第108話
「では賛成多数で英雄キラ・イチジョウはイングランド王国アリス・シュタイン・イングランド王女が学園を卒業するまでイングランド王国の属すること決定いたします。」
議長であるネイの言葉にロシア女王王国、中華連邦国の代表者が悔しそうな顔をしている。
なぜくやしそうな顔をしているかと言うと、
会議が始まったとき時真っ先に俺へ賠償を請求してきた。金がないなら魔人を引き渡せと言ってきた中華連邦とロシア女王王国。
中華連邦国などジパングに渡る船を乗るためだけにきただけで滞在時間など二、三日だった。
ロシア女王王国などは一度も行ったこともない。
それなのになぜ俺が両国に賠償の話が出たかというと・・・・・・まあ魔人の2人が原因らしい。
イフリートが七百年前、三十万の大軍を全滅させそのまま漢と言う王国を滅ぼしたらしい。その賠償をしろとのことだ。
シヴァも似たような感じで三百年前にロシア女王王国を滅ぼす一歩手前でダメージを与えたみたいだ。
その賠償を二人の魔人の契約者である俺に賠償をしろと言ってきてたのだ。
両国の言い分だと二人の魔人は非のない我が国に攻撃を仕掛けてきたと言う。
それはないと俺は否定したが両国は歴史書などで魔人二人の悪逆非道な行為がしるされている、それが証拠だと言う。
話し合いは平行線だったので問題である二人に魔人を呼び理由をきくと、両国とも魔人の力を欲し従うように命令したが二人とも拒否し激怒した国が攻めてきそれを返り討ちにしただけだった。
二人の魔人が嘘をついていると両国は文句を言ってきたが長寿で千年以上生きているエルフの代表者が魔人二人に罪はない。静かに暮らしていた両魔人を攻めた両国が原因だとはっきりと言ってくれたことでこの話は魔人二人に責任はないため賠償はしなくてもいいと言う判断になった。
話はいきなり脱線したが俺自身が今はアリスのそばにいたいことを伝え、あと『英雄』などわけわからん称号をなくしてほしいと各国の人間に伝えた。
結果イングランドに期間限定でイングランドにいることが認められたが『英雄』の称号はなくならなかった。
こうして俺の一日が終わった。




