表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しいなここみの ミ☆★ 失敗作品集 ★☆彡  作者: しいな ここみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/254

【純文学】あたしのオノマトペって、変?2

「まぁまぁ、お嬢さん。あったかいコーヒーでもいかがですか?」


 お店のおじさんがそう言って、紙コップにインスタントコーヒーをどぴゅどぴゅ入れてくれた。

 スティックシュガーをどろどろ入れて、ポーションミルクをズボッと入れて、ガリガリかき回す。

 あたしはそれを両手で持つと、思わず口から「いたっ!」と声が漏れた。


「これ、あったかくないじゃん! バクバクに熱いじゃん!」


「フフフ。騙されましたね?」

 お店のおじさんが正体を現した。

 シャキシャキのヒゲ面を、つるっと脱ぎ捨てた。

「ミヒー!」


 おじさんは悪の怪人『ヒゲヅラー』だったのだ。


「浩介! 助けて!」


 あたしが叫ぶと、浩介は張り切って「王!」と言った。


 浩介だって正義と欲望の超人、『なんとか』なのだ。



 スマホを前にかざすと、加工アプリが起動した。


 浩介の姿が変わっていく。


 シャランラ、くるりーん☆とファンシーな効果音とともに。


 いや間違えた。


 じゅらるみん、ぐるじぃー☆とファンシーな効果音とともに、だ。



「ミヒッヒー!」


「じょわらびか!」


 そんな声をあげて、二人のバケモノが対峙した。


 ギックリ! と組み合う。


 ぽこっ! と、浩介が怪人を投げ飛ばし、木のテーブルがへにゃらららーん! と、音を立ててぶっ壊れた。



 あたしは急いで車に乗り込むと、浩介をほったらかして一人で逃げ出した。


 じょぶるるるーん! エンジン音が唸る。



 走り出すと、雪がフロントガラスにぼわぼわと降り注ぎ、雪山が自由の歌を歌っていた。


 ヤマ√ じょんじょろりーん♪ じょんじょろりん♪



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  オノマトペ製造アプリを試されては?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ