50、祝、恋人
今日も読みに来ていただきありがとうございます。
誤字脱字が多すぎる作者は皆様の報告ですごく助けられています。
楽しんでいただけると嬉しいです。
その日、店が終わって帰宅したライラに、私はディルックと恋人になった事を伝えた。
「ついにディルックと付き合うのね!良かった良かった。ディルックほどアニーを大切にしてくれる人はいないと思うよ」
ライラはとても喜んでくれた。
「うん、私もそう思う」
ちょっと照れ臭いが、すごく幸せだ。
「でも、明日店に来たらどうやって接したらいいかわかんないよ…」
なんせこっちは初めての彼氏だ。
お手柔らかにお願いしたい。
何を?と聞かないで。
「そんなの変に意識しないで、今まで通りでいいんじゃない?実際今までも2人は付き合ってるのって結構聞かれたよ」
「えっ?そんな事言われてたの?」
「うん、2人が付き合うのは時間の問題だろうなって皆思ってるんじゃない?」
「うわ、なんか余計に恥ずかしい」
「とりあえず、マスターとマリーさんには言ってあげてよ。2人とも余計な口出しせずに見守ろうって言ってたから」
ライラが生ぬるい目で微笑む。
「ええ!マスター達まで?うーん…見守ってくれたのはありがたいと思うべきか…」
次の日、店に着いてマスター達にもディルックとの事を伝えると、とても喜んでくれた。
「ディルックはいいやつだが、何か困ったことがあればいつでも俺に言うんだぞ。懲らしめてやるからな」
「私もこれからも、いつでも相談に乗るからね」
頼れる2人は私の両親みたいだ。
いやここは年的にお兄さんとお姉さんか。
家族がいたらこんな感じなのだろう。
夜営業に入るとディルックがいつ来るのかソワソワしてしまう。
今日店に来るのかもわからない。
こんなに気になるなら、昨日聞いておけば良かった。
そう思い始めた時、いつものようにディルックとガイアスが店に入ってきた。
「こんばんわ〜」
ガイアスさんが元気に挨拶するも、視線は後ろのディルックに釘付けだ。
「いらっしゃい、ディルック、ガイアス…」
「お、おう!」
2人で照れてギクシャクしてしまう。
「まあまあ、こんなところじゃなんだからテーブルに行こうか?」
ガイアスがディルックの背を押してテーブルに向かう。
店の入り口でぼんやりしてしまった。
なんだかいつもよりディルックがカッコよく見えてしまった。
ダメだ、仕事はちゃんとしなければ。
私はハッとしてオーダーを取る。
「えーと、2人とも今日はなんにする?」
「今日の日替わりはなんだ?」
「今日はポークケチャップだよ」
「じゃあ、俺はそれを」
ディルックとのやりとりをガイアスさんがニヤニヤして見てくる。
「じゃあ俺も日替わりにしようっと」
「わ、わかったわ。日替わり2つね」
私が、オーダーをち通しに厨房に行こうとすると、ガイアスさんが言った。
「2人ともおめでとう。良かったね」
「あ、ありがとう」
「なんだよ、突然」
私達は突然に言われて照れる。
すると周りの常連さん達が席を立ってやってきた。
「なんだ?もしかしてディルック、アニーちゃんにオーケーしてもらったのか?」
「2人ついに付き合うってこと?」
「やっとか〜。良かった良かった」
本当に常連さん達も見守ってくれてたんだ。
「そうなんです。ついにやりました」
照れながらそう言うディルックもまたカッコよく見えるから、もう重症なのかもしれない。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次もお読みいただけると嬉しいです。
返事が返せないこともありますが、感想必ず読んでます。ありがとうございます。
評価、リアクション、ブックマークもお願いします。




