表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合百景 ~二分で読める百合短編~  作者: 荒井チェイサー
136/137

君になら、傷つけられてもいい

私が千歳に告白をした時、彼女は困惑していた。

「ああ、これはダメだな」

その顔を見て、自分の告白が失敗に終わったと思い込んでいた私に対して、彼女は意外な言葉を返してきた。

「いいよ」

でも、その後にこう続いた。


「でも、傷つくかもしれないよ」


風が私たちの間を通り過ぎ、千歳の髪の毛を揺らした。

隙間から見える目からは、覚悟がにじみ出ている。


「アナタに傷つけてもらえるなら、それでいい。ううん、それがいい」


何も考えずに出たその言葉を、千歳は愛おしそうに受け取った。

私たちは多分これから傷がつく。

だけど、それすらも愛おしいと思える日々を過ごしていく。

それが多分、幸福というものだと思うから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ