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原付徘徊おじ☆彡  作者: 仲良しおじさん
原付徘徊の章
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原付あるある小話 ~困った事情②~ 【←NEW!】

2026年1月



 引き続き、原付あるあるネタの紹介です。




【日焼け跡】


 放浪の旅は夏休みに出掛けることが多いんですけど、その時期脅威になるのが日焼けです。

 対策を怠ると一瞬で皮膚が焼けてヒリヒリに苦しみます。


 真夏の昼間でも長袖を着たり、顔には日焼け止めクリームを塗ったりなど準備をしてますが、忘れがちになってしまうのが手首から先の部分。


 実は原付乗りの手先の日焼け跡ってグラデーションになるって知ってました?

 ハンドル握るとき、巻き込むように指を折り曲げる形になるんですけど、そのせいで第二関節から先に日光が当たりにくくなるんですよね。

 なので手の甲は真っ黒で、そこから先がだんだん白くなっていくという、なんとも気味の悪い配色が出来上がります。


 手袋すればいいじゃんって話なんですけど、それだとスマホ操作がやりにくくなるし(※道路交通法違反)。

 そんなこんなで、もし異様な日焼け跡をした手の人がいたら、それはほぼ原付乗りで間違いないと思います。

 というかもしかするとそいつ僕かもしれません。




【職質】


 原付で深夜徘徊してると結構な確率で職質されます。

 やっぱりもうビジュアルが圧倒的に不審なんでしょうね。


 僕は十代の頃からしょっちゅう職質されるタイプだったんですけど、なんだろう、30歳過ぎたくらいからだんだん警察の方の対応が変わっていったのを感じました。

 あるとき、いつものように呼び止められて、いつも通りに名前や住所なんかを答えたんですけど、これで終わりかなと思ったら、

「カバンの中身を見せてください」

 って言われたんですよ。


 そんなオプションあるんだ、って。

 30過ぎて深夜原付徘徊してる奴ってそんなレベルで警戒されるんだ、って。

 ちょっとショックでしたね。


 しかもただカバン見せるという形式じゃなくて、僕が自分でカバンを開けて、指をさしながらその中身を言葉で説明してくださいと言われたんですよ。

 で、その様子を警官の方が一歩引いた位置から見てるという……。

 凶器とかが出てきたときに対応できるようにそうしてるんでしょうか?

 まあもちろん僕のカバンには凶器なんて入ってないんですけど。


 ただそのときタイミングが悪くって、マクドナルド寄った帰りだったんですよ。

 途中でお腹いっぱいになって食べきれなかったハンバーガーが紙にくるまって入ってたんですね。

 僕はそれを指さしながら

「これは食べかけのハンバーガーです。これはゴミです。これは……」

 とか淡々と伝えるんです。


 せめて笑ってくれればいいのに、相手も真剣な顔で聴いてるもんだから辛くって。

 どんな羞恥プレイだよって思いました。




【幽霊】


 ダムってちょうど良いんですよね。

 何がちょうど良いって、適当に深夜の森の中を徘徊したいなって思ったとき、往復コースとして絶妙なポジションにあるんですよ。


 実は林道って割と高確率で廃道があったりします。

 地図には載ってるけど、実際は荒れ果てていて誰も使わないまま数年放置されてたり、

 あとは落石や土砂崩れがあってひとまず通行止めにしたまま復旧未定にされてるとか。


 でもダムに続く道については誰かが管理のために行き来しなければいけない都合上、必ず綺麗に整備されてます。

 かつ、深夜にダムへ向かう人なんてまずいないので、誰にも気兼ねすることなく原付でチンタラ走ることができます。

 脇に川が流れてて景色に変化があるし、勾配もあって走り応えがある。


 ちょうど良いんですよ。

 夜適当に走るかー、となったときはダム行きがちですよ。


 そんなこんなで僕の中で割と定評のあるダムコースなんですが、かつて思い出深い出来事がありました。

 新潟に住んでいた頃、その日も深夜に行きつけのダムに登ったんですが、珍しく先客がいたんです。

 1台の車が止まってて、その外で4~5人の大学生らしき男の子たちが立ち話をしてたんです。


「いや~! 僕以外にも深夜のドライブでダム来る奴いるんだな~! 青春だよな~! 良いよねダム!」


 なんて思いつつ、人見知りの僕は一種の気まずさも感じながら視線を伏せて彼らの前を素通りして、そのままダム湖の周りを2周くらいして大人しく帰りました。


 という話を後日知人にしたんですけど、

 そこらへんが地元の奴が「そのダム有名な自殺スポットだよ」って教えてくれました。


 ……あの日、きっと若者たちは肝試しにでも来てたんでしょうね。

 ダムを前にして「うひょ~こえ~」とか盛り上がってたんでしょうか。

 そんな中突然ふらっと現れた単独原付野郎を見て、きっとガチもんの自殺志望者が出たと思ったのでは。

 さぞかし肝を冷やしたんじゃないでしょうか。


 ほんとごめんな。

 何やってんだろうな俺。




【暴走族】


 僕の生まれは神奈川県です。

 相模湾の一帯は湘南海岸とも呼ばれ、関東圏では有数の規模の砂浜が広がり、サーファーたちのメッカみたいな扱いを受けています。

 この湾岸に沿うようにして伸びる国道134号線は、湘南の海を一望しながらドライブできるおしゃれロードとして認知されています。


 でも良いところばかりでもなくって、例えば日中はえげつないほど渋滞するし、成金なりきんスポーツカーがフカシ煽り運転してきたり、夜になると暴走族がパラリラ爆走してたりと、原付乗りにとってはなかなか居づらい環境でした。

 生活圏だし利便性も高いので日常的に使う道ではあったんですけどね。


 ある大学生の年の夏、僕は盆休みを利用して地方大学から神奈川に帰省していました。

 その日は深夜まで海沿いのファミレスに入りびたり、大学の課題やったり創作活動のネタ書いたりしてダラダラと閉店まで過ごしました。

 深夜1時くらいにですね、帰るかと、原付に乗って134号線を走ってたんですよ。

 遅い時間なので周りに車はいなくって、夜の潮風を浴びながら気持ち良くノロノロ走ってたんです。


 赤信号で止まっていたら、背後から何やら爆音が近づいてきました。

 察しました。暴走族でした。

 20台くらいいました。

 終わったって思いました。


 彼ら暴走族と呼ばれてるクセして、律儀に赤信号で止まるんですよね。

 僕を取り囲むような構図になるわけですよ。


 いいよそこは。

 暴走は良くないと思うけど今だけは信号無視していいよ。


 僕はもう恐ろしくって、膝ガクガク言わしながら前方の一点をひたすら凝視してました。

 鼓膜破りそうな音量の排気音と、やたらチカチカするライトの点滅を横目に感じながら、生きた心地がしなかったですね。


 幸い何事もないまま信号が青に変わったんですけど、そこで問題が起きました。

 僕が一番先に来て止まっていたわけなので、最も停止線に近い位置にいるんですね。

 だから一斉に走り出すと自然と僕が先頭に躍り出てしまうことになるんです。


 みんなに追い抜かされるまで時間にして十秒くらいだったでしょうけど、そのほんの僅かな時間、僕の原付が族の頭を張りました(爆)

 ヤバくないですか。

 まったく誇らしくない武勇伝です。




【終わりに】


 どうでしょうか。

 原付乗りの方たちには「あるあるw」と思っていただけたんじゃないかな、

 というつもりで最初は書いてたんですけど、読み返すと別にそんなことなさそうな感じになっちゃいましたね。


 原付に乗る変態の方なら「あるあるw」と思っていただけたかもしれないです。




~Happy End~


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