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第47話 ヤマタノオロチ

 俺たちはドラゴンナイトに案内され火口奥深くにある大きな扉の前に案内された。

 30年前扉の前に2匹のドラゴンゾンビがいた。

 かなり強くオロチとの戦いの前に体力や気力がかなり浪費した。

 苦労して倒したら今度はオロチとの戦い。

 1回戦は余裕で倒せたが変身したオロチは半端ない強さだった。

 今考えるとよく勝てたとしみじみ思う。

 ドラゴンナイトが扉に手を置き呪文を唱えると扉が開いた。

 部屋に入ると奥に玉座がありそこに妖艶の女性がキセルを吸いながら玉座にもたれかかって座っていた。


 「ふふ、久しいの~人間。いつぞやぶりじゃの?」


 「……俺からしたら1年半ぶりぐらいかな?あんたなら約30年ぶりぐらいじゃないか」


 「そうか、30年も経っておるのか、月日が経つのは早いの~」

 

 ため息をつくオロチ。

 人型バージョンのオロチは、30代ぐらいの妖艶な女性で頭に2本の角が生えており、お尻には1mぐらいのシッポがある。

 見た目は30年前と変わっていないが、かなり弱っているようだ。

 今の弱々しい人型バージョンのオロチなら今の俺たち4人でも勝てるが

 オロチの横にいるドラゴンナイトが加わると勝つことはできるが俺とシェリルさんは重傷でエルフ兄妹のどちらjかは重傷で1人はこの世にいなくなるかもしれない。

 なお、ドラゴンバージョンのオロチなら俺たちは全滅だがな。

 

 「で、俺に何のようだ、30年前の決着でもするのか?」

 強気に言っている俺だが実際はかなり焦っている。

 ネイと遼がいれば先ほどの言葉は本気で言えるが、今のメンバーでは無理だ。

 実際戦いになったら即転移魔術で脱出する。

 勝ち目のない戦いはするべきではないからな。


 「まさか、30年前ヒミコの呪縛で仕方なくソナタたちと戦ったが、今のわらわは戦う意思はない。それにわらわはもうドラゴンに変身できんから勝てる要素がないわ」


 ドラゴンに変身できない?

 ホントだろうか?

 油断させるためのセリフか?

 だが今の弱っているオロチを見ていると本当なのかもしれない。

  

 「そうか、ところで一つ聞きたいんだが、一緒に火口に落ちたとき助けてくれたのか?」


 「なぜそう思うのじゃ?」


 「あの攻撃で骨は何本かやられたが俺は助かったからな」


 「どうかのう、30年も前の話だから忘れたわ」


 そう言ってオロチは持っていたキセルを吸い込み煙をはいた。

 助けてくれたかわからないが今俺が生きているのだから助けてもらったことにしておこう。

 

 「そうか、忘れたのなら仕方ないな。あとあんた火口に落ちたのに生きているなんて不死身なのか?」


 「落ちる瞬間そこにいるドラゴンナイトのバウロに助けてもらってな」


 なるほど、俺が壁に激突して意識をなくしている間にドラゴンナイトに助けたられたのか。


 「じゃが、ソナタにつけられた傷は完治しなくて今もこの傷に苦しんでおるのじゃよ」


 そう言ってオロチは胸をはだけだし傷を見せる。

 俺は咄嗟にオロチから目線をはずした。


 「なんじゃ、女の裸など見慣れておるじゃろうが」


 「見慣れてねえよ!」


 「……その反応ソナタまさか女を知らんのか?」


 「……」


 なんで敵であるオロチとこんな話になっているんだ。

 たしかに俺はDTだが別にいいじゃないか!

 俺が黙秘していると


 「くくっ、あはははははははははは、これはすまんな英雄殿。ヒミコを倒した魔人剣の使い手が……くくく、イフリートもシヴァもまだまだ子供じゃったのか」


 イフリートもシヴァも関係ないだろうが。くっそ……ムカっく。

 すると腰に差していた氷の突剣が勝手に鞘から抜き俺の横に空中で止まりシヴァが人型になり


 「イフリートはともかく私は子供ではありません」

 シヴァ……それを言いたかったために人型になったのか?

 年齢から考えると2人も十分大人なのだが。

 精神年齢は微妙な気がするが。

 

 「いい加減本題を話してくれないか。俺たちも暇じゃないんだからな」

 とっとと要件を聞いて帰りたい。

 シヴァはともかく、シェリルさんやジェフ、サラまで俺がDTだと知られたことが一番ショックなんだから。

 シェリルさんは何故かうんうんと頷き頬んでいる。ジェフは興味ないの表情。サラは顔を赤くしている。

 うううっ、俺を見ないでくれ。


 「そうじゃな、実はソナタに頼みたいことがあってな」


 なんだろう……嫌な予感がする。

あと少しで学園都市に戻ります……たぶん

なのでアリスファンの方とイフリートファンの方

もう少しお待ちください。

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