なんとなく:時間をかけて、書き直しを恐れない
【なんとなくでエタった場合】
小説を書いていてエタっても、明確な原因がわからない。
『なんとなく』で筆が止まってしまった。
そんな場合も多々あります。
といより、多くの人は、このパターンが一番多いと思います。
理由がわからないけど筆が止まった。
ここから先はそんな場合を考えてみたいと思います。
自分の文章に不満がある。
もっと思ったように書きたいのに、書けない。
熱意がなくなったのとは違うが、なぜか筆が進まない。
これまで書き綴った文章を見ると、なにか違和感がある。
わだかまりのような小さな感情が積み重なり、やがて筆が止まる結果になることがあります。
そんな時にはまずひとつ。
気分転換です。筆を置きましょう。
小説を書くには、その時間も大事ですが、『書かない時間』も大事です。
不思議なものでアイディアを出そうと思って、パソコンの前や会議室で頭を悩ませても、良案が出てくることは、ほとんどありません。
散歩をしている時、風呂に入っている時、トイレに行ってる時、布団の中などなど、全く関係のない行動をしている最中の方が、悩んでいたのがウソのようにアイディアが出てきます。本当かどうか知りませんが、発想が生まれるのは三上――鞍上(馬の上/移動中)・厠上 (トイレ)・枕上(寝る時)とも言うとか。
そして、今回の議題で特に問題なのは、眠気を通り越した徹夜明けのテンションなどでは、ものすごくどうでもいいアイディアが、世紀の大発見のように感じる時があります。
締め切りなんてないのならば、執筆から離れる時間を作らないとダメです。
怒涛のようにアイディアが浮かび、筆が走ってる状態ならば、勢いに任せて書けばいいですが、止まった時には絶対に置いて、自分の文章を冷静に見直すことです。
これ、ネット小説だとやらない人が多いです。見直したとしても一回更新分だけで、物語全体を見直す人は少数派です。
見直しをしないというのは、手抜きです。
だからエタの原因になっても不思議ありません。
巨大な建造物を作ろうと思えば、相応に時間がかかるのです。
とにかく短期間で作ろうとすれば、どうしても手抜き工事になり、どこかで歪みが生まれます。
それが無視できる範囲ならばいいですが、倒壊の原因にもなる可能性もあります。
そして、ここでもうひとつ。
書いた文章を書き直すのを嫌がる作者さんは、かなり多いです。
そして、これがエタる原因になることも少なくありません。
前項【読者の意見:プライドを持ち、プライドを持ち過ぎない】で挙げた、作品に対するプライドとは少し違い、作品に高いプライドを持っている作者さんも、持っていない作者さんも、どちらにも当てはまります。
高いプライドを持っている人の場合は、言わずとも理解して頂けるでしょう。
だから説明は省きます。
そうでない、右も左もわからずに作品を書いた作者さんの場合でも、読者さんの感想で問題点を指摘されても、『とりあえず自分のやり方で』という考えで進もうとする人が少なくありません。
すると自分の書いた文章に違和感を感じつつ、直さないまま次に進めようするので、モヤモヤしたものがわだかまって、そのうち筆が止まります。
人の評価が気になり、自分の書いた文章が面白いと思えなくなるのです。
現状が最良とは限らないわけです。
書き直したことで、もっといい作品になる可能性も、充分にあるのです。
だから見直して、書き直してください。
それがエタ防止にもつながります。
これまで挙げた『エタる理由』に当てはまって尚、我が道を突き進もうとする作者さんは、それでいいと思います。
作者さんが趣味で書いている小説のやり方を、自分が止める義務も権利もありませんし、そもそも作者さんに注意したところで、考え方をすぐに変えるとも思えませんので。
ただ、言っておくとするならば。
そこは泥沼です。ハマれば身動きできなくなります。あなたは既に足を踏み入れています。
頑張れば突っ切って、向こう岸まで行けるかもしれません。そしてあなたは、そのつもりなのでしょう。
しかし普通は戻って、迂回路を探しますよね?




