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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

優しく丁寧に婚約破棄をした馬鹿王子の話

作者: 山田 勝

 巷で人気の婚約破棄物だと、馬鹿王子がまるでラリっているかのように愚かな行動を取り。

 婚約者にヒドい言葉を投げかけて婚約を破棄する。





 俺は王太子アルフレッド、母上は踊り子出身の側妃とは名ばかりだった。

 それじゃ王位につけないと、公爵令嬢が婚約者につけられた。


 父上は王宮で踊りを披露した母上に欲情し一夜の相手を所望した。


 そしたら俺が生まれた。父上は酔狂にも俺を王太子に指定し、母上の心まで得ようとしたが、母上には恋人がいた。


 俺は乳母に世話をされ、物心がつくころには母上は王宮を逃げ出した。


 以来、父上は病床に伏せり。三ヶ月前に崩御した。



 俺の役割は馬鹿王子だ。政務をほったらかしにして遊び歩いた。



 今日は父上の喪が明けて初めて廷臣達を集めた大事な場面だ。


 だから、最後くらい優しく婚約破棄をしようと思う。



「やあ、ここにいる者達も聞いて欲しい。俺は婚約を破棄する。理由は隣のサバン家のリディアと真実の愛に落ちた。決してメリッサに落ち度があったワケではない」



 すると、隣にいたリディアがその目立つピンクブロンドを深々と下げた。



「グローリア公爵令嬢様、アルはあたしに任せて下さーい!」


 更にリディアは息をため。大声で



【あたしが公爵令嬢メリッサ様の代わりに立派に王妃を務めさせて頂くじゃーないですかぁ?だから皆様、協力お願いするじゃーないですか?】


 と宣言をした。


「「「「はあ!」」」」


 と驚きの声が上がる。


 メリッサの周りに守るように貴公子たちが集まった。

 義弟の第二王子、公爵家メリッサの義弟に、眼鏡は宰相の息子か。と赤毛の騎士団長の息子がまるで守るかのようにメリッサの周りに集まった。



「義兄上!公爵令嬢たるメリッサ様に数々の無礼な物言い失礼ではありませんか?」


「そうだ、メリッサとはもめたな。だから俺は丁寧に婚約を辞退した。もう一度言うがメリッサには何の落ち度がない。故に賠償を払う事になるな」


 次は眼鏡が眼鏡を直しながら宰相の息子がのたまう。



「殿下!メリッサ様は18歳、今更、婚約者などおりません!」


「あ、そう、なら、お前達で決めな。メリッサに構って婚約者とは不仲だろう?」


「・・・・」


 顔を真っ赤にして下を向きやがった。


 メリッサは扇で口元を隠しながら目をつり上げて、まるで汚物をみるかのように顔をゆがめて言う。


「下世話ですわ。殿下、今なら王位を辞退すれば、真実の愛を全うできるぐらいの糧を差し上げるようにお父様に言いますわ。

 我がグローリア公爵家の後ろ手無しに王位を保つことなで出来ませんわ。リディア様に王妃は無理ですわ」


「いや、俺、王太子だから王位につくし。その妻は王妃だ。初めから王妃など無理だ。だから、メリッサ、助言をしてあげてくれないか?」


「リディア、チョー頑張じゃーないですか?」


 そこで赤毛の騎士団長の息子がメリッサを庇うかのように出てきた。

 こいつは護衛騎士も兼ねている。

 幼なじみでもあるのでメリッサを呼び捨てだ。


「メリッサ、こんな踊り子の母の王子と、娼館の娘に何言っても無駄だ!

 殿下は狂われている!拘束だ。メリッサ良いだろう?」


「ええ、アロン、仕方ないわ」


 アロンがノコノコと出てきたので。

「無礼者!」


 剣を抜き。アロンの右腕を切断した。


 激しく床に落ち。跳ね返って、その腕はさっきからチラチラ目配せしていた俺の義母、王妃の胸に飛び込んだ。


「ギャアアアアーーーー」

「ヒィ!ヒエエエ」


 王宮にアロンと王妃の悲鳴が響き。

 王妃はバタンと気絶したな。

 この威力はリディアの策だ。





 ☆回想


 俺は剣の素振りを繰り返していたらリディアは言う。


『剣を素振りしても素振りの達人にしかなれないじゃーないですか?』


『・・・やむなし。俺に付く教師は二流、三流だ。剣術の師に至っては素振りを教えて退散した』


『フ~ン、なら立木に朝千回、夕方千回打ち込みすればいいじゃーないですか?』


『なんじゃそりゃ』


 試しにやってみると、人をたたき切る感覚が分かってきた。

 始めはフラフラだ。血豆が出来ては潰れるを繰り返した。

 それにこんなに打ち込むのは俺の不満をぶつけているからかもしれない。




 ・・・・・・・・・・・・・




「無礼者!王族に対する不敬罪でアロンを処分した。不服のある者は兵をまとめてかかってこんかい!」



 やっぱり大勢の貴族が去った。残ったのは2割か?

 王妃は離宮に避難。


 しかし、女神教会からは中立の宣言をもらった。



 これもリディアの策だ。


 



☆回想


『アルフレッド様、ド派手な服をだらしなく着こなし大通りを歩いているじゃーないですか?』


『ああ、お前の策でそうしているぞ』


『でも、女神教の司祭に会ったら、礼を欠かせてはいけないじゃーないですか?

 不良がたまに礼儀正しくすると、あれ、こいつ違うかもと思うかも知れないじゃーないですか?』


『そんなものか?』


 道ばたで司祭にあったら、丁寧に礼をし、教会の儀式に参加するときは礼装で参加した。


『馬鹿王子と聞いていたが、信仰心は篤いようだ』

「ああ、マナーがしっかりしている」


 この少し違うが大きく作用した。



 ・・・・・・・・・・・・・・・




 大勢の廷臣が去ってから一月経過した。

 本来なら即位しているはずだが、まだ、自称王だ。


 残った貴族たちから

 次々と情報が上がる。


「陛下!宰相家も公爵家につきました」

「ミデア侯爵家も公爵家に味方。中部の穀倉地帯からの物流がストップしました」

「連合軍、王都から見える位置まで進出!門兵長からどうしたら良いかお伺いが出ています」


 俺についたのは、下級貴族、カゲ、屠殺ギルド、下水ギルド、処刑人一族、商家、あと、リディアの実家の娼館勢力も味方についた。いわゆる賤業と言われる職に就く人々だ。



 カゲから報告があがった。


「陛下!公爵軍は公式兵力4万、実数2万!」


 カゲ、これもリディアの策で味方についた。



 ☆回想


 カゲは重要ではあるが、卑賤の者と蔑まれている。

 何故なら、カゲのスキルは盗賊と等しいものだ。


 雪が積もった日、カゲは王宮の庭に立たせられて、王子、王女の雪合戦の的にされていた。


 だから、俺は乱入し。


「オラ、お前ら、動かない者を撃ってたのしいか?俺が相手をしてやるぜ!」


「キャアー、気狂い王子!」

「あっちに行きましょう。妾の子よ!」



 ・・・・・・・・・・



 それから、カゲの忠誠心を得たらしい。

 いや、元々、王直属だが、型どおりではない熱意を感じる。



 下水ギルドから連絡が来た。

「陛下!親父が立派な厠を作るように言いつかりました。場所は王都北西の窪地!」



 また、屠殺ギルドからも、


「ローストビーフ、最上級の物、一頭まるごと注文を受けました。届け先は王都北西の窪地!」



 連絡が来た。




 リディアは物流から敵の本隊を割り出すようだ。



「敵は丸見えじゃーないですか?」


「ああ、そうだな」


「陛下、我が一族のカゲを潜り込ませましょうか?」


 カゲはこの方法に不服のようだ。


「いや、今はその時間が欲しい。カゲは潜り込み扇動を頼む」

「心得ました」



 俺は数騎でそのまま城を抜け出した。情報を秘匿するためだ。

 それを見た騎士や兵士が続々と後を追う。



「陛下が?」

「続け!」


 兵力は2千に満たない。十分の一以下だ。


 その日の薄暮には王都北西の窪地に入る丘に兵力を結集することが出来た。

 もっと待てば兵は集まるかも知れないが・・・


 敵から使者が来た。



「お~い、どこの味方か?家中を名乗られよ。公爵閣下は参戦を認めていないぞ。今更味方についても褒賞はもらえないかもな」


「ば~か、王の旗が見えないか?こいつを捕らえよ」

「御意!」

「馬鹿な!自殺行為だぞ!」


 使者から話を聞いたら、首脳部のやつらは宴会を開き酒を飲んでいやがる。


 敵の本隊は4千ぐらいが狭い窪地にひしめき合っている。

 護衛軍千に、後は予備部隊といったところだろう。



 後の調査では。

 このとき、公爵は同盟の侯爵達と戦後のことを話し合っていたそうだ。

 メリッサと第二王子と婚約をさせる。


 側妃に我が娘を、戦後に役職をくれとか会議をしていたそうだ。


 全く侮られているが、これほど侮られていることに感謝をする日はなかった。



「「「「ウラァーーーー」」」



 兵の鬨の声を喧嘩と誤認し、最期まで俺が乗り込んでくるとは思わなかったそうだ。



「おい、声が耳に入る。喧噪を止めてこい!おい、誰かいないのか?」



 立派な天幕から顔を出したところを公爵と鉢合わせした。


「やあ、公爵殿、ピクニックか?」


「ま、まさか、馬鹿王子・・・・そんなはずがない!」


「お前ら討ち取って手柄にせよ」

「「「御意!」」」


 四人がかりで公爵を殺して首を取った。


 その後、カゲ達により公爵が討ち取られたと扇動し、指揮官を失った残りの部隊は、領地に戻った。


「義母上は離宮に監禁!」


「御意!」


 俺はこうして、王位を継いだ。

 傍らにはリディアがいる。


「この後は大変じゃーないですか?どうします?」

「正攻法だな。こんな上手く行くことはそうそうない」

「わかっているじゃーないですか?」


 俺はリディアと初めて会った時のことを思い出した。




 ☆回想


 遠い異国にノブナガ・オダっていう大王がいたじゃないですか?

 世間ではチートで戦国乱世を勝ち抜いたと評判じゃーないですか?


 小説じゃー未来人が来て方法を教えたくらいネタにされているじゃーないですか?


 でも、実態は旧体制の守護者じゃーないですか?でなければ将軍を擁立しませんよ。


 彼のチートな政策、楽市楽座や兵農分離も他の戦国大名が実践していたじゃーないですか?


 でも、実際に違う所は・・




 突然、王宮の図書室に女が現れた。ピンク髪のヒラヒラのドレスを着た女だ。

 ドレスのスカート丈は膝下だ。上級な平民か下級貴族の令嬢だろう。



「お前誰だ!何を言っている?」



「あ~、しまった。自己紹介まだだったじゃーないですか?サバン家のリディアじゃーないですか?」


「サバン家?聞いた事ないぞ?」

「王都で娼館を経営している男爵家です」


「娼館・・・だと」



「おかしいじゃーないですか?男爵令嬢が王宮の奥まで入れる。

 図書室で勉強している殿下と偶然あった感じじゃーないですか?}



「何を言いたい?」


「悔しいじゃーないですか?お前、娼館の娘だから王子を籠絡しろ。と父上がおどされたじゃーないですか?」


「誰に言われて来た?・・義母上か。それとも大公か?」


「・・・公爵閣下ですよ」


「馬鹿な。婚約者の父だぞ。後ろ盾だ。彼女だけは俺を母上のことで蔑まなかった!」


「当たり前ですよ。悪い奴は笑顔で握手して片方の手でぶっさすじゃないですか?」


「嘘だ!」


「嘘だと思うなら、今度のお茶会でお茶を飲まなければいいじゃーないですか?お薬もられていますよ。精神が高揚するお薬です。通称馬鹿薬じゃーないですか?」


 思い当たる節がある。お茶を飲むと気分が高揚する。その時はメリッサを見て興奮したと思ったが、怒りやすくなった。


 試しにメリッサとのお茶会の時に、お茶を飲まなかった。


「まあ、殿下、お飲みにならないのですか?お父様が殿下のために外国から手に入れた最上級のお茶ですわ」


「ああ。具合が悪くてな」


 すると、若干動揺した目をした。だから、メイドの持っているポットに目をつけた。


「おお、このポットいいな。そこのメイド、ポットを見せてくれ」


「キャア!」


 何も言わずにポットを落として割った。

 聞いた話では毒を盛る専用のポットがあるそうだ。



「今後、お茶会は不要だ」

「殿下・・・」



 それからリディアは策を言った。


「リディア、策を言え・・・このままではお前も破滅だろう」


「分かったじゃーないですか?・・・」



 良いですか?ノブナガ・オダが他の大名と違ったのは、ぜに・・・ああ、お金です。お金の動きに乗ったからです。


 東西の物品が行き交う港があり。領内の商人は大事にしたじゃーないですか?


 証拠におかしいじゃーないですか?ノブナガは『天下布武』という印象を用いましたが、同盟国への書状にも押していますよ。


 これは天下とはノブナガの領国、オワリから流れる銭の流通網、機内が天下であって、それ以外は特に意識はなかったじゃーないですか?



「・・・具体的にはどうしたらよい。俺は王太子予算も制限されている身だ」



「お外で遊ぶじゃーないですか?ご飯は外で食べましょう。薬盛られていますよ」

「ああ、分かった」


 そう言えば、義母と食事をすると、いつも気が沈む。正妃が憎いかと言えば、そうでもない。増悪する以前の関係性だ。


 俺だけ食事に薬を盛られていたのかもしれない。



 王都に出て酒場で食事や宴会をして、街中を歩く。


 リディアの娼館を貸し切りどんちゃん騒ぎをしていると噂を流したが・・・



「殿下、ここでマナーの練習するじゃーないですか?匿名で先生を呼びました」

「はあ、なんで、王宮で・・・」


 王宮では俺に家庭教師はつかないから・・・良いか。


 娼館は訳ありが多い。貴族の落とし子と認識され、ここで勉学とマナーに励み。夜は遊びに行き。


 夜王宮に帰り。打ち込みをして、朝起きて朝飯を食べずに打ち込みをして、

 それから娼館に行く日課を送った。


 意外でもないか。義母上は気前よく金を払った。

 俺が馬鹿だと都合が良いらしい。



「殿下、商人はほめるじゃーないですか?」

「はあ・・・・」



 商人をわざとらしく褒めたりした。


「おお、北の魚と南の果物が一同だ。商人は天下の血流だな」


 また、処刑人一族にも接触した。


「人体の構造を知りたい。誠に興味深い」


 下水ギルドにも。


「下水がなければ王都はたちまちクソの山だ。感謝しているぞ」



 昼間から知り合った下級貴族、賤業の子息達と王都と練り歩くことにした。


 派手な姿をして姿を見せつけた。尖った行動を取る。

 行商人に金をばらまく。


「おう、この瓜美味いな。ほら、金貨だ!」

「ヒィ、王太子・・・」


 恐れられ、または尊敬もされる。そんな王にリディアになれと言う。


王宮で食事を取らなくなってから調子が良い。子弟達を集めてレスリングや、狩り。剣術の稽古もするようになった。


「・・・何で王太子なのに、運動神経良いのですか?」

「アハハハ、母上は踊り子だからな。運動はお手の物よ」


俺はここでは自分を偽る必要はなかった。楽しい期間だった。




 やがて父上は崩御し。俺が王位につくためのお披露目的な集会が開かれる運びになった。


「殿下ぁ丁寧に婚約破棄をぶちまけるじゃーないですか?開戦の合図じゃーないですか?」


「ああ、分かった。最期になるかもしれないからな」







 ☆☆☆



 公爵軍を打ち破った後、離宮に幽閉した義母上は、食事やお茶に手をつけないとの報告があがった。


「・・・どうやら、先王に毒を盛ったようです。だから・・・」


「ああ、自分も毒を盛られると思い怖がっているか。食事は自分で用意させろ」

「御意!」


 義母上の出身、ミデア侯爵の当主は処刑した。領地とは連絡が取れないから・・・


 餓死をしたらしい。


「葬儀だけはしてやれ」

「御意!」



 これは考えなければならない。謀略は自分に返って来るか・・・覚悟が必要なのだ。






 それかれら10年、つまり、内乱11年目の年に遂に公爵家本領を攻略する運びになった。


 やはり初戦で10倍の敵を打ち破ったことが大きかった。

 負ける事もあったが、やがて有力貴族たちを次々に滅ぼし、残る派閥はグローリア公爵だ。

公爵領には兵力が一万いたが、四方から攻められて瓦解した。


 メリッサはその間に有力諸侯と婚姻し同盟を結んだが、次々に諸候は陥落、王国の3分の1の勢力と讃えられたグローリア公爵家は風前の灯火だ。

 



「陛下!メリッサ殿、寄家の子爵家に裏切られ、野を彷徨い。兵力50人で決戦になりました。メリッサ殿は自害です」


「その子爵家が陛下に謁見したいと・・」


 俺はリディアを見た。


「鳴かぬなら許してしまえが、ノブナガの方針です。実際、多くの敵対した部下を許していました。

 陛下はここまで多くの貴族を許し配下にくわえたじゃやーないですか?」


「ああ、そうだな」


 この内乱で国は大きく変わった。

 有力貴族が多く没落し領地は没収、代わりに貴族を派遣し、収入を中央に送らせ。それから領地運営資金を送る。


 何でもまだ、中央主権国家は早いから中間の措置とのことだ。


 リディアは言葉を続ける。


「でも、ノブナガは部下に殺されたじゃーないですか?ここからは陛下の好きなようにするといいじゃーないですか?」


「ああ、分かった」


 メリッサを裏切った子爵と謁見した。

 死に様くらい聞きたい。



「陛下!私はアケル子爵家です。王都への取り次ぎ役でした、・・・」


 メリッサは、領都を追われ、この子爵家の屋敷に匿ってもらおうとしたが追い出したそうだ。



「さあ、陛下、私は役に立ちます。どうか、配下にくわえて下さい」



 俺は・・・どうしたい。

 思わず口走った。


「殺せ、殺せ。殺してしまえ!裏切り者は殺せ!鳴いたならそれでも殺せホトドギスだ!」


「「「御意!」」」

「何故!メリッサが惨めに死んだのは私のおかげですよ」


「だからだ!」


 その場で殺した。


【殺せ!殺せ!この者の一族は皆殺しだ!】




 ・・・後の年代記では、この時期から王妃リディアの姿は消える。

 王宮で子育てに専念したともいうが、アルフレッド王に側妃、愛妾を娶った記録がない。謎である。


 長い内乱を経た王国はその後、最盛期を迎える。


 リディアは転生者だったとの噂があるが、いくら賢者たちが調べても既存の政策の域を出ていなかったと伝えられている。


最後までお読み頂き有難うございました。

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― 新着の感想 ―
じゃ〜ないですか、もいいですね、 変語尾キャラ好きです。
また独特な語尾のヒロインを……www
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