序 章 「光の中で…」
TSF物語、第2段として、物語を進めていきたいと思います。
よろしくお願いします!
ここはどこだ…どこまでも真っ白い世界が続いている。
立っているのか、浮いているのか、地に足についていないような感覚。
『…迷える…魂よ…』
どこからか声が聞こえる…優しく語りかけるが…かなり威厳のある声だ。
声のある方に顔を向けると…誰かがそこに立っており、こちらを見ている。
「誰だ?…ここは一体…どこ…なんだ??」
誰なのか…全く見た事も…会った事もない人物…。
白いローブを着込み、手には杖をもち、
胸まであろうとする、素晴らしい髭を伸ばしている老人の姿だった…。
どう見ても…良くある神様のイメージに近い。
ははは…俺ってもしかして…死んだとか言う、面白い夢でも見ているのか?
そう考えていると神様のような老人が語りかけてきた。
『…お前は…命を尽きてしまった…だから…ここへ来たのだ』
おいおい…俺の予想とぴったりじゃないか。
……って、ちょっと待て。命を尽きた…だと。何を言ってるのだ?
そんな記憶、一つもない。やはりここは夢の世界か?夢なら醒めてくれ!
また老人はこちらに語りかけてくる。
『…このまま…魂だけの存在になるのもいいが…1度だけ…チャンスをやろう』
マジで何を言っているのか…訳が分からない…てか、お前はホント…誰なんだよ!
理解できない頭で、イライラしながら…つい言葉にしてしまった。
「チャンス!?…てか、あんたはいったい…誰なんだ?」
かなり怒声に近い感じで、大きな声で発してしまったが、
老人は動じること無く…静かに語りかける。
『…人は…私のことを…「神」と呼んでいる』
「へっ!?かっ神様??」
おいおい…いいかげん何回も、俺につっこませるつもりなのか…。
神様…だと。本当に馬鹿げてる…いい加減、夢なら醒めろよー!!
いや…待てよ?本当に夢ならば…折角のチャンスだ、楽しませてもらおう。
神様なら敬うことだろ?ここは役になりきってみるか…。
「…チャンスとは、どういうことですか?」
もう1度、同じ内容を聞きなおしてみると…すぐさま神様は、こう答えた。
『お前の人生は…醜く…辛いものだったな…』
『普通に生き返っても…同じことの繰り返しだ…望みがあるなら…変えてやろう』
あれ?ここは…俺の夢の中ですよね…酷く辛い人生…だと!?なぜ、そんな事が分かる??
俺の妄想が…そう言う夢を…見せているのか?…ホント馬鹿げてる…。
…ん?望みだと…?何か、面白くなってきたぞ!…変えてやる?…それって言うのは…。
「…それって…見た目を変えてくれるって…ことですか?」
まさかな…ここまで来ると…胡散臭い話に思えてくる…どうせ…夢なんだ!
折角だ…最後まで付き合ってみるか…だが、神様は、当たり前のように…こう答えた。
『そうだ…格好いい男でも…可愛い美少女でも…お前の望むままに…姿を変えてやろう。』
マジかよ…何とも…都合の良い設定だな…さすがは、俺の夢だな!
ここまできたら…うーん普通じゃ面白くないな…どうするかな?
イケメンになって…女遊びをするとか…な~なんか…つまんねーな。
…待てよ?可愛い美少女になるってのはどうだ…?
そう言えば…俺の親友の朋成が、俺が女だと…良いのにって言ってたな…。
まぁ夢だから…なるわけもないだろうし、その方が…面白そうだな!…よし。
俺の微妙な顔の変化に気づいたのか…こちらが言葉を発する前に。
『…どうやら…決まったようだな…望みを…言うがよい…』
「俺を…かっ可愛い、美少女にしてください!」
さぁ…出来る物なら、やってみろ!ってんだ。
『女性として…人生をやり直したいと…申すのだな?』
『…よかろう…その望み…叶えてしんぜよう…。』
そう言うと…神様の持つ杖から光が差しだし、辺り一面を覆い尽くしていく…。
「うわっ!?まぶしいぃぃぃー!!」
ああ…なんか…意識が…とおのい…て…い…く…。
光の中を泳いでる感じがする……でも悪くない…むしろ心地よい…。
遥向こうに…光の中に小さな穴が見える…出口かどうか分からないけど…あそこへ行けば…。
穴を通り抜けた瞬間…俺の意識は…途切れた…。




