20.モスクワの茶話会【後編】
アレーナ・チャイコフスカヤ邸は、本人の威厳を示したかのように豪奢に整っていた。ドアノブから始まり調度品類は一級品で、ホコリ一つ見当たらない。腕のいい家政婦でも雇っているのだろうか。彼女が家事をしている姿は想像し難い。
「それでは私は自室にいますから、どうぞごゆっくり」
「うん。ありがとう、アレーナ」
通されたのは居間だった。アレーナは薪ストーブに火をつけてから、自室へと引き上げていった。
ローテーブルに付属した、ゆったりとしたソファ。巨大なテレビ画面。二人暮らしとは思えないほど広々として、天井から吊るされたガラスのシャンデリアが繊細な輝きを放っている。対面型のキッチンと隣り合っている。ヴォルコフがちょっと待っててねと言いながらキッチンに向かっていく。……ん? ちょっと待て。彼が作るのか?
「テツヤはソファに座ってて。すぐに出てくるから」
彼の言う「すぐに」は、すぐには出てこなかった。キッチンからは何やら物々しい音が聞こえてくる。流石に心配になって声を掛ける。居間から見る彼の顔は、真剣に固まっていた。演技では絶対に見せないような、余裕のない顔。
「ミスターヴォルコフ?」
「大丈夫、大丈夫だから。もうすぐだから」
「……一緒にやろうか?」
「大丈夫、大丈夫だよ。」
鶴の恩返しを思い出す。見ない方がいいと言うやつだ。それにどうも、彼は一人でやりたいようだ。
しばらく、茶を出す、というには心臓が悪すぎる音が響いた。
ヴォルコフがトレーに二杯分のカップを乗せてやってきたのは、「すぐに」と言った20分後だった。
「どうぞ」
……緑色の鮮やかな液体。今しがたまで響いていた工事現場のような音を、なんとか打ち消して口をつけると、ほろ苦い甘みが広がった。鳶色の瞳が、どう? 美味しい? と聞いている。これは……
「美味しい」
店で出ているものと遜色ない、とは言わない。ただ、普通にうまいと思った。少なくとも、人に出すものとしては全く問題はない。作っている時の音を除けば。ヴォルコフはほっと胸を撫で下ろした。
「よかった。テツヤが気に入ってくれて。すごく練習したんだ」
「そんなに作ったのか?」
「うん。でもなかなかうまくいかなくて、アレーナにはあんまり美味しくないもの、たくさん飲ませちゃった。キッチンで作業するの、全然慣れていないから。すごく難しいんだね」
キッチン作業が慣れていないのは、簡単に想像できた。ヴォルコフのことを我が子のように大事にしていそうなアレーナ・チャイコフスカヤが台所作業ーー家事全般をさせるようには思えない。彼にとっては初めての経験だったのだろう。手の中の緑色の液体は、大変貴重なものかもしれない。
その中で、一つ問題がある。
「これのために、俺を呼んだのか?」
彼がここまでした理由が俺にある、と言うことが、俄には信じがたかった。
「うん。これを飲みながら、君とお話ししたかった」
透き通った顔で微笑んだ。
「……ミスターヴォルコフ」
「ミスターはやめて。アンドレイ、だよ、テツヤ」
「アンドレイ。その、君はどうして……」
この氷の化身を目の前にすると、少しだけ卑屈になる自分がいる。俺よりも才能も技術もあるスケーターは数多いて、俺は最近になってようやくシニアの上位に食いつけてきている状態だ。他人にあまり興味を持っていなさそうだとは思っていたけど、その興味の対象に自分が入っているとは、全く想像していなかったのだ。そもそも、氷から降りた彼の生活すら、彼自身の存在と符号で結び付けなかった。ガスコンロに向かう彼を見て、アンドレイ・ヴォルコフも人間なのだなとようやく実感できたぐらいで。
「初めて試合した時覚えてる?」
「ああ」
忘れるはずがない。2014年の世界ジュニアだった。あの時出場した中で彼は最年少ながら銀メダルを手にした。対して俺は、フリーでミスを重ねながら辛くも優勝した。あれが初めての対戦で、彼に勝った最後の試合だった。
「あの時から、ぼくは君が気になって気になって仕方がなかった」
……熱い言葉である。そして、何故あの試合で、と思わずにはいられない。俺の演技は見どころがなかったし、できれば積極的に忘れてほしい。眉を顰めている俺に、アンドレイは言葉少なに重ねてくる。
「あの時、君は本当に、ぼくに負けて悔しそうだった。試合でぼくに負けて、あんな風に感情を向けてくる人、今までいなかったから。ぼくはあの時の君が忘れられない。それに……」
アンドレイはそこで抹茶ラテの緑色の液体を見た。
「君の演技は見ていて不思議だ。何かが鷲掴みにされている気がする。なんだろう、綺麗な音に溢れているって言えばいいのかな。うまく言えなくてごめんね。……最近は、少し色々考えているみたいだけど」
「……そんなことを考えていてくれたのか」
そんなに前から。
「うん」
初めて会話した時は良く覚えている。彼が優勝し、俺が銀メダルになった2015年の世界ジュニア。俺ではなく、彼の方から声をかけてくれた。その時感じた戸惑いと、確かな喜びが再び湧き上がる。
アンドレイの鳶色の瞳が、俺の顔を凝視する。間近でみると、雪が生み出したかのようにきめ細かい肌をしていた。金粉が散らされているかのような金髪に、柔らかな鼻梁。桜の花びらのような唇は、粉雪を纏っているように見えて余計に儚い色に見えた。人間としての美醜を超えた容姿。細くて、小さくて。こんなに幼さそうな見た目なのに、人並み外れ過ぎたジャンプを跳ぶ。どんな練習を積めば、四回転ルッツ+三回転ループなんていうコンビネーションが飛べるようになるんだ。そんな取り留めない事を考えているうちに、徐々にそれが近づいてくる。……どこかで覚えがある展開だと振り返るが、遅かった。
それが触れたのは本当に一瞬だった。
瞬きの回数を数えたくなる。一秒のうちに何回やった? 三回だ。自分のまぶたが、こんなにも早く動けるとは知らなかった。……そうではない。
「アンドレイ」
「ルーティカ、だよ。テツヤ」
俺に触れた桜色の唇が、明確に動く。
アレーナはぼくのことをルーティカって呼ぶから、君もそう呼んでほしい。……そんなことを宣うルーティカの言葉が、現実味のない世界から漂ってくる。
「ルーティカ。……今、俺に何した?」
氷の化身に改めて向き合う。キス、っていうみたい。そう呟くアンドレイの瞳は、驚くほど曇りがない。彼が何をしたのかを正確に認識すると、心臓が驚くほど跳ね出した。確かに、口と口、だった。間違いではなければ。
「前にね、アレーナに言われたんだ。自分が大事だと思う人に、こうしてあげなさいって。僕はいま、アレーナのほかに大事に思う人が2人いる。そのうちの1人がテツヤだよ。友達になってくれてありがとう」
……アレーナ・チャイコフスカヤは一体、彼に、何を吹き込んだのだろうか。親しい友人同士が挨拶で頬にキスをする習慣が欧米にあるとは、聞いたことがある。それはロシアにもあったのだろうか。しかし思うに、あくまで頬にキスするだけで、口と口ではなかったはずだ。
どうやら彼は、相当に世間知らず、物知らずのようだ。「アレーナがこうするといいと教えてくれたから」と言う理由以外はなさそうだ。
あまり深入りする必要もない、と言い聞かせた。
「もう1人って誰なんだ?」
大切だと思う人が二人いる、とアンドレイは言っていた。
「ミーシャだよ」
頭に浮かんだのは、ドイツのミハイル・シューバッハ。ロシアでは、ミーシャは男性名ミハイルの愛称のはずだ。彼? と聞くと、緩やかに違うと言った。
「ミヤビだよ。ミヤビ・ホシザキ」
……意外すぎる名前に、顔が固まった。
「六月に日本に来た時、ミーシャがすごく良くしてくれたんだ。君がグリーンティーラテが大好きだって教えてくれたのもミーシャだよ。彼女はぼくにできたはじめての友達だし、大好きだから」
大好きだから。
星の輝きのような、濁りのない言葉だった。その言葉を口にするのに、少しのためらいも感じない。
「……ルーティカ」
「なあに?」
「今、俺にやったこと。……雅に、って言うか、人にあんまりやらない方がいいぞ」
「どうして?」
言葉と同じぐらい濁りのない瞳で尋ねてくる。どうして。どうしてなのか。日本にはそういう習慣はない。頬と頬ならあるけど、雅の場合、多分それやったら、驚いて、固まって、次の瞬間逃げ出すと思うと伝えた。彼女と同い年ぐらいで慣れている人間なんているのだろうか。日本人の中では少数だろうとは思われた。
「嫌なのかな?」
「それは……」
本人に聞かなければわからない、と続けようとして躊躇った。本人が嫌ではなければ、それはしていいものなのか? そして……
「テツヤは嫌じゃなかった?」
「嫌というより、驚いたかな」
ジョアンナの時よりも心臓が跳ねた……と言ったら失礼だろうか。ジョアンナの時も今回も不意打ちだったが、あれは感謝以外のなにものでもなく、今後はそうされないように気をつければいいだけだ。今回は、一番縁遠そうな人間がしたことに対する驚きが強かった。人間の美醜を超えた氷の化身でも、このような事をするのか、と。
「そっか。……でも、ミーシャが嫌かもしれないなら、やめておく。教えてくれてありがとう」
アンドレイは素直に引き下がった。何故だか俺は胸を撫で下ろした。本人が嫌でなければしていいかもしれないが……。何故だろう。
たとえ挨拶でも、親愛でも。雅が誰かとキスする場面は、見たくないような気がしたのだ。
それからも俺とアンドレイは、静かに話をした。練習について。普段の生活について。練習は外でランニングとかはせずに、ほとんどナショナルトレセンで済ませているようだ。機材が揃っているから出る必要もなく、バレエの先生もいるんだと国力の違いを教えてくれた。俺は外でランニングをするのが好きなので、それが講じて散歩が趣味になった。よくそれで母や姉に揶揄われたことがあると話すと、あまりピンとこない顔をした。兄弟、ひいては家族というものが、しっくりこない顔をしていた。
アンドレイはアレーナが作ったボルシチが好きで、テレビはあまり見ない。でも大会は見るよと嬉しそうに語った。俺もアンドレイも、話が弾む方ではなかったが、彼との沈黙は苦にならなかった。師と二人暮らしだから俺と共通項があると思ったが、そうでもなかった。家の仕事の分担はどうなってる? と聞くと、専属の家政婦が毎日出勤していると答えられた。最初に想像した通りの答えがやってきた。でも料理はアレーナがしてくれるんだよ、と付け足した。俺と先生の場合、当たり前だが分担している。洗濯もすれば掃除もする。料理は先生が大半作り、俺はそのアシストをする。テツヤはなんでもできてすごいねとアンドレイが褒め称える。それは喜ぶべきかどうか迷う。
そうしているうちに、話が再び雅についてになった。
「最近ミーシャはどうしてる? フランス大会はフリーの滑りに迷いがある感じがして、元気がなさそうで。心配していたんだ」
それは俺も感じていた。特にフリーは、俺が言えたことではないが、動きと振り付けがバラバラで、雅自身ももどかしく思っているかもしれない。表彰台に上がれるのはジャンプ構成が他の選手よりも一歩上だからだ。その辺りは本人も気づいているだろう。が……。
どうしてる? と言う問いには答えられなかった。
「わからない」
アンドレイは首を傾げた。
「お互いの練習に精一杯だから、最近話していないんだ」
自分の吐いた言葉には、嘘が含まれている。練習で精一杯なのは本当だけど、それが原因ではない。
彼女に避けられているから、話していないのだ。
スケートアメリカから帰って以来、俺は雅とまともに会話もしていなければ、顔も合わせていない。最後に話をした時、雅は傷に耐えているような顔をしていた。
それから一ヶ月経った。練習に精一杯なのは本当だが、リンクで少し顔が合うと、彼女は目を逸らして足早に通り過ぎていく。明らかに避けられていたが、その原因が未だにわからない。
……はっきり言ってスッキリしない。話そうとすると逃げられるので、どうしたらいいかすらわからないのだ。
「テツヤもミーシャが心配?」
「まぁ、それは」
一番見たくない顔をしていた。あんな顔をさせてしまうほど、追い詰めてしまった出来事があったのだろう。あの短い時間で。その理由が知りたかった。俺に原因があるのか、他に何かあったのか。一回、LINEを送ろうかとも思ったけれど、トークルームを開いてやめた。大丈夫だよ、と送られて来て終わりだろうと容易に想像できたからだ。
結果、自分でも抱えたくない蟠りを抱いたまま、一週間が過ぎ、一ヶ月が経った。練習以外、彼女について考える時間が増えたが何も解決せず、先生が言うところの「腑抜け」な日常生活を送っている。
「彼女のために、何かしたい?」
「そうだな。何かあったら、協力したいとは思うよ」
「よかった。じゃあ、テツヤはミーシャが好き?」
「……それは……」
何故だろうか。簡単には言えなかった。嫌いではない。当たり前だ。ずっと同じリンクで練習して、自分の一番近しい場所にいるのだから。嫌いではない。
空気のように簡単に言ってしまっていいのだろうか。言おうとすると、喉が熱くなって簡単には出てこない。彼のように友人だと思っているなら、何も飾る必要もなく、「友人として」好きだと言っていいのに。言うべきなのに。喉の熱い塊が邪魔をする。
「大丈夫だよ」
答えられない俺の手を、アンドレイの小さい手が取ってきた。自分の懐に迷い込んだ小鳥に説教をするかのように。今季のアンドレイのフリーを想起する。囁くようなピアノの音が、聖人の言葉を表現する。
「きみがミーシャの事を心配していて、何かしたいと思っていたら、うまくいくと思う。それでもうまくいかないなと思ったらね、キスすればいいよ。さっきぼくがきみにしたみたいに。そうしたら全部伝わるよ。あなたのことが大事ですって。ぼくだとミヤビが逃げだしちゃうかも知れないけど、テツヤなら逃げないよ」
「なんだ、それ」
キスすればいいって、そんな無茶な。このアッシジの聖フランチェスコはだいぶぶっ飛んだ事をのたまった。思わず吹き出してしまった。そうしてみる、と気軽に言えない提案だ。だが。
「……ありがとうな」
彼なりの励ましだったのだろう。その心を、素直に受け取ることにする。
気がつけば、時計の針は10時を指していた。一旦トイレを借りにソファを立つ。そして戻ってくると、アンドレイは無防備な顔を晒して眠っていた。どうしようかと迷っていたら、タイミングよくアレーナ・チャイコフスカヤが居間にやってくる。
「やはりですか。こうなると思いました。もう10時もすぎていますからね」
アレーナは別室から布団を持ってきて、ソファで眠ったアンドレイの体に被せた。
「この子は普段、10時には眠ってしまうのですよ。だから泊まってお行きなさい。マサチカには連絡しますから。この子が起きたときあなたがいないと、きっとがっかりしますからね」
「そうですかね」
「ええ、そうですよ」
アレーナは紅茶を淹れてくれた。抹茶ラテはだいぶ前に飲み切ってしまっている。紅茶は俺の分と、自身の分だ。こうなったらこの子は朝まで起きませんからねと言って。マッチ棒がのりそうなほど長いまつ毛は、上がる気配を見せない。
「……この子が人を招きたいと言ったのは初めてなのですよ。緊張していたみたいですね」
「さっきルーティカから聞きました。あんなに前から俺に興味を持っていたなんて、知らなかった。本当に」
「この子は、滑ること以外、興味がそんなになくて。家にいる時、ほとんど寝ておりますしね。素直な子でしょう」
「……ええ、本当に」
素直にも程があるだろう。さっきのキスだってその表れだ。
「テツヤ」
アレーナが俺を、改めて見つめた。リンクサイドにいれば威厳のあるコーチだが、今の彼女は、我が子を案じる母親のように見えた。
そうか、この二人から感じる違和感。
「いつかあなたに、私は一つお願いをしてしまうかもしれません。この子の師として、母親代わりとして。その時まで、あなたはどうか氷の上にいてくださいね」
アンドレイ……ルーティカの両親の影が、全く見えないのだ。この氷の化身の生い立ちがまるで読めない。さっき話していて、俺が姉や両親の話をしても反応が薄かったように。しかしその違和感すらも、彼らの前では無意味なのかもしれない。
紅茶のカップの下では、金色の塊が静かに沈澱している。
*
その日は客間をお借りした。6時に起床したらアレーナはすでに台所で朝食の準備をしていた。簡単な野菜のスープとパンをいただき、これを食べて彼は育ったのだろうと思わせた。ルーティカは俺が手を合わせる頃にもそもそと起き上がってきた。そして、アレーナが運転する送りの車に一緒に乗ってきた。
「今回は来てくれてありがとう。またきてね。その時はミーシャも一緒だよ」
車のなかで、ゆびきりげんまん、と小指を伸ばしてくる。合わせて小指を絡めると、子供というより幼児のようにみずみずしくふくらんでいた。その時だ。ジーンズのポケットのiPhoneが振動した。名前を見て……滅多に連絡をしない人物だったので、思わず見返した。
アーサー・コランスキー。
知り合った頃になんとなく連絡先を交換して、そのままになっていた。
『ファイナル出場決定おめでとう。お祝いに美味しいルリシューズの写真でも送るね。パリで食べたんだ。いいでしょ?』
ルリシューズってなんだっけ? 文脈からして靴ではなく食べ物のようではあるが。写真ではなくてお祝いなら実物をくれ。お祝いをしたいのか、自慢をしたいのかよくわからない。そう思っているうちに、写真がやってきた。
パティスリー兼カフェらしい。テーブルの上には紅茶のカップと、エクレアのようなシュー生地を使った、彩豊かなお菓子。
そしてそれを見つめるのはーー
「ミーシャだ。少しは元気になったみたいだね。よかった!」
チラッと見えたらしい。ルーティカは写真の人物を見て、無邪気に喜んだ。
久しく見ていなかった雅の笑顔が写っていた。繊細に作られたガラス細工のようなお菓子を見つめるのは、宝石よりも綺麗な大きな瞳。俺もルーティカの声に反応するように、よかったと呟いた。
……何故だろう、喜ぶべきなのに。ルーティカのように無邪気に喜べなかった。それどころか、すっきりしない思いと、喉の奥の熱い塊が、余計広がったような気がした。
全て気のせいだ。
俺はiPhoneを再びポケットにしまった。いつの間にか、アレーナの運転する車はホテルの近くまで進んでいた。気のせいだと言い聞かせる俺の耳に、キスすれば全部伝わるよという、昨夜の茶話会でのルーティカの幼い言葉が残っていた。




