れた海沿いだ。もちろん、景色がいいことが絶対条件である。
浴槽も大小さまざま用意して、個人向けの貸切風呂、家族で入れる貸切風呂、そして露天風呂の大浴場!
四季折々の美しい景色を眺めながら、くいっとお酒を一献。いいねぇ。
女性向けにマッサージとかあってもいいかも!
お兄ちゃんと話していると、どんどんアイディアが湧いてくる。
「どれも面白そうだけど、まずは冒険者たちの訓練場が成功してからだよ。庶民に受け入れられなければ、観光地としての開発は難しいと思うんだ」
「どうして?」
「貴族は流行っているものが大好きだからね。庶民の間で流行っている場所に、貴族向けの高級宿ができる。そうすると、社交界での話題作りのために、行ってみたいと思う貴族が増える。貴族の間でも流行るようになると、流行りに乗り遅れたくない貴族たちも来る。ということだよ」
なるほど。つまり、一気にやってしまうのではなく、世間の流れを見ながら小出しにしていけってことだね。
「それに、一つずつやる方が、金銭面でも余裕ができるだろうから」
黒字になれば、次の施設作りの資金になるのか。人気が出なければ、作るのを止めて、既存のもので別の展開をしていけば損害は最小限にすることができる。
…なんだか、本当に会社設立みたいな感じになってきた。
大丈夫かな?
弱気は禁物だ!オスフェ家に不可能はないっ!!
少しずつではあるが、シアナ計画は進んでいる。
パパンとお兄ちゃんが中心となって動き、ママンとお姉ちゃんが協力者を集める。
そして私は……。遊んでいますけど、何か?
だって、何もやらせてくれないんだもん!
発案者は私なのにぃぃぃ。
暇を持て余しているので、お庭でプルーマと遊んでいる。
お庭にはプルーマだけではなく、いろいろな種類の鳥たちがいるが、今日はスペシャルゲストがいた。
そのスペシャルゲストのせいで、庭師のアイルが変態と化してしまっている。
「…アイル、それ楽しいの?」
「……本望です」
「コケー!!」
アイルはディアグロリスという、大型の渡り鳥に踏みつけられていた。
アイルの上で勝どきを上げているのは、群れのボスだろう。
鳴き声からもわかる通り、ディアグロリスはニワトリだ!
超大型の白色レグホンである。
ただし、鶏冠の形が奇抜な立体型という謎の進化をとげている渡り鳥なのだ!
年に二回、渡りの季節になると我が家に立ち寄ってくれる。
春は北上して繁殖地に向かい、秋は南下して越冬地へと向かう。
この子たちの雛も可愛いんだろうなって思うんだが、渡りの季節にはもう立派になっているので、いまだ雛は見たことがない。
やっぱり、雛は大きなひよこなのかな?
ディアグロリスに踏まれているアイルはほっといて、鳥たちと遊ぶ。
なぜか鳴き声大会が開かれ、ディアグロリスとプルーマがひたすら大きな声で鳴いている。
「コッケコッコーーー!!」
「バギャーバギャー!!」
…プルーマ!私の側で大声出すんじゃない!!
あまりにも煩いので、おやつをあげて黙らせる。
お庭にばら撒かれた穀物類を一生懸命啄むロルニスという小鳥たち。
お前たちも来ていたのか…。
プルーマとディアグロリスには、お魚を用意してある。
あぁ、我が家のお庭は、今日もカオスだった。
鳥たちといっぱい遊んだあとは、私のおやつの時間だ!
おやつを楽しみにしていたのだが、急にママンに呼び出された。
…私、何もしてないよ!!
「ネマ、デールから連絡がありました。ゴブリンたちが、明日にでもレイティモ山に着くそうです」
ほえ。思ってたより速いな…。
「どうしてわかるの?」
「風の精霊がラース殿に知らせたようです。ヴィルヘルト殿下が教えてくださったとか」
相変わらず、風の精霊さん便利だな。
「明日、ラルフとともに、ジグ村へ向かいなさい」
「はーい!」
森鬼が無事だといいんだけど。
鈴子と闘鬼も元気にしているかな?
翌朝、陽が昇り始めたころに王宮へ向かう。
今回、ヴィは公務があるため欠席だ。
ヴィがいないということは、近衛騎士の皆さんもいない。
その代わりなのか、お姉ちゃんが参加している。
兄妹揃って、転移魔法でフォーべに飛ぶ。
魔法陣に乗り、お兄ちゃんが「フォーべ!」と告げる。
視界いっぱい、キラキラに占領され、眩しいと思ったときにはフォーべに到着していた。
今回も、キラキラの正体は掴めなかったな…。
フォーべ側の魔法陣の部屋には、見知った顔が揃っていた。
「お待ちしておりました」
班長さんたちだ!
昨夜、パパンが班長さんたちをシアナ計画の専任にしたって言ってたが、本当だったんだ。
今さらだけど、王国騎士団の者を、オスフェ家の事業に巻き込んで大丈夫なのか?
まさかと思うが、ゴーシュじーちゃんと何か取引したとか?
…まぁ、大人の事情ってことで、深く追求すまい。
「また、よろしくお願いします!はんちょーさん!」
「ネマお嬢様もお変わりないようで」
優しい笑顔で頭を撫でてくれる班長さん。
めったに見れない、貴重な笑顔ですよ!!
「では、少し急ぎましょう」
再会の挨拶もほどほどに、用意された馬車へと乗り込んだ。
フォーべの街はずいぶんと活気があった。
どうやら、朝市が立っているようで、果物や魚を台車で運んでいたり、檻に入れられたマルが馬車の近くを通りすぎた。
…あの子、食べられちゃうんだろうな…。
やっぱり、ブタみたいな味がするんだろうか?少し気になる。
フォーべの街を出ると、今度は畑が広がる。
畑を抜けると林になり、ここではたくさんの鳥たちが鳴いていた。
萌える緑に爽やかな朝。馬車には美少年と美少女が乗っていて、楽しそうに会話をしている。
まるで映画のワンシーンのようだ。
「どうです、お兄様。今日はうさぎさんと合わせてみましたの」
「うん。この髪型はいいね。うさぎの耳みたいで可愛いよ」
「でしょう!髪飾りもふわふわして、ネマが動くと揺れるのがいいでしょ!」
楽しくしゃべっている内容が残念すぎるけどね…。
ちなみに、今日の私のコーディネートはお姉ちゃんだ。
髪をツインテールにして、先っぽにポンポンが付いたちょっと変わったリボンの髪飾り。これはうさぎさんとお揃いである。
ドレスは明るい黄色で、スカートの部分がバルーンのように膨れていた。
まぁ、オリヴィエ姉ちゃんのセンスはいいよね。
林を抜けると、ジグ村へ続く一本道がある。
ここからは、海が見えるので、私は窓にへばりつくのだ!
「ネマは海が気に入ったんだね」
「うん!あおくてきれいだもん」
海育ちだったため、海を見ると帰ってきたーって感じがして、テンションが上がる。
夏に海とか、最高の組み合わせだよね!!
…今まだ春だけど…。
夏になったら、海水浴するのもいいかも!
そういえば、どんなに外で遊んでも日焼けってしたことがないな。
ひょっとして、こっちの世界には紫外線がないとか?それか、オゾン層がめっちゃ分厚いとか??
ま、日焼けしないんだから、気にしなくていっか。
お家を出てから約三時間は経過しただろうか。
ようやくジグ村に着いた。
村長さんにまた来たよーって挨拶をしたあと、急いでレイティモ山に向かう。
ここまで来ると、私にも森鬼の気配がわかったので、お兄ちゃんたちを先導する。
山に入って、一時間もしないうちに森鬼を発見した。
「森鬼、こっちこっち!」
「主か…」
なんだか、とってもお疲れぎみな森鬼。
「「あるじ様!」」
森鬼とは別に、二人分の声で呼ばれた。
ん?
森鬼の後ろから出てきたのは、森鬼よりも筋骨隆々で大きなホブゴブリンの雄。その横には、ゴブリンにしてはスレンダーというか、可憐というか…。頭が小さくて、パッチリお目々で、本当にゴブリン?
でも、どう見てもゴブリンなんだよなぁ。不思議だ。
というか、変わりすぎでしょ!!
「鈴子、闘鬼!」
「あるじ様、ジャイアントボア、ひとりでたおす。できた!」
おぉ。ホブゴブリンに進化しただけでなく、ジャイアントボアを倒せるようになり、さらには言葉までしゃべれるようになったとは!!
「闘鬼、よくがんばったね!」
「あるじ様、わたしもしんかできた」
やっぱり鈴子も進化していたんだね。
しかし、私の身長を抜かしたのは、よろしくないぞ!
森鬼や闘鬼と比べると一回り以上小さいが、お姉ちゃんより少し低いくらいなので、140〜150センチってとこだろうか?
何にせよ、私が見上げなければいけなくなったのは悲しいぞ!
「鈴子は、ことばもじょうずになったね」
辿々(たどたど)しいしゃべり方が、だいぶ流暢になっている。
まぁ、それでも、私と同じくらい怪しい部分もあるが。
さて、森鬼から受けた報告では、道中で動物に襲われたり、狩りに失敗したりして死んでしまった者が少しばかりいるらしい。
コボルトと違って、戦う手段を持っていないゴブリンたちだ。被害が最小限に抑えられて、よかったと思うべきだろう。
みんなにはこれから、コボルトたちに挨拶をして、温泉で疲れを取ってもらおう。
それから、夜ご飯の狩りだ!
新しい住処に到着したからといって、気を抜いてはダメなのだ!!
「じゃあ、みんなちょうじょうまで登るよー!」
私の号令に合わせて、ゴブリンの群れが動きだす。
いよいよ、ゴブリンとコボルトのご対面!
ちゃんと仲良くできるかな?
それよりも…。
「森鬼、抱っこしてー」
歩き疲れたので、森鬼に抱えてもらおうかね。
お久しぶりのキャラたちが出てきました。
ディーに鈴子に闘鬼。
もふなで増量中に出した、ディアグロリスなどなど。
そして、ようやく…。ようやく、シアナ計画の話に突入できます(笑)




