第55話 金髪縦ロールのお嬢様?
さてさてまずは先に服屋にでも行こうかな。
俺の持っている服で、もし友達が出来て(今はいないが)遊びに行くとしたら完全に浮くだろう。
軍服と軍礼服、あと簡単に言えば冒険用の服だけだ。
なので今日は数着そこそこおしゃれで流行な服を買う予定だ。
出かける前に門番のクロノの行きつけの服屋を教えてもらった。
教えてもらった店はなんでも学園都市では上位に入る人気店で、値段もそんなに高くないらしい。
2回ほどクロノの私服姿を見たがなかなかかっこよかった。
イケメンのクロノなら何を着ても似合のだが……
2回見たクロノの私服は教えてもらった服屋で購入したと聞いた。
なら間違いはないな。
繁華街入口から北に300mほど歩くと教えてもらった服屋があった。
なかなか雰囲気のいい店だ。
1階が男性用の服売り場で2階が女性用の服売り場のようだ。
かなり賑わっているな。
ん、周りをよく見るとカップルのお客さんがおおい。
男性用女性用のおしゃれな服が売っているのだからデートスポットにもなるようだ。
チッ、リア充どもめ!!
店に入るといろいろな服が売っている。
各種類別に服が置かれている。
俺は最新トレンドコーナに足を向けた。
いろいろな服があるな。
7体のマネキンが来ている服がカッコイイ。
マネキンの下に置いてあるプレートを見ると
『1点物の限定セット服……金貨1枚』
金貨1枚だって!
流石に俺の今の財布の中身で買うのはキツイな。
でも左から2番目のマネキンの服かっこいいな~
欲しいな~
でも俺に似合うのか……
むむむ
「あら、この服イオリ様にいいかも……」
俺が買おうか考えているとゴスロリまではいかないがひらひらした服を着た金髪の縦ロールの髪型の女の子が俺を遮った……縦ロールだと。
それもかなり巻いている。
顔も……美人だ!
スタイルも……いいぞ!!
おおおおお
「……貴方先程から何かしらジロジロ見て」
あ、まずいついガン見してしまったよ。
俺みたいな一般人がガン見してたら金髪縦ロールお嬢様(?)は気分を害すだろう。
「すみません」
「許せません。私を視姦した罪は重いですわよ」
「……」
ええ?、少し見ていただけで、視姦て、えらいことになってきたぞ。
どうする。
無視して逃げるか。
魔術で眠らせて逃げるか
強制転移術でどこかに飛ばすか。
……俺も少し落ち着こう。
「どうかしましたかアフロディアさん」
「あ、イオリ様。この無礼な一般人に私は視姦されてしまいました」
金髪縦ロールの女性は奥から来た青年に泣きながら抱きついた。
なんだかマジで嫌な方向に向かってる気がする。
「落ち着いてください、この一般人はアフロディアさんの美しさ見とれていただけ……貴様は!」
奥から来た青年と目が会った。
「……遼?」
「チッ……」
不機嫌な顔で舌打ちをする。
遼なら俺に会ってこんな態度はしない。
目が会った青年は親友草薙遼の息子イオリ・クサナギだった。
綺羅が金髪縦ロールに興味に興味があります。
そのワケは……恋愛レボに少し書いています。
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