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かのじょにせつなき青春なんてにあわない~世界から忘れられた歌姫を救いだせ~  作者: すずと


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第45話 エピローグ

 スマホを横向きにして動画を視聴する。正確に言えばMVだ。


 耳にはワイヤレスイヤホンをしている。聴こえてくる歌声に酔いしれながら心の中でリズムを取る。


 気分はライブ会場。


 自分の世界に没入してしまう。


 あー、良い曲だ。


「なに聴いてるの?」


 そう言いながら俺の右耳のイヤホンが外された瞬間に現実に戻された。


 学校の自分の席。


 外した犯人を見た時、現実に戻されて良かったと思ってしまう。


「日夏八雲の、『シンデレラブレイカー』」


 画面に映っている人物と同一人物の彼女へ答えると、「ふぅん」と言いながら俺のイヤホンを耳に付けた。


「我ながら良い曲ね」


「自画自賛が嫌らしくない程に良い曲だよ」


「ありがと」


 八雲は現在、本名で再活動を始めた。


 事務所に復帰というのは簡単ではなく、通い続けたが、事務所では使えないという判断を受けてしまった。


 だったら自分で創るってわけで、八雲はMVを自分で作成。


 それを動画サイトに投稿すると、あれよあれよと再生数が稼がれる。


 再スタートの曲は、『シンデレラブレイカー』という名のラブソング。


 これ、俺との日々を歌にしたみたいでさ、すげーこそばゆい気持ちになるけど、すげー良い。


「世津。私が夢の再スタートを切れたのは全てあなたのおかげ。本当にありがとう」


「なんだよ、いきなり」


「いきなりお礼を言いたくなったのよ」


「わがままっぽい発言だな」


「あら。私の彼氏ならわがままくらい受け入れてくれないと」


「いくらでも受け入れますよ」


「言ったわね。だったら世津も夢の再スタートを切りなさい」


「夢の再スタートか……」


「野球、やりなさいよ。私、一生応援するわよ」


「それ、プロポーズ?」


「もしかして、こんな美女を捕まえて別れる可能性があるとでも?」


「いや、そんなことはないけど……」


「今度は私の番。あなたが私を応援してくれたみたいに、お節介をやきまくるわよ」


「因果応報ってわけか」


「良い意味のね」


「確かに、そりゃ良い意味だ」


 彼女が応援してくれるなら、なんだか夢が叶いそうな。そんな気分になる。

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― 新着の感想 ―
[一言] 完結投稿お疲れさまでした。 掲示板に名前が書かれていたのに何故シンデレラ効果が発動してしまっていたのか、それを見た時点でなぜ彼だけが思い出す事が出来たか、とか不思議なことは色々ありますけど…
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