後日章 「幸せな日々を…噛みしめながら…」
朋成との初体験があってから…ますます彼のことが好きになっていった…顔を直視できないほどに…。
教室でも…部活の時でも…チラチラと顔は見ているけど…ホント…かっこいいんだもんな~。
あれから、私は、櫻木くんに頼んで、サッカー部のマネージャーをすることになった…。
部活の時でも近くで…朋成を見れるなんて…ホントに幸せだよ~♪
今日は、そのマネージャーになっての初日を迎えることになって…。
朋成と一緒に、サッカー部の部室のある、グラウンドに向かった…。
さすがに制服では、色々と仕事ができないので、学校のジャージを持ってきて…、
女子更衣室で着替えることに…。
部員のみんなもそれぞれ練習着に着替えて…櫻木くんの元に集まる…。
私も集合場所へ行くことにして…櫻木くんから話が始まった…。
「えーみんなも見て、分かっていると思うけど…今日から、マネージャーをしてもらうことになった」
「藤乃 深雪さんです!…藤乃さん、ちょっと前に来て…」
「あっはい!」
慌てて、櫻木くんの横に並ぶ…みんなに注目されているよ…すごく恥ずかしいよ…。
朋成の方を見てみると…何だかニヤニヤと、嬉しそうなんだけど…何かムカつくー。
「…あの、藤乃さんが、俺たちのマネージャーとか…マジ嬉しいんだけど!」
「だよな~これって夢じゃ…ないのか!?学校一の美少女の、藤乃さん…だぞ?」
「やべーな、藤乃さんに色々と…世話してもらいたいぞ…ワクワクするぞ!」
「やかましいー!深雪は俺の彼女だぞ!?手を出したら…ぶっ殺すぞー!」
朋成は、何を言い出すかな…そんな恥ずかしいことを…みんなの前で、言わないでよ!
私の挨拶ができないじゃん!うわー!顔が真っ赤になっていくし…。
「お前ら!ちょっと静かにしろよー!…藤乃さんが困っているだろう?特に…朋成な!」
「え!?俺だけ名指しかよ…酷いぞ、聖人~」
みんなが一切に笑い出した…何て楽しそうなチームなんだろう?少し緊張がほぐれた…。
ふ~んだ、櫻木くんに注意されて、少し拗ねてるけど…いい気味だよ!
さっき、私を見て…ニヤニヤした罰だよー!
「藤乃さん、ごめんね…しばらくマネージャーいなかったから、みんな嬉しくて…」
「いえ…大丈夫です、ちょっと、ビックリしただけです…」
「…じゃあ、藤乃さんから一言、よろしく~!」
「…藤乃 深雪です!マネージャーは初めてで…みんなに迷惑を掛けるかもしれませんが…」
「一生懸命…頑張りますので、よろしくお願いしますー!」
そう言って、私は大きく頭を下げた…みんなから拍手をもらって…それぞれエールももらった。
あー緊張した…けど、言いたいことはスラっと言えたので、良かったと思う。
「じゃあ、これにて解散~!各自、準備運動して、ランニングに移ってくれー」
「それじゃ…藤乃さん、簡単に、マネージャーの仕事を説明するよ」
「はい!お願いします」
櫻木くんより、説明があって…サッカー部のマネージャーの仕事の内容は、こうだった…。
部室の掃除、練習着やユニフォームの洗濯、選手のケガの対応、紅白戦のタイムを測ったり等々…。
色々と覚えることが多すぎて…なかなか、ハードな内容だった…。
忘れないようにメモを取っておく…1人で大丈夫かな…少し心配になってきたよ…。
「一気にやらなくていいからね?自分のペースで、やってくれて良いから」
「それと…分からないこととかあれば、気軽に俺に相談してよ、また教えるから」
「はい!分かりました~」
「じゃあ早速、部室の掃除を始めてください、よろしくね、俺は、練習に戻るから」
私は頷き、櫻木くんは練習している、みんなの所に戻っていった…。
自分のペースで良いと言ってくれたから…焦らずゆっくりと覚えて行こう…。
部室の掃除をするため…サッカー部の部室へと向かった…。
部室の前に着き、扉を開けると…何だろう…汗臭さがすごい臭いを醸し出していて…鼻が曲がりそう…。
マスクを装着して…窓を開けよう!部屋に入って…奥にある窓を開ける…。
うん、これで空気の入れ替えが出来るようになった。臭いの元である練習着をかごに詰め込み…、
外にある洗濯機へ持っていくっとその前に、部室の倉庫にある洗剤を持って行かないと…。
ん~洗剤しかないのか…せめて漂白剤や芳香剤が欲しいところ…櫻木くんに相談しよう。
悩んでも仕方ないので、さっさと洗濯をしよう!洗濯が終わる前に、
部室の掃除を完了させたいから…とりあえず、先に洗濯をすることにした。
洗濯機が全自動だから…洗濯物を入れて…洗剤を投入!後はスイッチを押してっと!OKだね。
機械が全ての作業をやってくれるから、後は干すだけだしね!
部室に戻って…う~ん、先にゴミの選別かな?え~と…空カンに、ペットボトル…燃えるゴミと…。
3種類に分ければいいね~ゴミ袋を3つに分けて、次々とゴミを回収していく…。
うん、さっぱりした~♪次は…はたきで棚等の埃を落として、箒で履いて…塵取りでごみを取っていく。
こんな感じかな?見違えるほどに、部室は綺麗になっていった…。
スマホで時間を確認してみる…そろそろ、洗濯が終わるころかな…確認してみようっと!
先にゴミを校内指定の場所に置いて来て…洗濯機の方に向かった…。
うん、すすぎも脱水も完了している…あとは干すだけだね。
洗濯機の近くに、物干し竿があるので、練習着を干していく…うん、良い香り~♪
とりあえず頼まれたことは完了したから…みんながいるグラウンドに戻ってきたのだけど…。
練習もひと段落が付き、みんな、それぞれが休憩をしていた…朋成がこっち来いと手を招く…。
とりあえず彼の元へ走って行くことに…ベンチで待つ、彼の横に座る…。
「お疲れ様。朋成…」
「おう、お疲れ~深雪、早速何をやってたんだ?全然、姿が見えなかったから…心配したぞ?」
「あ~うん…部室の掃除と…練習着の洗濯をしていたよ、さっき今、洗濯物を干したところ…」
「やっぱりな…部室、汚かっただろう?桔梗先輩がいなくなって…ずいぶん経つもんな…」
「桔梗先輩って…3年生のマネージャーさんだった人…?」
「そうそう!桔梗先輩は結構、大雑把でさ…まぁそれでも…綺麗に整頓してくれてたけどな~」
「そうなんだ…1人だと大変だったろうね…」
今日、初めてマネージャーの仕事してみて…結構、内容はハードだったもん…1人は大変かも…。
私、やっていけるかな…少し心配になってきた…。
そう悩んでいると…朋成が、私の頭を自分の肩へと導いてくれた…。
「大丈夫だ、深雪…焦らなくても良いよ…俺が側にいるからな…」
「…うん、ありがとう…朋成…」
大好きな彼が…いつも側に居てくれる…こんなにも嬉しくて…幸せなことはない…。
少し張り切りすぎて、疲れちゃったけど…もう少しだけ…こうやって…彼に甘えていたい…。
朋成とイチャついていると…後輩たちが私たちのことを見つけ、近くにやってきて…。
「おー!椿田先輩と藤乃先輩がイチャイチャしてるぞ~ヒューヒュー!」
「椿田先輩…本当に、藤乃先輩と付き合っていたんだ…ベストカップルじゃん!すげー!」
「俺も…こんな可愛い彼女が欲しいっす!羨ましい~!」
「ったく、うるざいそーお前ら!俺らの邪魔をするんじゃねーよ!」
もう…ゆっくりできないな…騒がしくて…でも、楽しくて、朋成と後輩たちのやり取りを見てると…、
サッカー部のマネージャーになって良かった~っと、実感するのでした…。
それから休憩が終わり、紅白戦をやることとなり、私は試合時間を測る役になることに…。
まだ、そんなにサッカーのルールを知らない私は…何回か試合を止めてしまい…、
みんなに迷惑かけてしまった…これは、ちゃんとルールを勉強しておかないと…!
気を落とす私に、みんなは優しく接してくれて…みんなのために…もっと頑張ろうと思うのでした。
部活も終わり、みんな部室へと戻っていく…私はボールを拾い集め、簡単に拭き、汚れを落とす。
そんな作業を外で行っていたら…部室の中が大騒ぎになっていた…。
「やべー何ここ、俺たちの部室か?すごく綺麗になっているんだが!?」
「藤乃さん…すごいな!…やっぱり、さすがは藤乃さんだ!」
私は普通に掃除して…洗濯しただけなのに…お祭り騒ぎになっているよ…。
と言うより、そこまで放置して、汚くする方がある意味凄いよ!私には無理だよ~。
でも…みんなのためと思えば苦にならないかな…うん、明日も頑張りますか!
今日の作業をすべて終えて…制服に着替えなおし…更衣室を出ると…、
外で朋成が待っていた…。
「深雪、おつかれさん、さぁ帰ろうぜ~」
「うん!」
朋成がそっと…右手を差し出してくる…恥ずかしいけど、それに応じる…。
普通に手を握るつもりが…恋人繋ぎになっていて…すごく恥ずかしくて…顔が真っ赤になっている…。
でも嫌じゃない…すごく嬉しい…そして…すごく幸せだった。
他愛もない会話でも…朋成が側にいてくれるだけで…すごく楽しかった。
あっという間に、私の家に着き、今日はここまで…なんか寂しさを感じて…。
「朋成…少し屈んでくれる?」
「ん?どうした…こうで良いか?」
朋成が少し屈んだところを…私は背伸びして、朋成にキスをした…。
私からキス…しちゃった…、家の前で…少し大胆だったかな…でも、気持ちが抑えられなかった。
キスを終えて…朋成を見ていると、唖然としていた…うん!作戦は、大成功だよ~♪
「じゃあ、また明日ね、朋成」
「あっ…ああ、また…明日」
固まっている彼をそのままにして…私は家に入っていく…いつもドキドキさせられてばかりだったし…、
たまには…朋成もドキドキすればいい…私からのちょっとした悪戯だった。
ありがとう…朋成、私を好きでいてくれて…私も…大好きだよ!
今日も1日…幸せを噛みしめるのでした…。




